バルセロナ対アトレチコ・マドリーから考えるトランジションと相手が退場したときの振る舞い方

2025/26欧州サッカー

世界中で使用されているfootball staticを久々に使用してみる。でも、スタメン表でしか使用しないけども。ボール保持と非保持で配置を変更する時代なので、最初のスタメンの配置に意味がなくなって、どれだけの月日が過ぎたのだろうか。何の話やねん。

というわけで、週刊やん、ぎりぎりやん!と金曜日の更新が増えていく気がする。本当は旧Twitterの記事でやってみようかと考えていたのだけど、iPhoneのアプリから記事は書けない?ようで、こちらでの更新となりましたとさ。

日本代表と何だか似ているアトレチコ・マドリー

序盤戦はお互いにボール保持で殴り合っているような試合展開となった。

アトレチコ・マドリーといえば、【442】のプレッシングのイメージが強い。未だに強い。ちょうど何年も前からボール保持でも勝負ができるようになっている。浅い記憶を思い出してみると、トーマス・パーティーがいたことのアトレチコ・マドリーは、ボールを持とうとするレアル・マドリーからボールを取り上げて試合を展開していた。あの試合は凄かった。

固定観念からすると、バルセロナが延々とボールを保持しそうな試合展開になりそうなもの。フリックのバルセロナは速攻やゴール前での勝負を果敢に行うこともあいまって、五分五分の展開となる。

アトレチコ・マドリーがボール非保持を中心に試合を組み立てるとしても、ボールを持つ時間も絶対に必要になる。ならば、そのときのために、自分たちが無理矢理にでも、またはボールを持たされたとしても、どげんかできるようにならないといけない!みたいな考え方の道筋は、カタール後の日本代表に少し似ている。

ボール保持率が30%以下では、きっついぜ流石に、何試合もこれを繰り返せるか?というと無理!というカタールの反省を活かし、パス成功率を上げることでボール保持率が40%くらいは欲しいみたいな。両チームのパス成功率が80%を越えるような試合を目指そうね、みたいな。両チームのパス成功率が70%台の試合はロングボールが飛び交っている可能性が高いあるある。ちなみにJリーグに多く、偉い人に叱られたと聞いたことがある。

というわけで、最初の感想はアトレチコ・マドリーの道筋が、日本代表に似ているんだなと。もちろん、ピッチの現象はぜんぜん違うんだけどね。

ラッシュフォードとカンセロ、そしてラフィーニャの違い

バルセロナサポにあんまり評判の良くないラッシュフォードだが、今日も元気だった。自分が試合を見るときのラッシュフォードはなぜ元気なのか。得点に絡みまくることには定評のあるラッシュフォードだが、この試合では惜しくもオフサイドになるものの、得点に絡みまくる気配は今日も濃厚だった。開始早々にファーストシュートを打ったときに元気なんだなと。

左サイドから迫っていくラッシュフォードとカンセロのコンビは、なかなかえげつなかった。二人のコンビプレイの記憶はないけれども、スタンドアローンで優位性を示せるのだから強い。

アトレチコ・マドリーも途中からシメオネ息子を明確に下げ、グリーズマンの位置も右サイドハーフに移動させ手当をしたくらいだ。もしかしたら、最初からその計画だったかもしれないけれど。アトレチコ・マドリーの良さは、自分たちの配置を何とも思っていないこと。できそうでできない。ポジションに縛られる選手は多い。

ちなみに、逆サイドのヤマルはもっとえげつなかった。エリガル、クンデのときどきのサポートを、「ぼくはサポートとか大丈夫です」と言わんばかりの孤独な突撃を繰り返していた。アトレチコ・マドリーは5枚くらいで対応する状況となるものの、何度も殴っていればこの壁を壊せるだろう!みたいな振る舞いのラミン・ヤマルは、90分を通じて恐ろしいパフォーマンスであった。

