仮想、サッカーの見方の変化、トレーニングメニューの作り方などについて、本気出して考えてみた

独り言

以前に何か書いてほしいことはありますか?と質問をしたので、簡単に答えてみようと思います。なぜこのようなタイミングで答えることになったかといいますと、今日に見る予定だった試合があまりおもしろくなかったからです。そういう試合も、なぜ面白くなかったのか、どのようにすれば面白くなったのかと考えながら見るべきだ派閥がいることは重々承知しております。ただ、自分がみていて面白くないという試合はあまり見たくないというか。

例えば、どのようにバルセロナを倒すか、またはチームを率いたらどうする?という仮想のお話

結論から言うと、真面目に仮想をしたことは、ほとんどありません。厳密に言えば、昔はやっていたかもしれませんが、あんまり記憶に残っていません。残っている記憶は、世界選抜をノートの端っこに書いていたことくらいです。ここでいう仮想とは、アタナが監督になった場合どうする?という意味での仮想です。

プレビューなどの仮想(予想?)と異なり、あなただったらどうする?というのは完全なフィクションです。もちろん、プレビューや予想も限りなくフィクションに近いですが、完全なフィクションと限りなくフィクション(予想にはちょっとした根拠がある!)には越えられない壁があります。これは自分の趣味嗜好にも関わってきますが、このチームはこうすべきだということを真剣に考えたことはありません。考えたとしても、今季の名古屋グランパスは、シモビッチと永井の前線コンビにすればいいのに(浅い!!!)くらいです。考えることは、こうなるだろうな、なっていくだろうな、という予想です。未来を予想することはなかなか楽しいので、おすすめです。

自分でチームを率いたらなどの仮想を考えない、または考えたくないかというと、監督の好きにすればいいじゃん、という思考が頭のどこかにあります。もちろん、その方法(戦い方)の是非については考えます。けれども、こうした方がいい、このように戦うべきだ、ということを具体的にかつ真面目に考えることは、監督の領分に侵入していると考えています。そういうことはあまり好きでないというか、すべきでないというか。色々あるんだろうな、だから色々とできないんだろうなみたいな。また、アーセナルがバルセロナを倒すべきにはどうすべきか?というお題(プレビュー的要素)を頂いたとしても、ベンゲルがやりそうもないことは最初から除外して考える習慣があります。ベンゲル監督も最近は色々とやるようにはなってきていますけども。

プレビューはぜひともやりたいのですが、継続して両チームを追わなければできない芸当です。クラブチーム同士の対戦ではなかなか難しいですが、EUROではそういったこともできるかもしれません。というわけで、繰り返しになりますが、答えとしましては、あまり考えたことがないし、これからも考えるつもりはない、という身も蓋もない解答になります。よって、例えば、ハリルホジッチがどのようなサッカーを志したとしても、あまり興味が無いというか、どっちでもいいというか。それはハリルホジッチの自由だし、みたいな。もちろん、ピッチの中で何が起きているかは興味津々なんですけどね。ずるいといえば、ずるい立ち位置ですね。対案を示さないわけなので。ただ、そのような遊びは労力に見合った楽しさがないと感じてしまいます。

観戦時に気にしてたことの年月による変化とかすごく気になります。どこを見るのか、それがどう変わっていくのか。

久々に自分のかつてのブログを読み直しました。また、自分でもどのようにサッカーを注視する部分が変化してきたかなあと、考えてみました。

初期の頃は、いわゆるボールの周りしか見ていなかったと記憶しています。その代わりに、ボールの周りで起きていること(特にどのように相手の列を突破していくか)という現象には、最新の注意を払って観察していたつもりです。ボールを前進できたのはなぜか。その理由は攻撃側にあるのか、守備側にあるのかを、一時停止を駆使しながら見ていたと思います。シュートの場面があれば、なぜシュートを打てたのか。または、シュートを打たせた理由は何なのかみたいな感じですね。特にビルドアップばかり注目していたので、自分でビルドアップ馬鹿という言葉を作ったくらいです。

その他には攻撃の偏りについて重視していました。ブログを書き始めてからという意味での初期(ドイツワールドカップ以降)のサッカーの攻撃は、偏ったサイド攻撃(セビージャとか)が目立っていました。そのチームの攻撃の長所は何なのだろう?どこから攻撃が始まり、どこからの攻撃が多いのだろう?という現象を探るために、どのような攻撃パターンがあるのかを注目していました。最初の頃は、ボールの周りと攻撃しか見ていなかったんだなということがわかりました。

中期の頃は、相手の形やオフ・ザ・ボールの動きを注意してみていたような気がします。相手の形に応じてどのように仕掛けていくか。ちょうどポジションチェンジが活発していた時代背景もあって、ボールの周りだけみていたのが、ボールの周りの選手のポジショニングまで気をつけるようになっていったと思います。懐かしのセレッソ大阪を例に出すと、マルティネスのサイドバックのポジションに流れる動きとか。そういう意味で言うと、ポジションチェンジに対して、どのような現象が起きるかは気にしていたように思います。いわゆるボールを持っていない選手をようやく注目するようになります。以前から、局面ごとではボールを持っていない選手も一時停止で確認していたんですけれども。

