「さて」
「今日はナポリ対ミランの試合の感想をぐだぐだ書いていきたい」
「ちなみにこの試合はダ・ゾーンで放送されて」
「実況の八塚さんのみで解説者は不在だった」
「経費削減なんだろうな」
「実況のみスタイルがどんなもんなのか知りたくて」
「実況を聞きながらの観戦となった」
「結論から言うと、実況のみでも悪くなかったな」
「ピッチの現象のみを実況していくスタイルも悪くないな」
「セリエAはアタランタ、ミラン、ナポリが首位争いをしているらしい」
「八塚さん曰く、ミランとナポリは美しいサッカーをしていると評されているらしい」
「なので、美しいサッカーとはなんぞやと思いながら観戦をしていた」
ボール保持とプレッシングスタイル
「最初の感想は両チームともに似ている部分があるぞ!ということだった」
「それは相手が自陣でボールを保持しているときの振る舞いだった」
「両チームともにボールを返せ!ってほどの熱量はなかったな」
「相手のセンターバックがボールを持つのはしょうがないスタイルだった」
「ナポリはワントップのラスパドーリとインサイドハーフのジェリンスキを前に出すことで、ミランのセンターバックに圧力をかける雰囲気はあったが」
「雰囲気だけだったな」
「ミランはジルーがセンターバックの間に立ち、プレッシングに行くことで、無限にボールを保持することは許しませんスタイルだった」
「首位攻防戦だったので、お互いに慎重だったのかもしれない」
「かりにセンターバックに同数で圧をかけたとする。ミランはジルーに放り込み、ナポリはダブルアクションで裏抜けを狙っていた」
「ダブルアクションとはなにか」
「ワントップのラスパドーリが降りて2列目からの飛び出しを誘発する動きをさす」
「つまるところ、キーパーがボールを持ったときに準備はお互いにしていて」
「キーパーまでボールを下げさせたところでメリットも別にないとなると」
「お互いに今回のような振る舞いになるのかと」
「クルトワが根性でボールを繋いでいるマドリーとはまた趣の違う展開だな」
相手陣地ではマンマーク!への対策
「次に気になった点は、相手のマンマーク対策だ」
「相手のセンターバックがボールを持つのは許すけど、そこからの展開は許さない意思は両チームに共通していた」
「またまたそっくりだな」
「ボールを持つセンターバックはボールを運んで相手をひきつけたいけれど、あまり人が寄ってこない」
「さらに、自分より前の選手はほとんど捕まっている」
「マンマークか」
「昔は相手陣地ではゾーンディフェンス、自陣のゴール前ではマンマークがスタンダードだったけれど、最近は逆の傾向がある」
「というわけで、両チームともに流行を自分たちなりに解釈する形となり、中盤での攻防となった」
「ナポリはロボツカがうまい。相手と距離があればボール循環のベクトルの向きを自由自在に変化することができる」
「また、マンマークへの対応として、お前はついてこれないだろ作戦が有効となる」
「ワントップのラスパドーリが降りてきてボールを受けることで、相手の注意をひきつける作戦も機能していた」
「最近の流行であるインサイドハーフの選手が相手を背負ってボールを受けて前向きの選手を使う形もナポリは装備している」
「さらに、マリオ・ルイの内側配置からクヴァラツヘリアへのパスラインを空ける動きなどなど」
「マンマークに対する備えも備わっていたナポリだった」
「ミランに目を移すと」
「サイドバックが高い位置に進出することで、中盤の配置が中央密集となる」
「ミランのサイドバックに対して、ナポリのサイドハーフはどこまでついていくのか?大変そうだったな」
「ポリターノはまるで迷っていなかったけどな」
「中央の配置もカオス感もあれば、お互いのプレーエリアを確保しているようで好印象だった」
「あれはマンマークでは対応しにくいだろうな」
「ビルドアップではベナセルがべらぼうにうまい」
「左利きのアンカーのベナセルはジエリンスキのマークを見て、列の調整を行いまくっていた」
「列の調整とは、自分が立ち位置としている列と前後の列の枚数のバランスを調整することを意味している」
