フットボールにおけるファンダメンタルズの模索(作成中です)

ファンダメンタルズ集

フットボールにおけるファンダメンタルズの定義

・フットボールの歴史のなかで、不変のルールを学んでいく。あらゆるゲームモデルでも必須とされるサッカーの根源的な能力をファンダメンタルズとする。ファンダメンタルズを幅広く身につけることで文字通りにあらゆるゲームモデルのサッカーに対応していく作戦。可能ならば、ジュニア年代で身につけておきたい。

・すべてのプレーに共通する点は観てプレーすること。観て下記のプレーたちを決断して実行する。どれを選ぶかは認知次第。見えていれば、選択肢は共通になる。見えていても状況を分析できなければ絵に描いた餅。分析力も大事。

ボール保持におけるファンダメンタルズとボール非保持におけるファンダメンタルズに分類して整理する。なお、この項で整理するファンダメンタルズは個人戦術、ただし、味方が伴う個人戦術(パスとかサポートとか)も取り扱う。グループでのファンダメンタルズはまた別の機会にと書いたが、一枚絵が理想と聞いているためにガンガン付け足していくかもしれない。

セオリーは最強ゆえに現代に残っていますが、セオリー対策も進んでいます。なので、セオリーはときどき破りましょう。そんな駆け引き。無秩序のなかに秩序を見つけられると厄介なので、秩序のなかに意図的に無秩序を混ぜること大事です。必要のないサリーがいつかあなたを助けてくれるかも。

  1. 認知のプロセス
  2. ボール保持局面におけるファンダメンタルズ
  3. ボール保持者のファンダメンタルズ
  4. ・ドリブル(ボールを足で運ぶプレー全般)
    1. ボールを守る
    2. 相手を抜く(相手を抜く、抜きまくることで状況の打破)
    3. ボールを運ぶ(スペースと時間を味方に配るプレー)
  5. ・パス(パスをする相手との意思の疎通、パスを送るスペースやラインの認知、創出、パススピード、パスの質)
  6. ・シュート
  7. ・コントロール〈トラップを含めた動作。つまり、自由にボールを扱う能力。テクニカ〉
  8. ボール非保持者のファンダメンタルズ
  9. ・サポート(ボール保持者の状況を見て適切なサポートを行う、自分がボールを受けるため、味方にボールを受けさせるためと目的によって変わる)の目的は、ボールを持った味方を有利にするために行われる
  10. ・ポジショニング
  11. ・マークを外す動き(ボールを受けるため、プレーするエリアを確保するために行われる)
  12. ・移動(相手の内在的論理を利用してフリーになる動き)(マークの受け渡しを連続して強制することでバグを起こす)
  13. ボール非保持におけるファンダメンタルズ
  14. ファーストディフェンダー
  15. ・マーク(相手と対峙している。ボールを奪うことを決断する前の状況)
  16. ・タックル(相手からボールを奪う決断をしたときの状況)
  17. ・ブロック(相手がシュートやクロスやパスをするときの状況)
  18. ・クリアー
  19. セカンドディフェンダー以下
  20. ・マーク(ファーストディフェンダーとボール保持者の状況によって、相手との距離を変える)
  21. ・カバーリング(スライドも含む)
    1. その他の項目。

認知のプロセス

・情報を探す(首をふる、顔をあげる)→ガン見

・解釈する(状況における選択肢の抽出と可能性を評価)→分析力が試される

・選択する(選択肢を実現するべく可能なアクションを選ぶ)→どの技術を選ぶかの判断が試される(例えば、シュートをインサイドで打つか、インステップで打つか)

・実行する(実際に行う)→判断は正しいが、下手なだけになればOK。なお、プレーの技術選択ミス(シュートをそこから打ってもはいらへんやろとシュートを打つのは良いが、なんでその位置から右足やねんを区別する)

・キャンセルする(実行の手前でやっぱりやめる)→相手や味方の予測を裏切るキャンセルは必須。天才は相手に敢えて情報を与える、与えないでプレーする。

注意点・プレーに根拠を持つこと。最初から反射でプレーできる選手は天才。根拠の繰り返しが反射に繋がっていく。

ボール保持局面におけるファンダメンタルズ

・ボールを保持しているときのファンダメンタルズです

・ボールを持っている選手とボールを持っていない選手で整理していきます

・ボールを持っていない選手のプレー関与によって、チームのレベルがバレるという両刃です。ボールを持っている選手だけが、プレーしていることは良くない

・最終的にボールに関与する選手(ボール保持者への直接的なサポート〈最大で4〉とプレーに関与する選手〈幅、深さ、ピンどめによって、ボール保持者のプレーエリアの確保、もしくはスキップパスの受け手〉を区別し、両者を行ったり来たりする選手を目指す