で、ラッシュフォードとラフィーニャとの違いについての仮説。

フリックのサッカーは、相手のライン間とゲートでの活動による立ち位置アタックに優れている。レヴァンドフスキがゴール前に集中するときを終えていることもあって、この戦術とエースの相性は良かった。サイドアタッカーというよりも、内側でいろいろやってもらうほうが個性にあってたラフィーニャが活躍したことも理にかなっている。

でも、ラッシュフォードとカンセロがスタンドアローンアタックに勤しんでいると、バルセロナの内側アタックが少し勢いが落ちてしまうのではないかという仮説。いやいや、サイドアタックはモリーナをめっちゃ苦しめていたけど、その代わりに内側アタックが消えていくのは本末転倒なのか、受け入ればければならないトレードオフなのか。

で、10人になると、レヴァンドフスキを交代して、ラッシュフォードが中央へ。たぶん、カウンター、速攻でのスピードを活かしたかったのだろう。そして。左サイドにフェルミン。フェルミンが内側に移動して、ラッシュフォードが勝手にサイドに流れてもバランスが壊れない差配になっている。カウンターの可能性を残しながら内側アタックの復活を企むこの采配は凄く参考になった。

そんな仮説とフリックの采配についてが次の感想。最後の感想はアトレチコ・マドリーについて

ポジ虎と相手が10人になってからの振る舞い

前半のアトレチコ・マドリーの殴り合いで感銘を受けたのはポジ虎の精度が高いアトレチコ・マドリーであった。

ボールを奪ったあとのボールの逃がし方、逃がし方の作り方、相手のファーストディフェンダーを根性で剥がす選手たちと、トランジションを制するものが試合を制するはガチだなと。

アトレチコ・マドリーのギミックとしては、ファルソヌエベならぬ、ファルソツートップ。グリーズマンとアルバレスが中盤でトランジションの出口として機能するのは強い。特にバルセロナのペドリ、エリガルはバルセロナのプレッシングの仕組みゆえに、幅広いエリアをカバーする必要がある。だからこそ、その位置にグリーズマンたちが背中に隠れたり、手前に現れたりはずるい。

そして、ルックマン。クンデをピン留め。懐かしのピン留め。ヤマルがサイドバックへのパスラインを遮断しながらプレッシングをかけても限界はある。というわけで、ビルドアップの起点となるルッジェーリが最後にアシストを達成したのはご褒美なのではないだろうか。

なお、ヤマルがボールを取られたときのために控えているエリガルとクンデという仕組みはバルサのネガトラの設計として見事だったし、それを正面から撃ちやぶるアトレチコ・マドリーというかみ合わせが最も試合に大きな影響を与えたと記憶している。

で、バルサが10人になってからのアトレチコ・マドリー。シメオネの真意はわからないけれど、個人的には好感が持てた。相手が10人なれば、ハイプレもはまるし、ビルドアップも容易になる。試合の主導権をにぎれて当たり前でしょう?という囁きが誘惑になる。

そんな誘惑にときどきかられながらも、少し試合の主導権を相手に与えながらも、相手が10人なっても関係ないし、バルサだし、みたいな感じで試合を進めていくアトレチコ・マドリーは、本当にすごいなと。時間が立てば、アトレチコ・マドリーに優位な状況になることは間違いないわけで、そのときにルッジェーリが攻撃参加してサイドに優位性を見つけて追加点と理想的な後半戦となった。

もちろん、アトレチコ・マドリーから色気を取り上げたガビとオルモが上手だったことは言うまでもない。残り10人になってペドリを下げて、ガビが登場も胸熱だった。

ひとりごと

外切りプレッシングからのハイラインだけれど、ときにはシンプルな【442】で守るというか、ヤマルを前に残したければ、誰かにディ・マリアロールをやってもらってもいいかもしれない。バルサは中盤の負荷が少し強いので、みんなどこかで離脱してしまう気がする。別に守備をサボる選手もいなそうだし。

コメント

タイトルとURLをコピーしました