こんにちは。らいかーるとです。今回はマッチレポでなく、書評という名の読書感想文になります。盟友である footballhackちゃんがとんでもない本を書きました。彼は過去にも、ゾーン・ディフェンス本などを書いている鬼才です。そんな彼の新作は、 懐理論です。では、早速ですが、あなたが懐理論を買うべき理由を徒然に綴っていきたいと思います。
1.この本を読めば、あなたの見えている景色が色を持つようになる。
知らないことを知ることで、今までは見えてこなかったものが見えるようになった経験があなたにはあるでしょうか。ぼくにはあります。サッカーの世界でこれを起こせると、サッカーの試合を観ることが楽しくて仕方ないようになります。この本を読めば、今までは特に意味を持たなかったプレーが一変してあなたの前に現れることとなります。それだけの内容がこの本には詰まっています。
2.この本を読めば、ドリブルの論理がわかるようになる。
再現性という言葉がサッカーにはつきものです。再現性を持ってプレーするためには、ピッチで起きていることを論理的に把握している必要があります。それをドリブルに持ち込んでみましょう。なぜ抜けたのか、なぜ抜かれたのか?をしっかりと理解できるようになれば、繰り返すこともできるでしょうし、次には抜かれないように対策をすることができるようになるでしょう。これをドリブルの論理がわかる状態となります。この本にはそんなドリブルの論理が延々と載っています。
3.ドリブルの論理がわかるようになれば、ドリブルの上手い選手が理屈でわかるようになる。
我々指導者一族は、未来のMessiを探す、もしくは育てるために奔走しています。ただし、何を基準に選手を選べばいいのでしょうか。もちろん、フィジカル優位も大事でしょう。しかし、選手を発掘する側がドリブルの論理を理解できれば、ドリブルを論理的に行っている選手をすぐに見つけることができます。ドリブルの論理を選手が意識的にやっているか、無意識的にやっているかは大きな差ではありません。大切なことは「 できる 」という事実です。逆にドリブルの論理から外れたドリブル力を持った選手は、かなりめんどうな存在なので、そういった選手を改善することもできるようになるかもしれません。逆に言えば、ドリブルの論理がわかるようになれば、昔はドリブルおばけだったのに、最近は普通の人になってしまったでござる!という現象への説明ができるようになる、、かもね。
4.懐理論は唯一無二な存在だから。
昨今はドリブル塾が大盛況です。しかし、ドリブル塾で教わるような内容と、懐理論に載っているドリブルの内容はまるで違います。上辺だけのトリックではなく、懐理論にはドリブルの全てが載っているといっても過言ではありません。ドリブルで相手を突破する瞬間を「中」とすると、「前」→「中」→「後」と、その前後についてもしっかり言及された内容になっています。また、ドリブルで大切な「相手」の思考についても詳しく書かれています。こうなるから、抜けるんだよね、ということが論理的に解説されている本は、自分の知る限りではありません。そういう意味でも唯一無二な存在になっています。なお、本書にはテベスやMessiのプレーをもとに彼らのドリブルを解説もしています。秀逸です。
5.懐理論を習得できるようにトレーニングも書かれているから。
さて、そんな懐理論を身につけるためのドリルもしっかりと書かれています。相手をドリブルで抜く論理だけで構成されていません。さらに、画像、実際の動画もてんこもりの内容になっています。それでも内容がわかれなければ、本人に質問してみてください。たぶん、しっかりと答えてくれるでしょう。
6.ドリブルにおける様々な単語に対する考えを知ることができるから
例えば、独特のリズム、ドリブルのキレ。間合い、仕掛ける、重心の逆、間合いなどなどのドリブル言葉を耳にしたことがあると思います。それぞれの曖昧な言葉に対して、footballhackちゃんはしっかりと論理で説明しています。 この部分だけでも読む価値はあると思います。noteに載っけたらバズること間違いなしです。
7.フィジカルや浮き玉の処理に関しても書かれているから
ドリブルについては、リズム変化、角度変化、からの懐理論なのですが、その他に分類されそうな競り合いや浮き玉の処理についてもしっかりと書かれています。軸足ブロックや手押しを技術としてしっかりと落とし込めているでしょうか。それらをドリブルの技術として評価基準においていますか?なお、軸足ブロックや手押し以外にもまだまだ項目はあります。浮き玉の処理は上手い選手の共通点が透けて見えて面白かったです。サッカーのコンセプトを抜き出す上で、上手い選手の共通項を見つけることは指導者一族の必須技術となります。
8.無理なものは無理だと書かれているから。
懐理論を読めば、ドリブル力が間違いなく上がります。突破も運ぶも守るも、あらゆるドリブル力のレベルアップは間違いありません。ただし、それでプロにまでなれるか?というと、うーん、、ということも正直に書かれています。ドリブラーの才能とはなにか?この先に何が必要なのか?という項目は色々と考えさせられますよ。
9.目次を読むだけでも勉強になるから
さて、ここまで読んだあなたはひとまずクリックしてください。なお、クリックをしたところで、僕にいいことがあるかはわかりません、本当に。アマゾンのホームページに飛ぶと、本書の目次を発見することができます。この目次だけでもだいぶえぐいです。ほら、興味がでてきたでしょう。
10.終わりに、が秀逸なまとめになっているから
かつてイタリアの指導者がこんなことを言っていました。どのようにプレーしたらいいかという意味においての守備の基本的なルールは、50年前から変わっていないし、50年後も変わっていないだろう。だからこそ、そういったことをしっかりと伝えていかなければならない。この本書に書かれていることも、ドリブルの基本的なルールです。50年前から存在し、50年後も間違いなく存在し続けるエターナルなものとなっています。なので、サッカーを教えている指導者、自分の子供にサッカーがうまくなってほしい保護者、さらなるレベルアップを目指すサッカー選手は是非読んでください。サッカーがうまい、ドリブルが上手いと言われている選手の共通点を抽出し、ひたむきに書かれた本書は間違いなくあなたの助けになってくれることでしょう。ただし、戦術くんは買ってもあまり意味がありませんことを僕も正直に書いておきます(・∀・)
以上です。是非読んでください。損はしないと思います。では、次はマッチレビューで会いましょう!
さらばじゃ!!
コメント
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