ボール保持者のファンダメンタルズ

・ドラクエで言えば、こうげき、とくぎ、まほう、ぼうぎょ、アイテムみたいなものです

・なんだかんだ、ボールを持ったときに何ができるの?は大事です

・パスの選択肢がないときに自分で探る、創るができるとやっぱり評価されます

・そういった能力のある選手たちがボールを繋ぐから強いわけで、そうでない選手たちがボールを繋いでも将来にはあまり繋がりません

・ドリブル(ボールを足で運ぶプレー全般)

ボールを守る

1.相手の届かない場所にボールを置く。両足でできたらベター。イメージはHUNTER×HUNTERのノブナガの念能力

2.身体や手でブロックする。特に手押しは希少価値。具体例は家長

3.隙きあらばターンをする。相手がくっついてきたら、相手の身体を軸にしてターンをする

4.理想はそもそも相手に身体を触れさせない。つまり、常にボールを動かしながら相手を牽制する

5.カラコーレスを身につける

相手を抜く(相手を抜く、抜きまくることで状況の打破)

1.方向転換、角度変化。相手のベクトルを折る

2.フェイントを利用する。ボールを触るトリック、ボールを触らないトリックの両立

3.選択肢の多いボールの持ち方、正対。

4.突破後のイメージを持つこと。カバーリングの選手にぶつからない。突破後は相手の進行方向に入る

5.リズム変化。自分のスピードによる緩急とボールを触るリズムの変化がある。特に両足を使ったリズム変化は時代の流れ的に必修の能力になっている

6.スピードの調整。急ぐときと急がないときを区別する。たいていは常に急いでしまう

7.他の選択肢(パス、シュート)をチラつかせながら突破を試みること。流川楓

ボールを運ぶ(スペースと時間を味方に配るプレー)

1.顔を上げて周りの状況を観察しながら実行する

2.誰をひきつけて誰をフリーにするかを意図的に行う。相手の足を止める、固定する。スペースにドリブルして相手を動かすか、相手に向かってドリブルして固定するか

3.選択肢が見つからなかったときのために緊急避難場所を準備しているかどうか。常に選択肢を持ちながらプレーすること

4.スピードを上げすぎない一方で、パスやドリブルで相手の列をこえるタイミングを見逃さない

5.パスフェイク、視線のファイクをしながら威風堂々とボールを運ぶ。ときには止まる。チーム・デゼルビ

・パス(パスをする相手との意思の疎通、パスを送るスペースやラインの認知、創出、パススピード、パスの質)

1.味方に時間とスペースを与えること。パスが成功することで状況が悪化する状況はできる限り避ける

2.パスの強弱、相手の利き足逆足への供給でパスの意図(突破、前を向く、継続)を伝える。

3.相手選手の間にできたパスコースを利用する。そのための移動、未来とのつながり

4.パスをだしたあとに、プレーを継続すること。プレーに関わり続ける意思

5.パスの優先順位は時間帯、スコアの状況、プレーモデルによって異なる。

6.ただし、相手の列を越える、相手のライン間にボールを供給する選手が評価されることは自明

7.足元かスペースかは味方の状況(胸合わせ)によって決定するが、ときには自分を中心に振る舞う。秩序のなかの無秩序。

8.大雑把に言うと、足元かスペースへのパスしか存在しない。それゆえに両者の選択がもっとも大切となる

9.身体の向きはおとり。ぎりぎりまでパスコースを変えられるイメージ。ぎりぎりまで相手の動きを見る。

・シュート

1.エリア内では基本はダイレクト(キーパーにタイミングを合わさせない)

2.GKが物理的に届かない位置に蹴る(サイドネット、ループ)

3.GKが取れないスピードで蹴る(ロベカル)

4.GKと駆け引きをして蹴る(GKに飛ばせない)

5.GKを抜いて蹴る(日向小次郎はGKをふっとばす)

6.シュートの根底にあるものはキックの正確性。壁打ち大事(ミハイロビッチ)

