はじめに
短観とは日銀短観の略らしい。なんとなく短く感じたことを書く!みたいなノリだったので、それなら短感やろうという気持ちになった。短観シリーズではなく、短感シリーズだったようで。教養の低さが忍ばれるぜ。深い意味で短観を使った可能性があることは否定はしない。という言い訳。
気がつけば4月からこちらのブログを更新していなかった。きっかけはいつだって不明だ。たぶん、いそがしかったのだろう。ちなみに前回のブログは4/14に本日の14:00に発表される日本代表の予想だった。なんというタイムリー。
で、今日は7月でやはりブログを更新しよう、と何度目の決断をするのだろうか。何度目の決断シリーズの元ネタはジャパハリネットの蹴り上げた坂道の歌詞を少しいじっている。日々また強く生きて行こうと何度思えば気が済むのだろうみたいな。でも、記憶が曖昧。
そう、記憶が曖昧なのである。意外と忘れないこともあるけど、ほとんどの試合は馬耳東風で右から左に受け流している気がする。それって試合を見る意味があるのか?となるんだけど、そういう無意識の積み重ねが大変な意味を持って自分を助けてくれることくらいは歳を重ねて理解することができた。
というわけで、雑感である。できれば、3行くらいで終わらせたい。3行のブログをSNSで書いたさ!とやるのも意味わからないので、サイレントに更新することもあると思う。サイレント更新。
試合の雑感
ヴィッセル神戸対サンフレッチェ広島は最近のJリーグの流れを象徴するような対戦カードだなと、最初に感じさせられた。川崎フロンターレ、横浜F・マリノスとボール保持と強度を同時に実現するような両者のあとにJリーグに訪れたメタ戦術はロングボール大作戦である。町田ゼルビアはこの派閥から抜けようとして、また元サヤに戻りつつあることで有名だ。
というわけで、ヴィッセル神戸対サンフレッチェ広島の対決は、大方の予想通りにロングボールの応酬となった。両チームともにロングボールの出発点をどうにかする!ことよりもロングボールの終着点の準備を優先していたことも相まって、ためらわずにロングボールを繰り出せる環境が成立した。なので、お互いにやりたいことはひとまずできたのではないかと。
比較すると、ボール保持率は誤差のようなもので、パスの成功率は66%と、まるで高校サッカーのようなデータになっている。でも、ロングボールの精度や空中戦の迫力はまさにプロなのだが。余談だが、守っているだけでは辛いので、自分たちがボールを保持する時間がときにはほしい。そういうサッカーになると、ボール保持率はどうでもいいけど、パス成功率が80%は超えないと無理!は大名言。
で、試合に話を戻そう。大迫と武藤がいないので、空中戦をシェアする相方もいない佐々木大樹が空中戦の鬼こと荒木にひたすらに挑んでは跳ね返されていた。
サンフレッチェ広島はジャメが根性を見せながら、ときには裏に放り込んでいた。相手のサイドバック、もといウイングバックを引き出して裏に放り込むはJリーグの伝統芸になりつつある。
というわけで、中村草太チャレンジが始まる。ウイングバックで起用されたときは正気か!と思ったけれど、抜群のスピードで形にしていて笑ってしまった。でも、ゴールに近い位置でプレーしたいよねが叶った格好へ。ジャメのサポートを得て決定機未遂を作っていくが、たぶん、ゴール期待値には反映されなそうな形ばかりであった。別にネガティブな意味ではない。
大橋が登場したときのサンフレッチェ広島の攻撃を観て、中央3レーンの使い方が非常に好みな印象を受けた。例えば、ワントップツーシャドウにもなるし、ツートップトップ下にもなるし、ツートップで、一人はどこかへ消えていく、大抵はサイドや中盤だけど、にもなる。その柔軟性に惚れたことを白状する。そして、今日の試合、というか、最近のサンフレッチェ広島はジャメが延々と前線で身体をはる普通の役割になっている。
なので、昨年に大ブレイクを果たして埼玉県に帰っていた昌平のわたしが6人目だからアタックもなんだか機能しない形になっている。というか、全体的に裏への飛び出しが少ない。たぶん、おつかれちゃんなのだろう。でも、流動性で相手をかき乱しての6人目だから意味があるので、このような状況で6人目が飛び出しても効果的ではなく、ハイリスク・ローリターンとなることは明白なんだぜ。
で、段々とヴィッセル神戸に試合のペースが流れていくので我慢勝負に勝ったというべきか。サンフレッチェ広島はロングボールに命をかけている感があるけれど、ヴィッセル神戸は選択肢のひとつとしてロングボールを採用している感がする。特に根拠はない。今日の試合のように勝てない佐々木大樹に河原で石積みをさせるようなこともしているんだけど。
サンフレッチェ広島はマンマークからのセンターバックの迎撃は相変わらず強烈。塩谷が特にすごかった。でも、ボールを奪うからゴールを守るにフェーズが変更すると、人基準からゴール基準に変わらないといけない。でも変わらない、というわけでライン間でボールを受けられてフィニッシュとか、別にこの試合で再現性があるわけではないんだけど、どこかの試合で見た形でやられそうな予感は前半の途中から漂っていた。
そんなこんなで試合を眺めていると、サンフレッチェ広島の攻撃は相手の守備が整っていないうちに終わらせたいのかなと。あとはクロス連打大会。ボールを相手陣地でセンターバックや中盤が奪ってカウンターみたいな。となると、一人でフィニッシュまで行ける選手がいると効果大で、中村草太が期待される理由がわかる。途中から中野就斗を空中戦の的に変えてみるけれど、大きな影響はなかった。
後半になると、ヴィッセル神戸がここが勝負どころと見極めたようだった。もしかしたら最初から後半勝負だったのかもしれない。ヴィッセル神戸は選手のキャスティングと移動と補完が上手なイメージがある。大迫と武藤の存在感に惑わされるけれど、実は設計がちゃんとしている。
エリキは内側で鍬先は幅で、佐々木大樹はフリーマンで宮代が強襲するみたいな。もちろん、精度に差はあれど、大迫や武藤がいなくてもヴィッセル神戸はヴィッセル神戸らしいサッカーをする。サンフレッチェ広島はアルスランと中島がいないとちょっと、という話を聞いたことあるけど、結果は別として内容にそこまで影響が出るのはチーム作りとしてあまり良くない。それだけ彼らがスペシャルなだけかもしれんけど。
というわけで、サンフレッチェ広島の速攻を跳ね返し、ヴィッセル神戸のカウンターが炸裂し、何とか攻撃を遅らせたけど、大外アタックで失点。選手を交代しながら反撃を試みるけれど、最終的にはクロスなんでしょう?の回答が5バックで逃げ切りに成功したヴィッセル神戸だった。
ひとりごと
こんな感じでいつまで続くだろうか。週刊を目指すぜ。
コメント