日本対クロアチアのプレビュー

2022 FIFA World Cup

「さて」

「世界があっと驚く日本のグループステージが終わった」

「まさかの1位抜けで相手はクロアチアとなった」

「ハリルホジッチとの再会になったら胸熱だねと、グループリーグの組み合わせを見て話していたことが懐かしい」

「ハリルホジッチはまたも解任され、両チームはそろって一位抜けするわと」

「このような形で両チームの再会が叶わないとはちょっと想像できなかったな」

「ところで簡単に今大会の日本の振る舞いについてまとめていきたい」

「本番は4231でボール非保持で勝負や!!と宣言したものの」

「4231はドイツの流動的なボール保持に破壊され尽くし」

「後半から強度ましましの523、ボール基準から人基準へ守備の役割を変更することで」

「鬼のデュエル合戦、日本の街クラブ殺法でドイツに挑んだどころ」

「権田のファインセーブの連打とすったもんだがありまして」

「何とか勝ちを拾って続いてはコスタリカ戦」

「ターンオーバーを実行しながらもドイツ戦の勢いをそのままに突撃していく日本だったが」

「コスタリカの移動を伴う変化によるミスマッチに対して」

「ボールを奪えかえせなければ、コスタリカの移動に対してプレッシングもはまらずとくれば」

「二匹目のドジョウや!と前半の途中から3バックに変更する」

「ドイツ戦のあとに選手から前半の途中に配置を変更することはリスキーなんだと聞いていたが」

「さっそく覆されて笑ってしまった」

「で、後半は3バックで意識統一したものの」

「3バックや4231での積み重ねはないといえばないわけで」

「慣れ親しんだ433の差配を利用する雰囲気もなければ」

「人基準の守備もコスタリカの移動によって機能しなかった面もある」

「これが勝たなければいけない試合であれば、コスタリカの移動にも深追いをする場面が見られたと思うが」

「引き分けでもOKだったことから」

「スペースを埋めることを選んでいたらまさかの失点をしてしまうと」

「そして運命のスペイン戦」

「人基準とボール中心の守備を両立させながら、狙ったかどうかは謎な左右差のあるプレッシングで日本は対抗する」

「スペイン戦は最初から3バックだったな」

「しかし、あっさりと失点してしまうところは残念無念だった」

「そんで徐々に3バックの長所でもある死なば諸共の雰囲気を出していくと」

「後半は人基準のよるずれをなくした策でなく、日本のベースにあった速さによって相手の時間と奪いずれを利用させないプレッシングを実行」

「ルイス・エンリケは砕けないが、誰もがロングボール蹴れやと思っていたに違いない」

「そんなドイツ、スペインの哲学を逆手にとって日本は結果を残すことに成功する」

「ドイツ、スペインがロングボールを蹴ってきたらというもしもの世界が気になるところだが」

「それを具現化する可能性があるチームがクロアチアとなる」

「よくできた話だな」

「では、クロアチアの紹介をしながらどんな試合になるか注目していきたい」

「最初に注目してもらいたい点は両チームのキックオフにある」

「キックオフか」

「まるで成功していないから目立っていないが、日本もキックオフのデザインは間違いなく行われている」

「クロアチアも落ち着いてボールを保持したり突然にデザインを披露してくるからなかなか厄介なケースになっている」

「で、問題はどちらがボールを保持する道を選ぶかだな」

「クロアチアはボールを保持してもしなくてもどちらでも良いように見える」

「例えば日本がどうぞどうぞ、クロアチアさんボールを持ってくださいと提案すれば」

「ボールを持つだろうな」

「逆に日本が序盤にハイプレッシングをみせたとすれば」

「ロングボールを交えながらもブロゾビッチ、モドリッチを中心にプレッシングを剥がせないかなと探りながら試合を進める形になると思う」

「ロングボールの的でめんどくさいマッチアップになりそうなところは長友対クラマリッチか」

「クロアチアのボール保持はセンターバックの絶え間ないパス交換に異常に繋げるコバチッチ、ブロゾビッチ、モドリッチの移動がキーとなる」

「コスタリカの移動とは仕組みが異なるが、彼らはスペインのブスケツ、ペドリ、ガビよりも立ち位置が柔軟というよりは自由自在になる」

「大外レーンまで移動していくことも日常茶飯事だからな」

「ほっておけばいいやんとなりそうなところだが」

「列を降りていくクロースとモドリッチをほったらかししてみた結果がレアル・マドリーの隆盛に繋がっているから」

「このあたりの計算は非常に見えにくいものとなる」

