【止める蹴るのその先とは?】風間八宏の戦術バイブル【サッカーの本質は駆け引き】

書評

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「とうとつなリンクだな」

「今回は風間八宏の戦術バイブルについて感想文を書いていくことにする」

「やっひーといえば、作家のごとく本をたくさん出しているな」

「恐らくは木崎さんあたりが代筆しているんじゃないかと予想しているんだけど」

「ま、誰が書いていても別に構わんやろ」

「やっひーといえば、止める、蹴る」

「正確に言えば、止める、蹴る、運ぶ、受ける、外す」

「で、これらの内容は今までの本に山ほど書いてきたから、今度は戦術について語るときが来たと語っている」

「やっひーの戦術か」

「で、戦術といえば、多くの人がイメージすることはチーム戦術だと思う。けれど、やっひーの場合は個人戦術とチーム戦術で戦術の語りが終了している」

「やっひーらしいな」

「ちょっと話をそらしてみようと思うんだけど」

「なんだ?」

「サッカーの解説者には2種類にわけることができる」

「岡ちゃんのようにチームマネージメントを中心に過去の体験を踏まえて解説する人と、戦術ブロガーの上位互換のように5レーンやポケットへの侵入とチーム対チームでどこに時間と空間が得られるかを解説する人と、自分の経験から適当に解説する人たちだ」

「3種類やないか」

「本当はもっと種類があるんだけどな」

「たぶん、評判が良いのは岡ちゃんや戦術ブロガーの上位互換やプレーヤー目線でとにかく解説する人たちだと思うんだけど」

「問題はやっひーか」

「選手目線と言ってしまえば、それまでなのかもしれないが、やっひーの視座はちょっと他の人たちと違う」

「そもそも話している言葉が違う」

「場所を攻撃するな、人を攻撃しろ」

「相手の背中をとれ」

「前向きの選手の数」

「箱」

「とにかくセンターバックを攻撃しろ」

「などなどやな」

「などなどだ」

「表現が独特でサッカーの解説を聞いていても何を言っているかときどきわからなくなるからな」

「で、この本を読むと、やっひーの解説の意味がわかってくる」

「なるほど、やっひー語の解説というわけか」

「ちょっとやっひーの解説を聞きたくなったくらいだからな」

「最初にセンターバックを攻撃するについて具体的なプレーを交えながら説明している」

「レヴァンドフスキやミュラー、そして大久保嘉人を大絶賛コーナーだな」

「チーム戦術ではなく、思い切り個人戦術のところなんだけど、これをみっちり会得しているFWには確かに出会えない」

「最近の練習メニューの流行りからは遠い練習だからな」

「次にビルドアップについて語っている」

「やっひーのビルドアップ論か」

「箱らしい」

「箱か」

「ただ、現場で箱と言っているコーチを目撃したことがあるので、界隈では使われている言葉なのかもしれない」

「次にメッシの何が凄いかをやっひー目線で、そして海外のチームについて急に語りだすやっひーだ」

「とうとつすぎてわけがわからなかったな」

「ただ、メッシについての解説はえぐい。がちでやっている」

「そして守備の戦術について語り始める」

「やっひーが守備について語っていた記憶はないので非常にレアなのではないかと」

「以前にNumberのネット記事でへんてこなやっひーの守備の記事を目撃した記憶がある」

「あれはこれを言いたかったんだなとよくわかった」

「よくわかったけど、実行できるかどうかは知らない」

「知らないのか」

「一人で二人以上を見る守備ってのがやっひーの理想なんだけど」

「たぶん、この守備をやっひーの攻撃戦術なら簡単に破壊できそうなけどな」

「そして、川崎と名古屋で監督をしていたころのネタバレタイムが始まる」

「川崎のほうがこころなしか文量がある」

「この本を読んだ後に川崎のサッカーを見返すと、箱やんとか思うのかもしれんけどな」

「川崎サポはこの部分だけでも本屋で目を通す価値はあるかもしれない」

「そして最後に日本の育成について語っている」

「おそらくセレッソで実際にやっていることを語っている」

「J下部よ、エースを集めすぎやねんは笑った」

「やっひーらしいな」

「その他の部分もなかなか参考になった」

「止める蹴るの先にこれがあるねんみたいなことはよくわかったな」

「止める蹴るで時間の節約をしているねんと書いてあることもよかった」

「そろそろまとめに入ろうと思う」

「まずこの本は一時間くらいで読める」

「そういう意味では物足りない」

「しかし、やっひーが語ってきた止める蹴るの先はこれなのよと明示してあるのは偉い」

「とうとつすぎる海外サッカーの紹介のような部分はさておき」

「他の部分はシンプルに語りたいことを語っているように感じる」

「本音が見えるということか」

「川崎の項目の大島僚太の部分やドルトムント戦の部分は必読やろ」

「あとがきも面白かった」

「なんであとがきに全部書くねん!と思ったのは秘密だけどな」

「というわけで、あっさりと読める本ですが」

「やっひーの解説に興味のある人は買っても損はないかと」

「そして川崎サポ、名古屋サポも該当場所のチェックは必須かと」

「やっひーがあまり好きでないなら読まなくてもいいだろうけどな」

「指導者の諸君は読んでも損はないかと」

「やっひーが試合中に語っている個人戦術の集合体がこの本だからな」

「どんな練習が!ってのはDVDを見ればいいやろ」

「システム論よりもサッカーの本質は駆け引きなんだ派閥の人には最高の本だろうな」

「システムで得た時間と空間を味方にして、最後は駆け引き勝負ってのが理想なんだろうけど」

「それはまた別の話で」

「ではまた」

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