2018 FIFA World Cupのプレビュー

2018 FIFA World Cup

こんにちは。

今日からワールドカップが始まるよ!というわけで、自分なりの注目点みたいなものを整理しようと思います。

2014 FIFA World Cupを振り返ろう

2014年のワールドカップに対して、ぼくはこんな発言をした記憶があります。クラブチームのレベルと比べると、あんまり面白くないと。その思いは今でもあります。記憶に残っているのは、ザッケローニの乱心、ベルギーの選手の無駄使い、ブラジルの悲劇、アルゼンチン代表がとうとう組織的な守備を手に入れただと、、みたいな感じです。

ドイツ代表に関しては、クラブチームのようなレベルだなと感じたことを覚えています。クラブで絶好調でもドイツ代表のプレーモデルに合致するか否かが選考基準だ!みたいな姿勢があんまり好きになれなかったんですよね。いや、レーヴの気持ちはわかります。でも、キャプテン翼世代は、日向と翼のコンビがみたい。代表はオールスター。あのライバルが何と仲間になったぜよ的な物語を求めてしまうところがあります。だって、寝ても覚めてもクローゼ!という姿勢は初志貫徹している一方で、マジっすか!!!みたいな感覚も当時はあったんだじゃないかなと思うわけで。

ただ、アルゼンチンがしっかり守備をしているだと!みたいなことは衝撃的でした。コパ・アメリカを熱心に見ていたときに、南米のチームはどうも攻守分断を受け入れている印象が強かったのです。その結末が懐かしのネイマール×ガンソ対バルセロナに繋がっていくわけですけど。このアルゼンチンの姿勢を見て、やっぱり欧州で行われていることを受け入れていかないとだめだね、というか、受け入れると、結果が出るんだね、そりゃそうかと思ったことは記憶しています。

UEFA EURO 2016を振り返ろう

2016年のEUROに対して、ぼくはこんな発言をした記憶があります。参加チーム数が増えて、わけのわからない試合が増えている。特にグループリーグでは引き分け狙い多いじゃないか!みたいな。ただ、いわゆる質的優位なんで幻想だ、どこにも存在しないよ!というチームたちが、戦術的なあの手この手を使ってきたことはよく覚えています。それまでは猫も杓子も4バックの時代だったわけですが、ぼくたちは位置的優位からの数的優位がなければ、そもそも試合にならないのだ!みたいなチームが多かったと。よって、あらゆる状況に対応できるようになんとかするべさ!!みたいなチームが多く、それはちょっとだけクラブチームのような戦術の幅、つまり、完成度を手に入れないとそもそも土俵に上がれない、質的優位ないし!みたいな。

そんな中で優勝したのはポルトガル。ボール保持、非ボール保持、トランジションにおいて、平均点は80点。こだわりはありません!というスタイルで優勝している。なお、躍進を遂げたフランス代表はジルーとグリーズマンを中心とする4-4-2のアトレチコ・マドリースタイルで結果を残した。トランジション!が代名詞になっているドイツだが、ワールドカップで優勝してもスペインからかけられた呪いはとけていなかったようだ。この大会では、グアルディオラとトゥヘルをミックスさせたようなボール保持を中心とするサッカーを展開していたと記憶している。それがアトレチコ・マドリーのようなフランス代表に砕かれたレーヴプランと考えると、なかなか趣深い。

というわけで、この大会から、質的優位のないものたちの戦術化が進む一方で、強豪国もプレーモデルが何となくあのクラブチームなのかな?とイメージできるような完成度になっていった。もちろん、その国のスタイルを貫いているチームもあるし、オールスターのようなチームもあるけれど、そのようなチームは結果がまるで出ない大会になってきている気がする。

2018 FIFA World Cupがやってくる

で、今回のワールドカップだ。場所はロシア。欧州なのかどうか!となるが、気候的にはやりやすいに違いない。よって、戦術的な制約は2014年と比べると少ないはずだ。ロシアが超暑かったらごめん。というわけで、準備の質、そもそもどのような準備をするべきかという絵がしっかりとしていればしているほどに結果につながりやすい大会になる可能性が高いだろう。そして、ウクライナ、カナダ、ガーナなどが試合中にみせたように、試合中の変化、この形にはこの形ということを知識、経験としてチーム全体に落とし込めているか?という世界になってきている気がする。

よって、今回のワールドカップで注目すべき点は、クラブチームと比べて、各チームの完成度の高さがどのレベルまで上がってきているのか。ほとんどクラブチームと変わらないレベルまでたどり着いているのかどうか。そもそもその意思があるのかどうか。試合中の相手への変化にも対応できるか。自分たちのパターンがどれだけ準備されているかどうか。そんなところに注目していきたいと思います。

なお、位置的優位と数的優位だけではなかなか試合に勝てません。というのは嘘で、そういうチームはタイミングがあっていないのだと思います。むろん、サイドチェンジが蹴られないとはか論外だぜ。ただ、質的優位がなければ、相手が超撤退したときに苦戦することは言うまでもない。なので、困ったときのセットプレーの準備をしっかりとしようぜ!という話になってくる。

試合を見ていないのに各チームの予想的なもの

ドイツ代表はライプツィヒ要素をチームに入れられるだろうか。ボール保持にこだわりすぎると、どこかで痛い目に合う気が今年もしている。

スペイン代表が大混乱。それでも、マルコス・セナ時代をリスペクトしたような2列目の配置にはロマンを感じる。香川と乾を並べて盛り上がっている日本と比べると、むこうはチアゴ・アルカンタラ、イニエスタ、シルバ、イスコだぜ。

フランス代表が4-4-2のアトレチコ・マドリースタイルだと結果を残しそう。アトレチコ・マドリーだって4-3-3やってるやんけ!となるけれど、フランス代表の4-3-3は中盤のキャスティングありきなので、ちょっと違うイメージなのだ。ジルーとグリーズマンでジエゴ・コスタ×グリーズマンごっごをしてほしい。

アルゼンチン代表やウルグアイ代表も余計なボール保持にこだわなければ超強そう。アルゼンチン代表は前線の選手を全部使おう!みたいになると、壊れそうだが、そんな気配はまるでない。

スイス、デンマーク、メキシコ、アイルランド、ポーランドあたりはクラブチームばりの組織力を見せてくれるのではないかと期待している。

イングランド、ベルギー、クロアチアは怪しさでいっぱい。特にベルギーはオールスターのような感じに思える。

読めないのはコロンビアとペルー、そしてアフリカ勢。どのくらい戦術化されている、もしくは目指しているのかはチェックしたい。

最強のブラジル代表は守備陣が不安。ダニーロのほうが良いという意見も見るけれど、ダニーロだぞ。

ひとりごと

日本代表についても少し。

やるからには結果を残してほしいし、気持ちには引力があるので、ピッチでそれを出してほしい。そして、その引力にみんなが引っ張られるような試合になれば良いなと思っている。

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