「さて、今日は川崎フロンターレ対横浜Fマリノスについて考えていきたい」
「金曜日の夜に行われたので、Jリーグの開幕カードに神奈川ダービーが選ばれたわけだけど、あまりダービー感がないのが面白い」
「この試合は前半と後半で異なる表情を見せた横浜Fマリノスを中心に見ていこうと思う」
「前半の横浜Fマリノスは、ボール保持は3223、ボール非保持は4231で臨んでいた」
「ティーラトンが左サイドバックから左セントラルハーフに移動していたな」
「途中でやめていたけどな」
「たぶん、可変する意味を見いだせなかったのだろうな」
「では、3223についての印象を」
「大外レーンに樺山と仲川を配置していたのは印象に残っている」
「大外レーンにそのままウイングを使うチームって意外に少ないからな」
「片方はサイドバックが担当します!みたいなチームが多いんだな。両方ともにサイドバックの場合もあるけど」
「このあたりはマンチェスター・シティの考えに近いかもしれない。大外はアイソレーションできないといけない。突破力大事やねんと!ならウイング一択やろ!みたいな」
「でも、グアルディオラも普通にアウベスやジョルディ・アルバに大外レーンを任せることもあったけどな」
「で、3223について見ていくと、川崎フロンターレの速いプレッシングにたじたじだった」
「3バックに3トップをぶつけられると厳しいからな」
「定跡としては4バックにサリーしたり、キーパーを使って深さを使うのだけど、ジェダイの騎士ことオビは蹴っ飛ばす場面が多かったな」
「川崎が前からプレッシングに来るなら蹴っ飛ばすのはありやろ」
「樺山が根性でマイボールにしていたのは凄かったな」
「つまり、横浜Fマリノスからすると、ロングボールのために、3223はブラフだったかもしれないし、ただ、正面衝突してボールを失っていたので、ブラフの可能性位は低い」
「どっちやねんと」
「繋げた場面もあったけど、途中でティーラトンが移動をやめた場面があったのが全てだと思う」
「どうしたらつなげるようになるか?というと、3バックがサリーの隙間を作ること、オビをもっと利用する、といったところか」
「頭から川崎が全力で来るとはちょっと予想していなかったのかもしれないな。それか予想を超える速さだったかもしれない」
「で、後半になると424の突撃型に変更になる横浜Fマリノス」
「試合を秩序で支配するのか、無秩序で支配するのか。横浜Fマリノスは攻守にハイテンポに振る舞うことで無秩序よりなイメージがあった」
「ある意味でストーミングかもしれんな」
「で、後半はみんなの知っている横浜Fマリノスが帰ってきたと」
「今度は川崎がびっくりすると。」
「後半の横浜Fマリノスで面白かったのはハーフスペースに誰を置くのか?問題だな。誰を置くか?というよりは誰に使わせるか?か」
「その心は」
「前半の横浜Fマリノスは、ハーフスペースに和田とAJを配置していた、ぶっちゃけ怪しかったけどな」
「理屈では彼らになるし、彼ら以外にその位置にいるべき選手は確かにいないな」
「で、後半はハーフスペースに誰もおらんかった。なので、前線のアドと前田がうまく使えていた。特にアドは後半になって蘇ったかのようなプレーをしていた。」
「前半にアドがハーフスペースに降りてくることも悪くはないけれど、その役割ではなさそうだったもんな」
「最近は配置の重要性が叫ばれるようになってきている。しかし、その位置に正しいタイミングでいることは確かに重要だ。しかし、ではボールを受けて何ができるの?という問題も同じようにのしかかってくる」
「逆サイドでボールを持ってるのがロッベンかラフィーニャでは意味合いが全然違うもんな」
「これはハーフスペースの利用でも同じで、この位置にアドたちが出入り自由になった意味は大きい」
「ハーフスペースを誰に使わせるか問題は横浜Fマリノスの最重要項目になるかもしれない」
「この位置にマルコスとか使ったら鬼だけどな」
「で、可変で442に戻ると」
「そう考えると、ウイングに大外レーンを担当させるためには、偽SBしか選択肢がないのかもしれないな」
「ただ、横浜Fマリノスは3313が本当の姿らしく、そのあたりはどうなるか見ていこうではないかと」
「最後に川崎フロンターレについて少し」
「強かったな」
「想像以上にプレッシングが良かったな。ボール保持バカ(褒めてる)だと思っていたが、普通にいいチームだった」
「あとはグループによる崩しとか個々の裁量による場面に適した動きが良かったな。もう何試合か見れば新しい何かが見えてくるかもしれない」
「というわけで、しばらくは川崎フロンターレを要チェックしてみようと思う」
「三笘はスタメンでフルシーズンを戦い抜いてほしい」
「そして海外移籍か」
「あと田中碧も半端じゃなかったな」
「高校生のときはあんなに鬼じゃなかったのにな」
「男子三日会わざれば刮目して見よ、だな」
「あれから何年たったかわからないけどな」
「ではまた」
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