エル・ゴラッソのJリーグ選手名鑑を手に入れた。みんながすなる順位予想といふものをらいかーるともしてみむとてするなり。昨年からJリーグは1年を通じたリーグ戦ではなく、懐かしのサントリー、ニコスシリーズ時代に戻っている。1stシリーズを予想する上での注意事項は、日程だ。ACL組は超過密日程になる。いくらターンオーバーをしたところで、チームの欠かせない選手は試合に出場し続ける運命。その影響は計り知れない。そして、1stシリーズは6月末に終わる。つまり、ぎりぎり夏前に終わる、ということがポイントだ。なお、ここまでは昨年のコピペです。また、プレシーズンは一切見ていないので、レクとしてお楽しみください。
■優勝 浦和レッドダイヤモンズ
ファースト・ステージでは異常な強さを見せ続けている浦和レッズ。ファースト・ステージという概念がない時代から、前半戦の覇者であったことが最大の根拠。アジア・チャンピオンズリーグの影響も、色々な意味で感じさせない選手層も心強い。もちろん、アジア・チャンピオンズリーグでファイナルラウンドに進めるかどうかは非常に不透明。駒井、遠藤航、イリッチと例年にない渋い補強は、昨年の大補強の反動か。ミシャ式はどうなんだ?と問われても、昨年のワンツーフィニッシュがサンフレッチェ広島と浦和レッズの時点で、まだまだその賞味期限が来そうな気配はない。柏木、槙野が代表に定着したことも大きい。代表に定着することで、選手としてレベルアップすることを何度も目撃してきたので。
■2位 鹿島アントラーズ
ファースト・ステージ優勝候補のひとつ。最大の根拠は、セカンド・ステージの勢いが衰える要素が見当たらないこと。トニーニョ・セレーゾの離脱から、一気に流れを掴んだ昨シーズンの鹿島アントラーズ。セカンド・ステージでは無類の強さを発揮。その強さでナビスコカップも獲得した。その主力がほとんど残留。優勝による勝者のメンタリティー獲得というイベントは、かなり大きいものになったのではないか。特に金崎の完全移籍はビッグニュース。さらに、柴崎、小笠原のポジションに永木、三竿と実力者を補強。曽ヶ端の後釜に櫛引というのもなかなか興味深い一手。そして、徐々に鹿島ユースの選手が増えてきていることも朗報。全員がものになる、なんてことは夢物語だが、鹿島が自分たちで選手を育成し、トップチームで活躍する循環を手にすることができれば、黄金時代も期待できる。でも、それはまだまだ先のお話。ファースト・ステージに限って言えば、アジア・チャンピオンズリーグがないことも大きい。
■3位 横浜F・マリノス
モンバエルツ監督の元で、一年を通じて安定した成績だった横浜F・マリノス。センターフォワードの補強はどうなっているんだ!と騒がれそうだが、たぶん適した選手が海外からやってくることはないだろう。昨年もやってきたのはアデミウソン。センターフォワードでは決してない。誰のオーダーだったのか、それとも大人の事情に翻弄されたのか、非常に気になる。今季は前田を獲得。齋藤学と前田でサイドから相手を蹂躙するのかと思っていたら、情報によると、4-3-1-2とか4-3-2-1とかいろいろと実験中。結局は4231に戻るようだけど。中村俊輔が稼働すればこの順位もあり得ると思う。アデミウソンとの共存などどいう難問から解放されたことも大きい。また、モンバエルツ監督も日本に慣れ、マリノスにいる選手と日本のサッカーを知ることができたことも大きいだろう。そして、持ち前の守備力は健在。今年も大崩れすることなく、シーズンを過ごすのではないだろうか。
■4位 ガンバ大阪
アジア・チャンピオンズリーグで最後まで奮闘したガンバ大阪。フィジカルなんちゃらを導入していることもあって、公式戦を戦いまくっても、最後までフィジカルコンディションが持続する。よって、今季も相対的に成績が上がるのはセカンド・ステージになりそう。不安要素はアデミウソン。なぜ獲得したのか。両翼に阿部と大森を起用していたチームが、今やアデミウソンと宇佐美を両翼に起用するようになるなんて、未来は誰にもわからない。まじで。アデミウソンの加入によって、誰が損をすることになるかは、非常に興味深い。倉田、阿部、大森の処遇も非常に気になる。そして、さりげなく藤本淳吾が加入。渡り鳥のようなキャラになっているが、自分の居場所を見つけることができるかどうか。不安要素があるとすれば、長谷川健太監督による継続疲労みたいなものが存在するのかどうか。そんな疲労を残さないために、地味にマイナーチェンジを繰り返している気もする。サイドハーフの個性の差でチームを変化できるようになると、非常に厄介なチームになると思う。