7.GKが一番キライなフェイントはシュートフェイント

・コントロール〈トラップを含めた動作。つまり、自由にボールを扱う能力。テクニカ〉

1.突破のためのコントロール、継続のためのコントロール、緊急のコントロールがある。特に大事なコントロールが緊急。あるあるが後ろをみないでターンして衝突。

2.上記のプレーを遂行するためにスペースにボールを動かす。足元に止めない。ただし、意図があれば別

2.身体の向きで味方や相手に次の行動を予期できるようにメッセージを伝える。駆け引き

3.ボールが自分の方向に動いている間にボールに近寄る、ボールに離れるで相手を牽制する。ボールを止める点を目的地とする相手への牽制

4.ワンタッチで180度ターンできたら神になれる

5.ファーストタッチで足元にボールをとめる、セカンドタッチですぐにボールを動かす。相手をひきつけて外す王道。デ・ブライネの得意技。コントラピエ?

ボール非保持者のファンダメンタルズ

・ボールを持っている選手を助けるプレー

・サッカーのほとんどの時間はボールを持たないで過ごすこととなる

・下記のファンダメンタルズがごちゃごちゃになっていること、重複している部分があることは否めない

・サポート(ボール保持者の状況を見て適切なサポートを行う、自分がボールを受けるため、味方にボールを受けさせるためと目的によって変わる)の目的は、ボールを持った味方を有利にするために行われる

1.緊急のサポート〈ボールを奪われそうな味方を助ける〉

2.継続のサポート〈パスコースを作り続けボール保持を延々と続け、相手を動かす〉

3.前進のサポート〈相手の列を越える、もしくは相手のレーンを越えるパスを引き出すことによって、前進を可能とする〉二人称による前進。

4.自分がボールを受けたいとき〈常にパスコースを確保する〉〈表でボールがほしいときはボール保持者と胸をあわせる〉〈裏でボールがほしいときはボール保持者と胸をあわせない〉

5.味方のためにスペースメイク〈相手をひきつれて移動することで、味方のためにパスコース、プレーエリアをつくる〉

6.経由地になる〈フリーな選手にボールを届けるため、フリーな選手と繋がれる位置に移動してボールを受ける。相手を引き連れていても可能〉

7.平行サポート。斜め前のサポートでは相手のカバーリングに捕まることも多い。捕まりそうなときは平行サポートからの飛び出しで相手を動かす

・ポジショニング

1.幅、深さ、奥行き、ギャップを原則とする。自分がどの役割をしているのかを認識する

2.アイディアもなしに味方に近寄りすぎない→継続のサポート、未来と繋がる場合は除く

3.相手のゾーンの隙間、相手のラインの間、相手のラインの上が相手の急所になることを理解する。相手の位置によって変化する。よって、立ち位置は相手がすべて教えてくれる

4.ボール保持者に対して斜め前、斜め後ろの立ち位置を取る。垂直の立ち位置では相手が一人で対応できてしまう。斜めに立つことで、相手は枚数を掛ける必要が出てくる。また、斜めに立ち位置をとることで、視野の確保につながる。セオリーがあるから平行サポートなどがいきる。

5.しかし、フリーでボールを受けられるなら、セオリーから外れたプレーをしても問題にならないことが多い。秩序のなかの無秩序アゲイン。

・マークを外す動き(ボールを受けるため、プレーするエリアを確保するために行われる)

1.表か裏か。ウェーブの動き、プルアウェイ、ダイナゴルラン

2.相手の視野に入らない。相手の背中に隠れる。ボールサイドには立たない。ボールを受けるまでのストーリーの構築。ベンゼマやレヴァンドフスキ

3.スピードの強弱で相手のタイミングをずらす

4.フィジカルでブロックする

5.ボール保持者がフリーならバックステップでライン間、相手の背中に消える。消えるタイミング

6.他の味方を見張っている相手の背後から突然に現れる。マークの受け渡しの利用

・移動(相手の内在的論理を利用してフリーになる動き)(マークの受け渡しを連続して強制することでバグを起こす)