「実際にモドリッチたちから前進するきっかけを掴むこともあれば、突然のロングボールもがんがんやってくるからな」

「このときにウイングが孤立しないようにサイドバックがさっとサポートすることはクロアチアの特徴といえるかもしれん」

「質的優位がないといえばない代わりに、2人組の関係性が抜群にうまい」

「だからウイングバックが個人で守るとなると、ちょっと分が悪そうな雰囲気となる」

「そういう意味では左サイドバックにソサが出られないという報道は日本からするとちょっとラッキーかもしれないが」

「久保くんが出られないならお互い様になるかもしれんな」

「で、日本の選手のインタビューから垣間見える、もっと攻撃の時間を増やしたいねん!を見ていると」

「クロアチアを相手にボールを保持する展開もありといえばありなんだろうな」

「勝っているチームをいじって結果が出ないと鬼のように叩かれそうだが、計算としては悪くはないと思う」

「クロアチアのボール非保持の振る舞いも変幻自在感がある」

「例えば相手からボールを取り上げたいときは連携・連動して前から奪いに行くし」

「自陣に撤退するときは451で集結する守備もみせる」

「ただし、スペインほどの強度はない」

「また、センターバックがかなり相手の位置に依存する傾向がある」

「そして最終ラインを埋める選手はいるようでいない」

「ただし、サイドの守備は複数で対応する差配となっている」

「カウンターや速攻では関係ないかもしれんが、個人による突破はサイドからはちょっと苦しそうな雰囲気というわけか」

「ライン間なんかは逆に空きがちなんだけど、そこは最終的にロブレンとグバルディオルで何とかする計算なのかもしれん」

「なんにせよ、コスタリカ戦で突きつけられたボールを保持するときにどうするの?という場面で日本が答えを出せるのか」

「それともそんな場面は発生しないのかは興味深いところだな」

「では、そろそろまとめていきたい」

「どちらがボールを保持する展開か、本命はクロアチア、奇襲は日本」

「奇襲を仕掛けるなら強引に連動してくるクロアチアに対して、3バックでボールを保持したほうが良さそうな日本である」

「三笘を浮かせる作戦リバイバルか。日本がボールを保持する展開になったら、モドリッチの裏を中心とする中央のライン間が大切になってくる予感である」

「クロアチアのボール保持に対して日本のプレッシング開始ラインとルールはどうなるか」

「ルールとは人中心、ボール中心の割合をどこに置くか」

「そして、モドリッチたちをどこまで深追いするか、放置したときに何がおきるか」

「あと地味にクロアチアはコーナーキックも色々な仕掛けを持っている」

「日本も工夫はしているが、困ったときのセットプレーが勝敗を分ける可能性も高いな」

「そしてどこかでギアを日本があげたときにクロアチアがどのように凌ぐか、ロングボールで空転させるか、モドリッチたちのスキルをフル活用するか」

「そして二人組、三人組で周りと繋がることが得意なクロアチアの関係性をばらすことができるスピードを日本が見せられるか」

「ところでだな」

「なんだ」

「日本の配置はどうなりそうかな」

「恐らくは541でやると思うけどな」

「前から行くときは343、ハーフライン付近では523、撤退したら541か」

「ここで4231に戻すメリットもよくわからないけどな」

「でも、変化を相手に押し付けるには4バックスタートのほうがいいやろ」

「板倉もいないからな」

「でも、酒井宏樹がいなければペリシッチを誰が抑えるねん!問題が出てきてしまう」

「長友が右バックだったらちょっとおもしろいな」

「冨安、吉田、谷口(伊藤)を最初から並べたとして」

「そこからの変化はつけにくいか」

「プレッシング開始ラインをかえる!ってのも十分な変化だとしても、今回は受け流されそうな予感で一杯だからな」

「4231でがっつりはめながらもロブレンたちがボールを持つことは許すことが序章であり」

「後半からギアセカンドでどうなるかみてみようってところが無難か」

「久保くんの左サイドも南野か相馬で代役はいけなくはないもんな」

「ただし、頭から523で伊東と鎌田の3トップ的な雰囲気も見てみたいけどな」

「そうなると酒井宏樹の復活か、根性の山根がペリシッチと殴り合いをどのように計算するかか」

「なので、433ががっつり決まっているクロアチアに対して、様々な打ち手が存在する日本がどうするか?という構図になっていることも興味深いところで」

「では、日本のスタメン発表を楽しみにしながら今日の24時くらいに会いましょう」

「ではまた」

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