リズムとテンポのコントロール 2021.5.9 J1 第13節 横浜Fマリノス対ヴィッセル神戸

「さて、継続は力!というわけで、中身がスカスカでも更新を続けていく」

「今日のテーマは横浜Fマリノス対ヴィッセル神戸」

「イニエスタの契約延長が発表される前の試合だった」

「引退会見でなくてよかったな」

「まだスタジアムでイニエスタを見たことがないからな」

「はやく健康になってほしいということで」

「では、試合内容に話を移していく」

「この試合でも横浜Fマリノスのプレッシングの強さが際立つ試合となった」

「ヴィッセル神戸はサリーなしでプレッシングへの対抗を試みたが、効果的とは言えないボール保持となってしまっていた」

「なお、後半にヴィッセル神戸はサリーを行っていたが、前半でリードをした横浜Fマリノスがプレッシング開始ラインを下げていたこともあって」

「サリーによってボールを保持できていたか?というと、横浜Fマリノス側の変化によってと表現したほうが適切なような気がする」

「横浜Fマリノスのプレッシングはスピードが早い」

「マルコス・ジュニオールを筆頭に二度追い、三度追いをいとわない選手たちが多い」

「特筆すべきは後方の連動性だろうな」

「前線の選手のスピードに連動して後方の選手たちはポジションを捨てて相手を捕まえに行くことが多い」

「よって、献身性の高い前線の選手たちのプレッシングを見捨てる場面はほとんどない」

「前からプレッシングに行くと怖いのは相手の前線の選手に裏を取られること&ロングボールによって同数にされてしまうことだろう」

「必殺・エデルソンアタックだな」

「横浜Fマリノスの場合は高いディフェンスラインで相手の選手をオフサイドのポジションに置いてしまうこと、後方のエリアをキーパーに任せること、そして畠中とチアゴに一対一を受け入れてもらっているところだろうな」

「実際にはサイドバックもカバーリングしていると思うんだけどな」

「でも、サイドバックも前線のプレッシングに連動する場面もたびたび見られたけどな」

「ようは高いディフェンスラインと最強のセンターバックによって前線に連動してもデメリットが目立たないという差配になっていると」

「このプレッシングにヴィッセル神戸は苦しんでいた」

「それでもサンペールからの古橋で決定機を作ってたから流石だけどな」

「横浜Fマリノスとヴィッセル神戸のボール保持を比較すると、なかなかおもしろくてな」

「何がだ」

「横浜Fマリノスは選手の移動が頻繁に行われる。つまり、ポジションチェンジをしながらバランスを維持している」

「サイドバックが前線に出ていったり、セントラルハーフがサイドに出ていったり、トップ下の選手が空いたエリアを埋めたり」

「バリエーションがとても豊富だな」

「大きく見ればパターンかもしれないけど、味方と相手の位置に応じて、誰がどのエリアに入っていくかの決まり事は誰がどのエリアに入っていっても良い!となっているのだろう」

「セントラルハーフがサイドに行ったらサイドバックも中に入ってくるしな」

「ポジションチェンジによって、ヴィッセル神戸の守備にズレを作り、前進していく術は見事だったな」

「ヴィッセル神戸は中坂と佐々木、井上が曖昧なポジションを取ることがあったけれど」

「スタート地点からどう動いて相手を動かしての部分の違いはなかなかおもしろかった」

「後半になると、ヴィッセル神戸は郷家、リンコン、イニエスタ、マシカと一気に4人が登場する」

「ほとんど炎の四枚替えみたいなものだな」

「四人が交代すれば、それは景色も変わるというもので」

「マシカは1.5倍速のような速さで、リンコンはボールを触りながらリズムを作っていくようで」

「前半とはまるで違うチームになっていたヴィッセル神戸だけれど、よく言えば選手に合わせているといえるし、よく言わなければチームの方向性はどうやねんというところはあるんだけど」

「前半は戦術的な妥協かもしれないけどな」

「後半が本命の形かと」

「左サイドバックに初瀬が登場して、古橋から横幅タスクを取り除けば古橋のラインブレイカーのとしての特性も消さずに済むからな」

「イニエスタからの古橋の場面はしびれたな」

「それにしてもイニエスタはうまかった。周りの選手に時間とスペースを配りまくっていたな」

「しかし、プレッシング開始ラインを下げた横浜Fマリノスの前にゴールをこじ開けることはできず」

「さらに言えば、ボール保持する横浜Fマリノスを相手にハイプレスを行う陣容でなくなったことも辛かった」

「横浜Fマリノスといえば、ハイテンポハイリズムだったのだけど、大外でアイソレーションを諦めてからは、ハイな状態にこだわらなくなっているように見える」

「ボール保持できるならボールを保持するし、無理なら裏に蹴るしボールを奪いに行くし、ボールを失うことも別に嫌じゃないしみたいな」

「本当に諦めたかは見聞がもう少し必要だけどな」

「相手からすれば厄介だと思うぞ」

「喜田にしろ、扇原にしろ、ポステコグルーのサッカーを手放す気なんてさらさらないだろうしな」

「プレーしている選手がそのサッカーを信じているんだから変える必要もないしな」

「というわけで、しばらくは結果を残していきそうな雰囲気の横浜Fマリノスと」

「リンコンたちがフィットしたときは本番になりそうなヴィッセル神戸だった」

「リンコンたちが来る前に勝点を積み重ねているという意味では、アツ監督は自分の仕事をこなしているとは言えそうだな」

「その後がどうなるかはわからないけどな」

「では、どうなるかみてみよう」

「ではまた」

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