【雑感】2022 1.13 スーペルコパ・デ・エスパーニャ バルセロナ対レアル・マドリー【雑感】
「あけまして」
「おめでとうございます」
「今年も」
「宜しくお願い致します」
「今年こそはだいたい週刊でやっていきたいと」
「思っております」
「4月になったら、どうにかできそうなんだけどな」
「というわけで、今日はバルセロナ対レアル・マドリー」
「監督がシャビになって王政復古の大号令みたいになっているバルセロナと」
「時を戻そうで大成功しているレアル・マドリー」
「スペイン版ゼロックスカップはサウジアラビアで4チームのトーナメントで行われている」
「なお、参加するだけでえぐい賞金が出るらしい」
「さすがサウジアラビアだな」
「中立地開催になるんだけど、会場はレアル・マドリー寄りな雰囲気だった」
「さて、話は試合内容に移ろっていく」
「バルサのプレースタイルは王道のバルセロナスタイルで」
「433を基本とし、相手陣地からのハイプレッシングと自陣からのビルドアップがメインだった」
「シャビだな」
「前にみたときは3バックだったから433は意外だったんだけどな」
「恐らくは負けてもさほどダメージが少ないこの大会で、配置は関係なくレアル・マドリー相手に正面衝突をしたらどうなるかを知りたかったのだろう」
「リーグ戦やカップ戦でそれをやるとダメージが大きいからな」
「というわけで、往年のバルセロナスタイルでレアル・マドリーに挑むシャビ×バルセロナだった」
「レアル・マドリーは自陣からプレッシングとビルドアップを基本としていた」
「相手陣地からのハイプレッシングを行わない傾向にある」
「相手陣地から本気でプレッシングに行くと、同数大会にしなければいけないことが昨今の風潮で」
「それを根性で遂行するよりも、相手を引き込んでカウンターを仕掛けたいように見えた」
「今のチームはウイングも守備を厭わない人材が揃っているからな」
「撤退しても普通に守れるレアル・マドリー」
「というわけで、撤退するレアル・マドリーをバルセロナがどう崩すか」
「ゴールキックから繋ごうとするレアル・マドリーにバルセロナのハイプレッシングが通用するか」
「そんな試合模様となった」
「バルセロナのボール保持はセンターバックが放置されていることが印象的だった」
「ベンゼマの動きを見ていると、ピケにボールを持たせない意図もなければ、ブスケツをマークする意図も感じられなかった」
「なので、フリー状態でプレーするブスケツやセンターバックコンビだったんだけど」
「彼らから出る次をボールを奪うタイミングと設定しているようだったな」
「困るアラウホは何度も見られた」
「で、レアル・マドリーの先制点が面白かった」
「この試合のブスケツは比較的に自由にボールを触る場面が見られた」
「中央レーンから大外アタックの起点となる場面が何度も見られた」
「よって、ブスケツは今日はマークが厳しくないんだなと考えていたと思う」
「そんなところに突然にベンゼマが現れる」
「たぶん、狙っていたんだろうな」
「この試合のベンゼマはセンターバック同士のパス交換はさせない役割で」
「それだけに見えたが、ボールを奪えるチャンスがあれば行くことになっていたのだろう」
「そのための死んだふり作戦は見事だったな」
「ブスケツからすれば、思ってたんと違う!ってことになるんだろうけど」
「ブスケツからボールを奪ったベンゼマを起点として最後はヴィニシウスがしとめるお馴染みのカウンターだった」
「で、レアル・マドリーはさらに撤退風味を強くするんだけど」
「フレンキーの飛び出しから左サイドでデンベレが根性を出して、最終的に同点ゴールが決まる」
「バルセロナの攻撃を見ていると、レアル・マドリーがときどき隙を見せるのが面白かった」
「ルークは良いタイミングでポストプレーできていたし、他の選手もときどきはライン間でボールを受けることができていた」
「侵入できていないわけではないのだけどって感じか」
「レアル・マドリーからすれば、別に侵入されても最後に止めればいいし、みたいな割り切りがえぐい」
「ま、同点に追いつかれたら元も子もないが」
「レアル・マドリーのゴールキックを見ていると」
「ミリトンがクルトワに渡す→ナチョから始める」
「ほとんどナチョから始めていた印象だ」
「マンディやヴィニシウスサイドから始めて、カルバハルやモドリッチが空いたエリアに侵入する約束事になっているのだろう」
「バルセロナは人に基準をおいて配置を決めるので、ガビを前に出し、さらに、フレンキーやブスケツも前に出てくる」
「その裏をモドリッチに使われる場面は多数だったな」
「ただ、プレッシングがハマる場面もあるにはあった」
「マドリーが恐ろしいのはボールを失うとちっとも思っていない」