「つまり、サリーを行うタイミングが良い」
「サリーをするときもプレーしにくいだろう右サイドにも必要があれば降りてプレーしていたことも好印象だった」
「サリーを嫌う人も多いが、ボールを前進させるのか、ボールを保持するのか、相手のプレッシングを牽制するのかと状況によって優先順位は異なる」
「前進のためのというよりは、ボールを保持するためのサリーがベナセルは効果的に行っていた」
自陣ではどのように守るのか
「最後は自陣での守備となる」
「自陣ではゾーン、がちのゴール前に来たらマンマークと言いたいところだが」
「ナポリは中央圧縮のゾーン、ミランは人への意識ましましだったな」
「試合展開に話を戻すと」
「戻るも何も話をした記憶はない」
「では試合展開について話すと」
「お互いにボールを保持するときはまったりと試合が流れ」
「相手のマンマークにさらされている2列目が状況を解決することに成功すると」
「攻撃の流れが加速する展開だった」
「ホームのミランのほうが良さげな雰囲気もあったけれど」
「ナポリはクヴァラツヘリアが質的優位をチームにもたらしていた」
「ミランは明確な質的優位が存在するようで存在していなかった」
「空中戦をジルーくらいだろうか」
「後半のテオ・エルナンデスは脅威になっていただろうけど」
「それでも攻撃機会がシンプルに多いミランは何とか決定機までたどり着くんだけど」
「残念そこはメレット」
「で、後半にミランは失点してしまうのだけど」
「クヴァラツヘリアによって追い出されたセンターバックとサイドバックの代わりに登場したデスト、カルル」
「そのうちのデストがクヴァラツヘリアを止めきれずにPKを与えてしまう」
「デストが縦きりで良かったのだけど、サイドハーフのカバーが遅く、内側のカバーを認識できずにキックフェイントに引っかかったようにみえた」
「サイドハーフのカバーが遅いのはしょうがないとしても、ミランは自陣でも人への意識ましましなので、それもカバーリングの遅さにつながった疑惑がある」
「逆にミランの同点ゴールはナポリのゾーンの隙間に立ち位置をおいた狙い通りの形に見えた」
「センターバックのライン間へのパスから一気に攻撃が加速し、最後はジルー」
「人か、スペースかは状況によって変わるからな」
「で、最後のナポリのゴールはミランの人への意識ましましが遠因となった」
「例えばマンチェスター・シティはポケット爆撃を得意としている」
「インサイドハーフの選手がペナルティエリアのハーフスペースを狙う形だな」
「あの動きに対してどのように対応するかが鍵となる」
「人への意識ましましだとすると、どのポジションの選手がついていくか」
「それとも動きをスルーしてエリアを埋めることを優先するか」
「結論として[532]で大外はウイングバックに任せた。内側はセンターバックとインサイドハーフで固めることで、人でもエリアでもどげんかしてやる時代が到来する」
「マンマークにはレーンチェンジで対抗する作戦もあったしな」
「で、相手が動かないなら動かせばいいと段差攻撃の[235]やそれ以上の選手が集まってくる密集でまた守備が改善する出番となったわけで」
「まるでいたちごっこだな」
「それはさておき、ナポリの2点目はゴール前にいるシメオネにボールが入ってからことが起きている」
「そもそもシメオネへのパスラインを他の選手が消さなくていいのか?となるが、相手の動きについていく習慣があるので、パスラインが空いている」
「どこまでナポリが狙っていたかわからないけどな」
「ミランはプレッシングでもサイドハーフの選手が相手のセンターバックまで出ていく→後ろが連動しない場面が後半には多々見られたので」
「そのあたりは今後も見守っていくとしよう」
「ただ質的優位をもたらしてくれそうな選手は怪我人だらけなようなので」
「それでもここまでできる!ってのは今季のミランの強さなのだと思う」
「チャンピオンズリーグでも期待できそうだな」
「美しいサッカーとはなにか?と考えるもの面白い試みだった」
「すべては準備に起因するかもしれんけどな」
「それではまた」
コメント
ミシャサッカーがヨーロッパに。。