きっかけは浅野編集長からの危険な提案から始まった。
らいかーるとよ、岡田さんとレバークーゼンについて話し合ってほしい
フットボリスタはときどき破天荒な提案をしてくる。というわけで、本社にお邪魔して顔を合わせて浅野編集長を交えて岡田さんと会議をしてきたのだ。そのときの会議も記録でとってあるはずなのだが、改めて記事にするよ!というわけで、まさかの二回目の会議がズームで開催されることとなる。
二回目の会議では西部さんが司会で入ってくれることとなった。律儀ならいかーるとは、早めにズームに入ると、まさかの西部さんと二人っきりでスタートしたことは思い出としてしまっておきたい。周りの人がどのように思っているかはわからないが、自分のことは素人でありアマチュアであると思っている。だから、このようなプロの人と交わることは掟を破っている感があり、ポジティブな意味で何ともいえない気持ちになるのが正直なところだ。いや、話すのは嫌いではないんだけども。
そう、だから、日本代表の守田が「サリー」なんて言葉を使うとびびってしまう。自分の認識では「サリー」は我々が勝手に使っている言葉でまさかプロが使用する言葉だなんて、みたいな感覚がどうしても抜けない。本当はそんな境界線なんて曖昧なものだなんてことにもとっくに気がついてはいるのだけど。あちらとこちらでは住む世界が違えば、使っている言語も違ってほしいという淡い願い。それを言い訳にして、こっちで好き勝手に話す権利を得ていると勘違いしているだけかもしれないけれど。
というわけで、対談の記事はこちら。
有料なので、途中までしか読めないかもしれない。そしてこの記事を読んだうえでの感想であろう我らのせこさんの反応がこちら
リンクを踏んでくれない人もいると思うので、簡単にまとめると、ポジショナルプレーの進化版とボール保持者中心主義の違いがイマイチわからなかった。
である。ぼくもよくわかっていない。
ついでにレバークーゼンの動画もはっておく。リンクはこちら
というわけで、今回のお題はボール保持者中心主義についてもう少し考えてみようである。
ボール保持者中心主義
まさかの真っ白なピッチから始まる。ちなみにボール保持者中心主義の場合、レーンはあってもなくてもいい。配置中心主義の場合は、補助線としてレーンはあったほうがいい。
3バックが登場する。普通の3バックは図のように中央、左右のレーンに配置されるだろう。進化版ポジショナルプレーだとすれば、センバ+サイドバックとか、ゴールキーパーを加えた4バック化が流行りだろうか。均等ではないところがますますポイントになっていきそうな予感はある。
ボール保持者中心主義の場合は、というより、レヴァークーゼンの場合は、最終ラインのボール保持者に対して左右のパスコースを作ることが求められている。ご存知のようにこの状況から右CBはSBのように変化するし、CHがサリーすることもあるので、この辺りは最近の流行とさほど変わらないかもしれない。
少し相手を増やしてみたの図である。3番が大外レーンまで移動しているところがレバークーゼンらしい。引き続き、ボール保持者から見て、左右の席は埋まっている。次に必要な席が斜め前、もとい相手のギャップとなる。青1番と青2番の間に赤4番、青2番と青3番の間に赤5番。相手の裏、線上、手前は適宜判断される。でも、青4番で2人が管理されそうな気配もあるし、スライドで消せそうだがデゼルビによって、中盤のワンタッチで加速が標準装備された世界において、スライドで間に合うかは怪しい世界になっている。だから、マンマークが流行っている世界なのかと。
ちなみにマンマークされた場合の対応は列を降りるサリーによって最終ラインの枚数を変更するか、その席から移動して他の席に移動する横移動か、前列に移動することでスペースを空けるかが多い。列を下がるか、上がるか、レーンを移動するかしか選択肢はなさそうだけれど。席は空いている席ならばどこでもよい。そして空いた席にヴィルツやホフマンが移動してくるかもしれないし、しないかもしれない。でも、大抵は誰かが出てくる。ボニフェイスすら出てくることもある。
というわけで、10対10になった。さっきまではボールを持っている赤1番を基準に席を決めてきたが、今度は赤4番と5番が基準となる。赤の4番、5番の視座を想像してほしい。彼らがボールを持ってターンに成功したときに使えそうなギャップは、青1と青10、青10と青4、青3と青4の間である。なので、そこに次の3枚が配置されることになる。最近の試合ではグリマルドも幅を取るようになってきたが、昨年のレバークーゼンは左サイドの幅は空席でもOK、右サイドはフリンポンが席につき続けることが決まり事になっていた。
席になるべくつかなければいけないポジションが赤4と赤5。この位置が空席になったら誰かが登場することが多い。その前列に関しては空席が許されている。常にギャップにいる必要があるわけでもない。どのギャップにどの選手がいてもいいし、ときには相手のピン留め要員として機能することもある。せっかくなので、ボールを動かしてみようのコーナー。
ボール保持者の左右は赤1と赤6。青2と青3のギャップは赤5。青3と青9のギャップは赤9。青8が赤9に迎撃に来たら、赤9は裏とりに切り替えて空席を作る→赤5か赤10の登場。赤6が青8の裏を取りに行き、空席に赤9が移動、以下同文。もちろん、赤10が裏とりでもOK。ボール保持者を中心にして席が決まっていき、相手のマンマークに対しては絶え間ない移動によって席替えを行うことで相手を混乱させることがレバークーゼンの特徴なのかと。
グアルディオラ門下生だとどうなるのか。
本当は同じ配置で考えたほうがいいのだろうけど、わかりやすさを重視する。そのせいでわかりにくくなる可能性は否定できない。
みんなが大好きな[442]対[325]。で、この場合はあらかじめ席が決まっている。ボールの位置とか相手の配置とか関係なく。
誰がどの位置に立つかの交通整理。ただ、この位置にずっといてもしょうがないので、レーンチェンジしたり、オーバーロードしたりするのが最近の流行り。なので、席を増やしてみる。
本当はもっとあるけど。わかりやすい空席ができたので、状況によって移動可能。ただし、誰が移動してもOKではないかもしれない。どの席の選手が移動するケースが多いか!で考えるとわかりやすいかも。移動が起きれば空席もできるので、空席は埋めても埋めなくてもOKはボール保持者中心主義と同じ。そういう意味では現象は変わらないけど、根っこが異なるというか。
まとめると、最初から席がある、空席もある考え方と、ボール保持者を中心に席が決まっていくみたいな感じ。誰がどの席に座ってもいいか、空席の扱いをどうするかはチームのプレー原則によって異なりそう。というわけで、みんなも考えてみてください(・∀・)
コメント