「ナチョがマンディとワンツーをしたり」
「相手を背負っている選手に平気でパスをしたり」
「その選手も平気でドリブルで相手をひきつれながらボールを運んで自分でパスラインを創出したり」
「えぐかったな」
「マドリーのえぐいところは再現性があるようでないようである」
「どっちやねん」
「相手からすれば決まった形がないから対策がうちにくい」
「ただし、決まった形がないから相手の骨格を殴るようなこともない」
「それでも再現性があるように見えるのだから」
「ちょっと次元が違うな」
「そんなわけでバルセロナのハイプレッシングをかわしたり引っかかったりしながら、時間が過ぎていくと」
「後半になると、ペドリが登場する」
「ペドリは序盤から相手のライン間でボールを受けるとはこういうことやねんと証明し、エグいシュートを打つ」
「バルセロナの下部組織出身でないのにバルセロナの下部組織のようなプレーをするペドリ」
「で、レアル・マドリーもすぐさまに手をうつ」
「カゼミーロを前に出して、モドリッチをペドリ番に任命し試合から徐々に姿を消させることに成功する」
「そして、レアル・マドリーのボール保持の時間がゆっくりと増えていく」
「レアル・マドリーはハイプレッシングを行わないために、無駄にボール保持をする傾向がある」
「休憩か」
「休憩だろうな、相手のブロックの中に人がおらん現象を起こしたこともあるレアル・マドリーだが、恐らくはボール保持を安定させ、その時間を増やすためなのではないかと睨んでいる」
「ブロックの外に味方がいればいるほど、驚異ではないとしてもボールを失う可能性は減るからな。そして、レアル・マドリーのボール保持から勝ち越しゴールが決まる」
「きっかけはマンディがアウベスを突破した場面から始まっている」
「なお、この試合のアウベスはボール保持では最強だったが、ヴィニシウスにはめちゃくちゃ苦労していた」
「今のヴィニシウスをアウベスが止められたらそれはそれで恐ろしいけれどな」
「困ったバルセロナはニコとデパイを入れて3バックに変える」
「ペドリが自由に動き回れるようになり、バルセロナの前線は動きが出るようになってくる」
「モビリティか」
「シャビの325もなかなか興味深い」
「そしてジョルディ・アルバのクロスをファティが決める」
「ショートコーナーへの対応がおそまつだったこともあって、レアル・マドリーは一瞬の隙を作ってしまったかもしれない」
「延長になると、バルセロナの325にレアル・マドリーは押し込まれる展開となる」
「もともとハイプレッシングを志向していないこともあってボール保持を許されたバルセロナだったけど」
「自信回復には繋がる試合内容だったな」
「しかし、デンベレがボールを奪われると、レアル・マドリーのロングカウンターが炸裂する」
「レアル・マドリーのカウンターのすごいところは、最初にクリアーしそうなところで意地でも繋ぐ」
「受け手もびっくりしない」
「そして、全員で攻め上がる」
「ポジションは関係ない」
「カゼミーロは特にゴール前まで行く印象がある」
「そしてバルベルデが決める」
「またリードされてしまったシャビはペドリとブスケツを並べて時間とスペースを配りまくる作戦へ。ペドリが列を移動できる曖昧さがあるほうが本人はプレーしやすそうに見えた。5にいるか、2にいるか」
「そしてサイドからデンベレとファティで強襲スタイルはサイドからの質的優位を求めてるのだろうと」
「しかし、ゴールは奪えずに試合は終了」
「レアル・マドリーが決勝へ行くことになったとさ」
「この試合のバルセロナは往年の433とシャビがチームにもたらした325を使い分けていた」
「433が静的なら325は動的な要素があった」
「両者がミックスされたチームがマンチェスター・シティだとすると」
「シャビの進んでいる道の先に何があるかはわかりそうなところだな」
「そして不気味なレアル・マドリー」
「守備をサボるひとがいないゆえに可能な撤退守備からの相手を引き込んでのカウンター」
「ボール保持したら意地でも奪われない能力の高さ」
「だからといって、奪うことに相手が人員をさきすぎると、逆に攻撃のスイッチを入れさせてしまうおまけつき」
「このレアル・マドリーが、プレミアリーグの強豪とチャンピオンズ・リーグでどのような試合になるかは興味深い」
「ぜひとも実現してほしい」
「バルセロナはフレンキーをどうにかしてほしい」
「325ならブスケツの横で、433ならブスケツの位置で使えば問題は解決しそうだが」
「同点ゴールのように前に飛び出していく習慣が身についていることも考えると」
「悩ましいところだが」
「それでも追いかけても面白うそうなシャビ監督なので」
「ではまた」