最近は全体を見るようにしています。といっても、全体はテレビでは映らないので困るのですが。守備側をみるときも、ボール保持者の周りよりは、カバーリングの形とかを気にしています。1列目がプレッシングにいっているときに、3列目は何をしているかとか。サイドにボールが出たときに、サイドの選手のカバーリングを行なうポジションの選手はだれかとか。このエリアでボールを持ったときにプレッシングに出てくる相手は誰かとか。そして、その空いたスペースをカバーリングする仕組みがあるかどうかとか。いつのまにか、ボールの周りをあんまり見なくなっている傾向がありますね。特にライン間の選手をどのように防ぐか、そして何を捨てるかというのはチームによって特色が出るので、非常に面白いです。

トレーニングメニューの作り方

全体から個人へフォーカスするようにしています。チームがこのようなサッカーをしたい→だからこのような技術やコンセプトが必要だ→だからこのようなトレーニングをする必要があるといった形です。試合のトライ・アンド・エラーを通じて、課題が出てきますので、その課題をクリアーするとともに、自分たちのできることを増やしていくという形で行っています。チームがどのようなサッカーをするかは選手にもよるかもしれませんし、チームのアイデンティティみたいなものなので、さくっと決めてください。そうすれば、どのようなトレーニングをするべきかを決めるのは簡単だと思います。

例えば、昨日のバイエルン対ブレーメン戦で見られたバイエルンのコンセプトをトレーニングに落とし込んでみましょう。バイエルンは相手の守備の役割を狂わせる動きをすることで、試合を優位に進めました。よって、コンセプトは複数で守る相手同士の関連性をぶったぎるになります。トレーニングはできるかぎり試合に近い形で進めていきます。まずは、複数で守る相手同士の関連性をぶったぎるをもっと具体的な現象を表す言葉にします。ひとことで言うと、カバーリングをさせない。そのためにはどのような動きがあるか。それをトレーニングで学ばせます。攻撃の目標は、カバーリングをさせないように攻撃を仕掛けましょう、または守備側にカバーリングを意識し過ぎると崩壊するようにトレーニングメニューを構築します。そして、プレーごとにカバーリングさせいための動き(基本的にはオフ・ザ・ボールの動き)をできているかを守備側に聞いていけばいいです。今の相手の動きはどうだった?って。それを全員で共有しながらトレーニングを行えばいいです。具体的な動きは選手に発見させましょう。たぶん、指導者の発想をこえる具体的な動きが出てくるはずです。

結局育成年代でゾーンディフェンスのやり方を教えているのか、どの程度のチームがそれを実践しているのかといった育成年代の現状(特に守備について)についてのものが読めたら嬉しいです。

僕は教えています。どの程度のチームが実践しているかというと、5%くらいでしょうか。しかし、一言でゾーン・ディフェンスといっても、色々な手法があります。例えば、ボールサイドはマンツーマンで、ボールサイドでない選手はゾーン・ディフェンスとか。これをゾーン・ディフェンスと呼ぶかというと、色々な議論が起こりそうです。ただし、日本ではライン間でボールを受ける技術が異常に発達しています。ゾーン・ディフェンスの天敵ともいうべきライン間ポジショニングのせいで、ゾーン・ディフェンスをやっても結果が出ないというのはあるかもしれません。

育成年代の現状としては、ハイプレスも多いです。数的同数プレッシング。だからこそ、ビルドアップとポゼッションサッカーで日本の常識を破壊した柏レイソルの下部組織の評価は高いんだと思います。僕もカルチャーチョックを受けました。よって、吉田達磨監督に対する指導者界隈の注目は高かったのだと思います。ゴールキックを蹴っ飛ばすチームが当たり前の時代から地道にポゼッションサッカーしていたことは、確実に評価すべきだと思います。神戸、新潟、柏、福岡と柏レイソルに関わりのある監督がJ1にはわんさかいます。偶然か必然か。たぶん、偶然でしょうけど。

Jや海外問わず、今季のオススメ選手とか知りたいです。

海外だったら、スパーズのデレ・アリ。久々に化物候補です。スパーズには他にも良い若手がわんさかいるので、チームとしてもオススメです。レアル・マドリーのベイルもなかなかの化物ぶりを証明しています。今季で言えば、エジルは尋常でないですし、パリ・サンジェルマンのイブラヒモビッチ、ディ・マリア、ルーカスのトリオはもう意味不明です。

Jリーグはまだまだ開幕したばかりで、情報がありません。ガンバ大阪の井手口くんが超頑張っているなくらいでしょうか。

8人制の理想形サッカーを知りたいです!攻守において。

サッカーは自分たちだけでやるものではない!ということを理解したサッカーをしていれば、どんな形でも問題ないと思います。また、8人制の得意なシステム、苦手なシステムができてしまうようでは、良くないと思います。相手の形もあるので、一概には言えないですが、形で覚えてしまうことを教えすぎと定義しています。色々なシステムを使っても同じようなサッカーになるように頑張りましょう。

ひとりごと

主な残った宿題は、ビルドアップとプレッシングの分類について。形で覚えるか、コンセプトで覚えるかは大事。

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