■5位 サガン鳥栖
今季のサプライズ枠。なお、昨年のサプライズ枠で押したヴィッセル神戸は、散々な結果に終わってしまった。サプライズの根拠は、フィッカデンティ。FC東京へのリベンジ魂は異常。また、昨年は森下監督によるチームいじりがチームを迷走させたのではないかと。フィッカデンティは迷わない。堅実なサッカーに回帰するだろうサガン鳥栖は、例年の強さを取り戻すのではないかと予想している。特に、富山貴光には頑張ってもらいたい。このまま終わるようなポテンシャルの選手ではない。豊田の頑張りをみていると、そろそろタイトルに手が届いてもいいのではないかと、傍観者は期待してしまう。
■6位 サンフレッチェ広島
昨年の覇者。アジア・チャンピオンズリーグにはあまり良い思い出がないサンフレッチェ広島。選手層も過去と比べれば、改善はされてきている。しかし、地理的要因もあって、両方の大会に全力を注ぎ込めば二兎を追う者は一兎をも得ずになりそうな予感。ただし、スタジアム建設にはアジア・チャンピオンズリーグ優勝しかあるまいという考え方も存在する。どのようなメンバー構成で両方の大会に参加するかは非常に興味深い。グループリーグを突破するか否かは別として、ファースト・ステージでは強制的にアジア・チャンピオンズリーグとの共存に苦しむので、この順位。もしも両立を考えているならば、昨年のガンバ大阪のようにプレーオフで勝てば良いという開き直りも必要かもしれない。ターンオーバーをしながらも二兎を得てしまうようだったら、もう誰にも止められない。
■7位 FC東京
武藤の離脱でセカンド・ステージは順位を落とした。そして、太田がいなくなり、城福が帰還。FC東京のイメージは、この試合で勝てば、という試合に負けるイメージが強い。そのイメージの打破には、監督スタッフの総入れ替えか、ジェフのように選手を総入れ替えか。よって、成績も悪くなかったフィッカデンティにかわって城福。まるでタイムリープしているかのような人選。チームカラーの打破に適しているかどうかは、とっても微妙。その一方で、玄人のウイイレのようなメンバーがそろっていて、非常に興味をそそられる選手構成になっている。いろいろな意味で派手じゃない。また、アジア・チャンピオンズリーグの予選を見る限り、昨年の柏レイソルのように下部組織とのシームレス化をはかっているようにも感じる。セカンドチームを持つことからも、シームレス化への取り組みは重要。ただし、勝負はセカンド・ステージになるのではないかと。
■8位 川崎フロンターレ
昨年の躍進を期待したものの、その予想を裏切った川崎フロンターレ。システムは関係ないという一方で、地味に選手の配置をいじりまくることで、予想ができにくいチームとなっている。攻撃力に疑いはないが、守備力には疑いがある。そして、レナトの離脱はやっぱり痛い。筑波大学&静岡学園の連合軍のようになっていて、一部界隈では尋常でない注目を集めているような気もする川崎フロンターレ。さりげなくオリンピック代表に選ばれるような選手を集めているところに疑問を感じる。世代交代を狙っているのか何なのか。風間八宏以降、移籍加入組がフィットする記憶はあまりないので、その嫌な前例を奈良、原川には吹き飛ばしてほしい。杉本健勇とは一体何だったのか。
■9位 湘南ベルマーレ
秋元、遠藤、永木、古林の離脱は確かに痛い。しかし、チームのアイデンティティになりつつあるチョウ・キジェ監督の残留に成功したことは大きい。また、村山、奈良輪、パウリーニョと的確に補強、また、ヴァンフォーレ甲府でプチブレイクしていた下田の補強も確実に大きい。戦力が咬み合ってくれば、残留争いからはちょっと離れたところで奮闘していそうな予感。個人的な注目は端戸。そろそろ正念場だと思うので、精一杯に頑張って欲しい。ただし、両翼の選手層は大丈夫なのだろうか。便利屋の奈良輪がキーマンになるかもしれない。
■10位 名古屋グランパス
小倉新監督のもとで賛否両論を巻き起こしている名古屋グランパス。編成に偏りはあるが、選手は揃っているので、どうにでもなると思う。特に攻撃に選手が多数揃っていることは武器。守備陣に不安が残るが、楢崎がどれだけ我慢できるか。また、ポジティブでもネガティブでもあった闘莉王の離脱がチームにどのような影響を与えるかは非常に興味深い。おそらく攻撃の選手は人数があぶれているので、名古屋グランパス派遣業がそのうちに開かれるだろう。攻撃で違いを生み出せる選手をレンタルでも獲得したいチームは要チェック。オランダ式のサッカーをすると耳にはさんでいるので、非常に楽しみだけど、なりふりかまってられないのよ!状態からが本番になりそうな予感。
