【書評】シン・フォーメーション論【謎を解けるか。一億人。】

書評

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「さて、今回もブログの更新は読書感想文となる」

「今回のお題はシン・フォーメーション論だ。なお、山口遼くんが書いている。著書をくん付けすることが正しいのかどうかはわからない」

「さんくれろ!って世代でもないだろうしな」

「山口くんといえば、本の題名が個人的に話題になっている」

「前回の題名が戦術脳を鍛えるなんちゃらだったんだけど、本の題名と中身があっているようであっていない」

「そして今回はシン・フォーメーション論である」

「シンを使ってしまったか」

「なんとなくだが、そういうものに媚びないイメージがあるんだけどな」

「でも、シン・ニホンも使っていたからな」

「シン!をつけとけばかっこよく見える時代だけれど、流行の題名をつけちゃうとなかなかエターナルなものになりにくいからな」

「既読無視とか歌詞に入れると、10年後に痛い目をみる、というやつだな」

「そんな枕はこのあたりにして本の中身に入っていくとしよう」

「最初にサッカーとはなんぞや!から始まっている」

「フォーメーション論の前にサッカー論みたいなことか」

「そういえば、サッカーのライセンス講習会でサッカーとはなんぞや!というお題が出たことがあった」

「懐かしい話だな」

「で、サッカーとはゲームだ!と仮定してゲームとはそもそも何なのか、それをサッカーにあてはめたときのゲーム構造は何なのか?みたいな話になっていく」

「戦争の話がでてきたときは500さんか!とツッコミたくなったけどな」

「そのあとに500さんが出てくるから突っ込むところっではなさそうなんだけどな」

「で、この部分で勉強になったというか、心に残ったことがフィードバックやねん」

「フィードバックにもいろいろな意味があるんだけどな」

「自分のプレーに対して、結果が出ることもフィードバックになると思うんだけど」

「で、そのフィードバックの因果関係がサッカーは非常にわかりにくい」

「状況によっては、相手のせいにしたり、味方のせいにしたりすることもできる」

「実際にそういうこともあるだろうしな」

「だから、正しいフィードバックを導くことができているのだろうか?と気になってしまった」

「指導者の話になるわけか」

「保護者に褒められたことがあるねん、フィードバックがちゃんとあるって」

「そりゃあれだけ試合分析をしてきたのだから、試合の要点をまとめることはできるだろうな」

「気合が足りなかったからねんとか絶対にフィードバックしないもんな」

「でも、最後は根性なのは間違いないけどな」

「話を戻すと、選手が自身の力でコーチングできるようにすることが理想的なんだけどな。あー、今はこれがこうなってこの結果なんだな。次はこうしてやろうってさ」

「このあたりはぶっちゃけ学術論文のような難易度である」

「学術論文をさも読んでいきたかのような言い草だな」

「これは山口遼からの挑戦状である」

「生涯学習か。コーチをやめるときは学ぶことをやめたときだ!と有名な言葉もあるもんな」

「なので、フォーメーションを分析するときにネットワーク科学を持ってくることもやぶさかではない状況に我々もならないといけない」

「つまり、これしきの文章で挫折するようでは、おまえ、サッカーを学ぶ気がないだろう!ということになってしまうわけか」

「これしきと言っているが、十分に難解だと思うけれどな」

「ただ、サッカーをゲーム構造で分析した結果なんかは、それはそうやろ!という結論になっているのも面白い」

「問題は第三章だな」

「フォーメーション解釈の新フレームワークについて書いてある」

「新フレームワークか」

「これはどこまでネタバレしていいのか不安なんだけど、まあええやろ」

「怒られたら消せば良い」

「ボール非保持に関しては、ポジションごとの結びつきを見るべきだと述べている」

「ボール保持に関しては、ポジションチェンジネットワークと二部グラフ、三部グラフについて述べている」

「絶妙なネタバレだな」

「個人的にはボール非保持のフォーメーションの解釈に関しては、位置でそのまま見ちゃってもいい気がする」

「個人的にはポジションチェンジネットワークは似たことを書いたことがあったので、気持ちはわかる。ただ、3×5には違和感があって」

「どんな違和感だ」

「大外レーンと内側レーンを結んだ線の真ん中に二列目を置きたい」

「個人的な趣向だな」

「結局は三角形の構築と再構築だと思っている」

「それをわかりやすく表現したい!というのが当面の野望になっている」

「だから、5トップの後ろに3を置きたい。よって、2-3-5になる。3の真ん中はバランサー、横の2人が三角形の頂点となる」

「昨年のグアルディオラの理想形やな」

「今季の試合は一試合も見ていないけどな」

「そして500さんとの対談は難しい。なんてったってナポレオンの話になるからな」

「で、4章、5章は実際にフォーメーションでどうなるねん?が書かれている」

「このあたりはそれぞれのフォーメーションの公式やケーススタディが網羅されている」

「前著では狂ったことをやっていたけど、今回は実際の話しだからそこまで狂っている感はない」

「この4章、5章をチラ見させれば、この本に飛びつく人も増えそうだけどな」

「ここで突然のフットボール批評の話になる」

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「たまたまだが、今回のフットボール批評もフォーメーション論となっている」

「フォーメーション論を語らせると、リージョの言葉に必ず出くわす」

「電話番号じゃないんだから笑」

「でも、重要だよね、って反語になる。合わせて読むとなかなかおもしろいことになると思う」

「実際に相手が[442]で来るのか、[532]で来るのかは大事だからな」

「数字の羅列が全てではないが、だからといってスルーしていいものでもないと」

「だからこそ、配置ごとの特徴をまとめている4章5章はなかなかおもしろい」

「というか、ここが一般的に考えられるフォーメーション論が載ってくる」

「サッカーとはゲームだ!って言われても、一見すると、どこからフォーメーション論やねん!となりそうだからな」

「というわけで、フォーメーション論ってどんなの?という人は4章.5章を立ち読みすると面白いかもしれない」

「そして最後に吉田達磨大将が出てくる」

「山口くんの世代にも影響を与えているとは恐るべき吉田達磨である」

「レイソルと試合をしたチームはとにかく走らされることが日常だったからな」

「で、この対談は対談で面白い」

「学術的な要素はなくなりになくなり、現場モードに突入していく」

「現場あるあるだな」

「ちょっとだけ今までの学術的な要素はどこへ消えたのだ!と叫びたくなったのは秘密だ」

「それでバランスをとった説もあるからな」

「いわゆるサッカーとはなにか!というアプローチをとらなくても、たどりく答えは似通ってくるというか」

「遠回りをしたほうが強い気もするけどな」

「でも、どっちが遠回りかも微妙やろ」

「ちなみに自分はピッチ内で現実に起きていたことをまとめるだけだけどな」

「そんな人にはこんなアプローチもできたら素敵やで!というところで」

「ぜひ山口遼からの挑戦状にチャレンジしてみてください」

「最後にお前なりのフォーメーション論について書いてみてください」

「自分は役割で整理することのほうが今のサッカーを理解することに適していると思っています」

「フォーメーションは大事ですが、全てではありません」

「ただ、トレーニングも自分たちで解決する系が増えてきている気がします」

「試合中に自分たちで解決できるようにするためのトレーニングです」

「そういうトレーニングの変わり目?みたいな気配はひしひしと感じています」

「なので、ゲームもちょっとした制限だらけになります。この制限で効率よくプレーするためにはどうしたらいいでしょうか?大会」

「次はそのあたりの本を山口くんや結城くんに書いてほしいなというとこで」

「今回は終わり」

「次こそはマッチレポで」

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