1.ポジションチェンジ〈特定の選手とポジションを入れ替える、トライアングルグル〉

2.列を移動する〈サリー、ゼロトップ〉

3.レーンを移動して埋める〈5レーンアタック、偽サイドバック〉

4.密集による優位性の確保

5.相手のプレッシングの届かないエリアへの移動で、ボールを落ち着かせる。

ボール非保持におけるファンダメンタルズ

・守備です。

・ボール保持者と対峙しているファーストディフェンダーとカバーリングを行うセカンドディフェンダー以下で区別します。

ファーストディフェンダー

・最初の守備者です

・ゾーンディフェンスの前提がボール保持者へのプレッシングになっているように、ファーストディフェンダーの決定は大事です

・ファーストディフェンダーは大抵の場合、数的不利な状況となります。キーパーを使われたら数的不利確定です

・よって、攻撃方向の誘導で数的不利をせめて同数にすることがファーストディフェンダーに求められることあるあるです

・しかし、センバの片方をフリーにすると延々に殴られ続ける時代に突入しているので、数をあわせる(センバと同数にする)か、スピードでごまかすことが流行している

・マーク(相手と対峙している。ボールを奪うことを決断する前の状況)

1.守備の基準点を明確にする

2.守備の基準点を受け渡すときは明確にコミュニケーションをとる

3.自陣のゴールに近寄れば近寄るほど、相手に近寄る

4.ボールが転がっているときにできるかぎり相手に近寄り相手がボールを触る前には止まる。ファーストタッチで剥がされることは絶対に避ける→アプローチの項目をつくる。

5.相手に素早くアプローチするコツはボールが転がる前、相手がパスをする前にスタートをきる。未来の予測。早すぎるとギャップを通される罠

・タックル(相手からボールを奪う決断をしたときの状況)

1.方向の限定。縦をきるか、中をきるか。ボールを奪うエリアへの誘導か。相手の利き足をきるか、タックルの意図

2.相手の攻撃を遅らせることで状況の打破を狙う。迫ってくる相手に対してバックステップやサイドステップで延々とついていく。

3.抜かれたら全力でプレスバック。また、抜かれ方を気をつける。最低でも中にいかせない、とか。

4.相手がボールを背負っているときは股の間から狙い撃ちにする

5.足だけでいかない。イメージは手からいく

・ブロック(相手がシュートやクロスやパスをするときの状況)

1.必ず相手に近い足でブロックをする。遠い足はNG。ただし、インスイングの切り返しに対しては近い足だと切り返しについていけなくなるので、遠い足で行う。切り返しの可能性とのせめぎあい

2.避けない、怖がらない。顔面から行く。石崎

3.切り替えされる可能性もあるので、ブロックが必要な状況では限りなく相手に近い状況で対応する。離れていると、キックフェイントで剥がされる。

・クリアー

1.ピッチの外に出す。

2.相手の裏まで蹴っ飛ばす

セカンドディフェンダー以下

・日本代表はディアゴナーレを知らないのように、超大事

・逆サイドは捨てるを愚直に行った結果、サイドチェンジからのアイソレーション祭りになったので、5バックが流行したことはなんの因果か。

・ネタバレになるけれど、自分の守備の基準点のアプローチにいける&相手の縦パス、シュートを消せる位置にいられるかどうか大会

・マーク(ファーストディフェンダーとボール保持者の状況によって、相手との距離を変える)

1.守備の基準点とゴールを結んだ線にたつ。ボールとマークを同一視できるようにする。

2.自分がセカンドディフェンダー、サードディフェンダーによって、守備の基準点との距離を調整する。遠ければ遠いほど、相手に近寄る必要はない

3.身体の向きは守備の基準点とする。ボールに身体の向きを向けない。顔の向きはボールに向ける

4.相手に警戒心を感じさせる。距離と足の位置

5.相手がどこでボールを受けようとしているかを常に予測する。駆け引き

6.相手が走り出したらついていく。止まって対応しない。身体でブロックすることも大切

・カバーリング(スライドも含む)

1.ファーストディフェンダーが突破されたときのことを考えた立ち位置とファーストディフェンダーと自分の間にパスを通されない立ち位置、斜め後ろの法則

2.ペルムータ〈ファーストディフェンダーが突破されたときに自分の立ち位置をカバーリングを実行し、空いたスペースを突破された選手が埋める行為〉全力で戻ると類似。

3.横へスライド(レーンを埋める)、縦へスライド(優位を相手に与えない)

その他の項目。

・チャージ

・インターセプト

・アンティシパシオン〈相手がボールをうける直前に相手の前に入りボールを奪う行動〉

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