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カディス、ほとんどアルファベットやん。このカタカナとアルファベットの差はGoogleさんに聞いてください。
昨年のバルセロナの印象はガビの左ウイングからの【325】への変化。ガビのウイング起用がイニエスタのオマージュのようで、実情はシンプルなガビをトリガーとする可変なので、オマージュでもなんでもない気がしていた。
ちなみにバルセロナのボール保持は【4141】と【442】の間の子みたいな。ガビがセントラルの位置に降りて左にずれてペドロと役割を交換することもしばしば。【442】になるなら誰がどこにいてもOKは流行り。最終ラインでそれをやるのか、中盤のラインでやるかで違うけれど。ってか、フレンキーがセンバで笑った。
バルセロナの【325】の特徴
猫も杓子も【325】の時代だが、それぞれの【325】には個性がある。バルサの【325】はシティ寄り。どのへんが?と聞かれると、クンデとフレンキーの役割にある。シティの3バックはエデルソンやロドリを加えることで4バックへの変化を好んでいた。
つまり、両脇のセンターバックはサイドバックのように攻撃的に振る舞う。実際に【433】のサイドバックのようにクンデたちは振る舞っていた。特にクンデは後方支援役だけでなく、ハーフスペースを突撃したり、ゴール前に飛び出したりと、サイドバックのどこが嫌いなん?というプレーを披露していた。
フレンキーのほうがおとなしめのようで、得意の運ぶドリブルでボールを前進させたり、ペナ角クロスを連発させたりと、本当にセンターバックの一角なんですか?というプレーであった。
さすがに2人が同時にあがることはほぼなく、その代わりにギュンドアンとロメウは攻撃参加を自重。いわゆる「6人目」をセンターバックに設定しているところがシャビさんの特徴と言えるかも。
ただし、自由に動き回る修正のあるレヴァンドフスキのスペースメイクに対して、スペースアタックを延々と続けることが得意そうなフレンキーとギュンドアンをガビとペドリの位置で起用したほうが短期的な結果は見込めそうな予感。ガビとペドリの成長に期待したいが、裏抜けの頻度を増やすことを長所とするタイプではないような気もするのでなんともはや。
カディスが早々に5バックで撤退とファウルをためらわないプレーの連続でバルセロナは困る。バルデの単騎特攻は物足りない。でも、ヤマルは鬼。前半の決定機を決めていれば世界中が大騒ぎになっていたのではないだろうか。典型的な左利きのウインガーのヤマルだけど、周りを使う柔軟性をすでに装備しているのか、若さゆえに周りに気を使っているかは不明。メッシはずっとザンブロッタをスルーしていた懐かしい記憶。
で、今日のバルサは撤退したカディスを相手にイニエスタからアウベスの必殺技を何度も披露。ハーフスペースからの大外アタック。もしくはヤマルとクンデ、ガビの三人称アタック。うーーん、うまく行かないねの流れから後半は「6人目」を本職とするギュンドアンも参加するようになる。まさにギアチェンジ。
結局のところ、ビルドアップ隊とフィニッシャー隊を行き来することで試合に絡んでいくペドリと役割を交換できるギュンドアンの正しい使い方というべきか。バルセロナの先制点はペドリとギュンドアンのワンツーアタック。中央閉鎖にはワンツー地獄が吉とメッシが言っていた気がする。ここに三人目が絡んでくるともう止められない。
このようにガビとペドリがどれだけゴール前に飛び出してシュートまで行けるか?が今季のバルセロナの鍵となるのではなくて、この配置の場合はそうなる。動き回るワントップの開けたエリアを襲撃しまくれたかもしれないウーデゴールのように。
ただし、カウンター対策というか、相手の猛烈なクロスアタックに対してこのバルサのメンツはどうなん?という流れでカディスの決定機もそこそこにあった。不安要素。
アブデの左大外は良かった。バルデと組ませたほうが面白いかもしれない。その場合は全体の配置の調整をしなければならないから絵に描いた餅。
ファティの内側での配置も良かった。この選手は大外で使っても面白くない。
最後にレヴァンドフスキの高さからのフェラン・トーレスの抜け出しで勝負あり。
ロメウが空中戦で張り切っていて、意外と欠かせない存在になっていきそうな予感。バルセロナの文脈も理解しているので、いい補強になる気がする。
ひとりごと
両ウイングがフィニッシャーになることができれば、バルサは強くなりそう。クロスに合わせるとか、カット・インしてズドンとか。優先事項はクロスに合わせる。マルコス・アロンソの出番が来るかも知れない。チェルシー時代の得意技。
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