はじめに
海外の分析くんが熱狂しているバイエルンとパリ・サンジェルマンについて、本気出して考えてみたシリーズ。「密かに全勝狙い」ってやつである。海外でも様々な言説をみるチームはボール保持を基本としている。誰もボール非保持には興味がない、は言い過ぎか。まあ、気持ちはわからないでもない。
バイエルンの場合
颯爽とバイエルンのスタメンを貼ってみる。なお、上半身にはレアル・マドリーの選手が隠れていることは秘密だ。
バイエルンの配置は「ファルソツートップ」とする。現代版の2トップとか、ゼロトップとか表現していたが、「ファルソツートップ」にする。要するに、2トップがゼロトップのような動きをすることが特徴であり、現代サッカーの基準になりつつある。
「ファルソ」と「ツートップ」は異なる言語が混ざっているところが日本的で気に入っている。「ダブルボランチ」みたいな。ちなみに、海外ではどのように表現されているのか、誰か知っていたら教えてほしい。
CFが減っている問題というよりは、CFががいなくても別に問題ないでごわすチームが増えてきてるのは興味深い現象だと、何度も書いてきた気がする。というか、CFの位置に人いようがいまいが、相手はあの位置を空けるわけには基本的にいかないわけで。だったら、いてもいなくても同じじゃねえかという提案。他の場所で優位性を作ることを優先しようぜの巻。
ツートップを日本的に言うならば、シャドウだと解釈すればよろし。海外ではインサイドフォワードとも呼ぶらしい。なお、裏は取っていない。ケインとニャブリの仕事を日本代表でいえば、久保、南野だと思ってください。イングランド戦では二人ともにいなかったけれど。インサイドフォワードとセンターフォワードを行ったり来たりする感じ。
で、今まではビルドアップ隊とフィニッシャー隊の間の枚数を調整することが猫も杓子も【325】時代の奥義であった。でも、この形の場合は三角形の周りで加減法が行われる。
例えば、一人称アタック。別名・ソロでレッツゴー。ルイス・ディアスとオリーセはずるい。二人称アタック。わたしとあなたでのコンビネーション。ウイングの並行サポートもあれば、オーバーラップもポケ凸もある。三人称アタックと、、、全て説明していると長くなるので、自分で当てはめてみてください。
三人を最大数として加減するわけではなく、ときには4人になることもある。パブロビッチが現れたり、逆サイドから誰かが現れたり。そして誰かがいなくなったり。このバランスの維持が絶妙に行われるところがバイエルンはにくい。つまり、枚数が増えても減っても問題ないし、選手が入れ替わっても問題ないところがずるい。
ターとウパメカノがそこに加わることはあまりないけれど、他の選手は十分にありえる話。ビルドアップ隊とフィニッシャー隊の調整ではなく、トライアングルアタックに対する加減法による調整という時代に突入している。
なんでこういう戦術が生まれたのか?については、新作の本に書いたような気もするし、書いてないような気もする。フットボリスタですでに書いたような気もするが、それはまた別のお話。王様のレストランへのリスペクト。
パリ・サンジェルマンの場合
次はパリ・サンジェルマン。昨年のチャンピオンズ・リーグでインテルを破壊した面々。なお、パリ・サンジェルマンがチャンピオンズ・リーグに勝てないときは、リーグ・アンのレベルがー、日常の基準がーと言われていたけれど、勝てるようになると、リーグ・アンがゆるいからコンディションを調整できてずるいと言われている、海外では特に。
なお、パリ・サンジェルマンにもCFはいない。ゴンサロ・ラモスのファンだったので、すごく残念無念。早く移籍してほしい。同期みたいなもののコロムアニがスパーズにいてびっくりした。
進化前のパリ・サンジェルマンはこんな感じだった。【334】ってなんやねんと思ったけれど、中盤のトライアングルの恐ろしさでどうにか成り立たせていたことを記憶している。このトリオはシャビ、イニエスタ、ブスケツと双璧になるんじゃないかと勝手に思っている。
パリ・サンジェルマンは現状では理解不能。バイエルンはオリーセやルイス・ディアスは大外マンであることが多いけれど、ドゥエとクヴァは内側や逆サイドへの移動を軽々行う。デンベレがCFの位置からいなくなることもあって、CFの位置に寄り道することもある。
なお、CFの位置にハキミがいたり、ネベスがいることもあるのが面白い。特にネベスがあの位置にいる意味はあるんだろうかと思うのだが、かつてはパク・チソンがその役回りをして、クリロナへのスペースメイクを行っていたことを思い出した。
話を戻すと、バイエルンと比べても複雑怪奇な入れ替わりを見せる。ヌーノ・メンデスがいるので、左ウイングがより自由奔放になる傾向は強い。なお、この選手たちのなかでほとんど静的な役回りになっているのがパチョとマルキーニョスだ。なので、狙うとしたら、ヌーノ・メンデスの裏なのだが、ヌーノ・メンデスたちはめっちゃ足が速い。
なお、ヌーノ・メンデスがそのまま残ることもあれば、4バックのように振る舞う幅は持っている。ヌーノ・メンデスが上がれば、ポルトガル小兵コンビがそのエリアを利用する。ザイエメも含めて、彼らは相手のブロックの外に位置することが多く、サイドバックエリアにも頻繁に登場する。その心は、前線のドリブラー軍団の下りるスペースを空けているのだろう。ライン間周りが渋滞しないように。本当に他の選手の位置に気を使っていることがよくわかる。
パリ・サンジェルマンの意味不明なところは、ポジションを変更する全員がどのエリアでもそれなりにプレーできることだろう。もうはちゃめちゃである。でも、CFだけはあまりいないのが面白い。下手したら、ハキミが一番CF仕草がうまいかもしれない。
結局はこうなるのだけど。
ユニットを加減で考えるというよりは、入れ替わりによる神出鬼没さが売りというか。瞬間の判断が要求されるのだけど、いろいろなエリアでボールをさわれていろいろな役割をできることを楽しんでいるようにも見える。たぶん、味方の位置を優先的に認知するように言われているかもしれない。
なお、三角形を作ろうというよりは、相手の位置に対応したり、ボール保持者をサポートしたり、味方の視座にたったり、すると、自然とこうなるって感じ。これをマンマークで抑えるのはまじで骨が折れる。カバーがいない状態だと、ドリブルで剥がされることは間違いない。
まとめ
中央3レーンで攻撃しよう!とか、ペナ幅アタックだぜ!とか聞いていたけど、どこから優位性を持ってきますか大会を考えると、サイドのほうが良いことは間違いない。
となると、
大外と内側レーンを主に攻略することを考えるみたいな。この場所の攻略は【433】のトライアングルグルが最強なことは歴史が証明しているわけで。となると、【325】に味付けをして、トライアングルグルの再興となる。
そんなことは起きているのではないか?という仮説でした。さて、バイエルンとパリ・サンジェルマンは生き残るだろうか。それとも、リバポとレアル・マドリーの火事場のクソ力に屈するだろうか。超楽しみである。







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