■11位 ヴィッセル神戸
もう信用しないよヴィッセル神戸。マルキーニョス、レアンドロ、森岡のトライアングルに夢を見たのは今は昔。ネルシーニョのもとで働ける選手の選別は終わったのだろう。しかし、チョン・ウヨンまでも離脱。FC東京に負けない玄人のウイイレみたいなチームになってきている。また、下部組織の選手が出場機会を増やしているようで、若手のブレイクが近いのは超ポジティブ。でも、松村と小川の真のブレイクはいつだ。前線にはレアンドロ、ペドロ・ジュニオール、石津、渡邉千真とコマは揃っているので、最適な組み合わせを見つけられればもう少し順位は上がっていきそう。
■12位 アルビレックス新潟
吉田達磨監督を引き入れたアルビレックス新潟。いわゆる教え子がたくさんのチームで結果を出せなかった吉田達磨監督。アルビレックス新潟で同じ轍を踏むのか、どうなるかは非常に興味深い。さすがに人へのマネージメントを失敗したとは思えないので、チームとうまくいかなかったのだろうか。アルビレックス新潟のフロントの度量が試されているのかもしれない。実力のある選手は揃ってきていて、昨年の主力もほとんど残留。すべては吉田達磨にかかっている状況。吉と出るか凶と出るか。
■13位 柏レイソル
舞台はようやく整ったはずの吉田達磨監督の離脱でてんやわんやの柏レイソル。田中順也の帰還でポジティブになれる要素がでてきたが、他の面ではポジティブになれる要素が見当たらない。気がつけば若手だらけ。エデルソンもいまだにプレーでその真価を発揮してはいない。ただし、柏レイソルのブラジル人に対する目利きはなかなかの印象がある。よって、ブラジル人コンビがどれだけ機能するかが鍵を握りそう。それにしても若い。そして、工藤がいなくなり、田中順也が帰ってくるとはまったく想像できなかった未来だった。工藤、クリスチャーノ、レアンドロと昨年の得点源がいなくなったことも不安を煽る煽る。
■14位 ヴァンフォーレ甲府
何をしても5-4-1に帰還してしまうヴァンフォーレ甲府。まるで、大きな流れに取り込まれてしまったのかのよう。今季は離脱組がちょっとやばい。下田、伊東、阿部拓馬、阿部翔平がいなくなっている。戦術兵器ことクリスチャーノが戻ってきたが、またもワントップをやらされるという怪情報を得ている。なぜだ、盛田のワントップは幻だったのか、今季もカテナチオから繰り出される攻撃でヴァンフォーレ甲府らしさを見せるのだろう。城福との戦いはなかなか楽しみ。ダヴィに帰ってきてもらうのはダメだったのだろうか。たぶん、ダメだったのだろう。
■15位 大宮アルディージャ
降格をぎりぎりしない位置にいるチームなんざましょ。不安要素は昨シーズンの終盤に訪れた突然の不調。構造を殴られていたと聞いているので、J1ではもっと殴られるに違いない。でも、スロベニア代表コンビ、自分たちの弱点を的確に補強する動きは立派。家長対宇佐美のどっちが最高傑作か対決は本当に注目。ナックファイブスタジアムはなかな優秀なので、ぜひ。特にトイレが綺麗。ただし、J2は見ていないので、やっぱりわからない。
■16位 ベガルタ仙台
ポジティブになれる要素がほとんどない。セカンド・ステージの不調を払拭するような要素があったら教えて下さい。奥埜のブレイクに誰かが続かないと、なかなか厳しいシーズンになってしまうのではないかと。個人的には、三田くんに期待。このまま終わるのかどうなるか、
■17位 ジュビロ磐田
静岡の知り合いに、前線が怪我したら、基本的に終わってしまうチームだと聞いている。J2は見ていないので、詳細は不明。ただし、伊野波の離脱は地味に痛いと思う。
■18位 アビスパ福岡
個人的には超期待しています。井原監督の評価が周りで高いので。それでも、J1の感覚に馴染むまでには時間がかかりそう。ウェリントンがどれだけ通用するかも楽しみ。
では、セカンド・ステージの予想で会いましょう!!!
コメント
こんにちは。
いつも楽しく戦術考察を見させていただいています。
お陰でサッカー観戦がより楽しくなりました。
鞠サポですが、サポーター内ではらいかーるとさんの予想+10位くらいと考えています(笑)
何年たってもいいセンターフォワードが獲得できないし、練習環境も劣悪なので厳しいです、ええ。
船乗り様
お褒めの言葉、ありがとうございます。
鞠サポからのこんな順位はありえないという反応が凄まじかったです。でも、蓋をあければ、意外に上の順位にいきそうですね(・∀・)