「さて」
「今年最後の更新はヘグモとスコルジャについてみんなで考えていきたい」
「ここを考えないと、年を越すことはできないからな」
「なお、対談相手はジェイさんである」
「みんなが知っているエルゴラの番記者様だな」
「そもそものきっかけはこのつぶやきだった」
「有料noteではなく、普通にこんな形で世に出すところが変な廻り合せだな」
「有料のクローズではみんなで考えられないからな」
「というわけで、参考文献はこちら」
「浦和レッズのあれか、ファン・サポーターのみなさまへの振り返りか」
「是非、みなさまにもう一度読んでもらいたい」
「しかし、誰も読んでくれないことを知っているので、適当に要約してみる」
「昨年と比較して、今年は日程の余裕がある。無理難題だと承知の上で、スコルジャが築いたボール非保持の振る舞いに、ヘグモのボール保持を上乗せするチャレンジをしたい。だって、トレーニングする時間があるから。時間があるなら無理難題にチャレンジもできそうだから」
「100%のトレーニングの文化!でも、負傷者は出るし、昨年から続く疲労の蓄積がやばくなっていく」
「怪我人多数で試合内容の継続、結果ともにきつい状態となる」
「夏に加入した選手もチームにまるでフィットしない。ついでに西野さんもいなくなる」
「トレーニングとフットボール本部がどうやら機能してない(夏の補強、、)からテコ入れや」
「スコルジャ監督の登場と、フットボール本部の強化が行われた」
「監督交代までの流れが今回のメインテーマとなるので要約はここまで」
チーム分けはどうすべきか問題
「さて、最初にこの記事を読んでもらいたい」
「お、右サイドバックは気がついたらお前しかいないの石原の記事だな」
「引用してみようと思う」
「練習生みたいになっていた。“Cチーム”だった。本当に『構想外なのかな』と思ったりもした」
「最終的には怪我人だらけだったので、チームとしてCチームなんて贅沢な状況ではなくなったため、明確な序列による構想外状況は自然となくなっていったらしい。一方でキャンプの次点では選手には明確な序列がすでに準備されていたことがわかる」
「これもマネージメント手法のひとつなんだろうな」
「Aチームに絞って一気に自分の戦術を叩き込むか、全体に同時に行うか問題はあれど、キャンプから序列が決まっているのは不満分子ができあがりそうな感じだな、ヘグモ、俺達の何を知っているねん!みたいな」
「ちなみにリカロドやスコルジャはトレーニングはAもBもミックス形式だったらしい。会合で話題になったシモーネ・インザーギはアーセナルを相手にターンオーバーするくらいだからな」
「特に今年の浦和のBチームは小兵で上手い選手が多そうなので、それが好き勝手に暴れると、Aチームは苦しみそうなので、それはそれで大変そうだしな」
「このあたりのチーム分け問題はどっちがいいのかわるいのか、Bチームの選手へのケアはどうするのか問題は多くのチームが苦しんでいそうなところで。試合に出られなければ脱出する時代だもんな」
「インテルみたいにチャンピオンズリーグでBチームを出すような気概があればそういう問題はなくなりそうだけどな」
「あれで結果もついてくるインテルがえぐい」
「そんなインテルと浦和レッズは公式戦が控えているらしいけれど、それはまた別のお話で」
「では、次の話題にいく」
普段のトレーニングの強度問題
「参考文献から引用する」
「同氏は「トレーニングの文化」という言葉を多用していた通り、日々負荷の高いトレーニングメニューを用いながら、若手、ベテランを問わず全ての選手に対して100%以上の知力、体力をもってトレーニングに取り組むことを求めました。その精神姿勢は決して否定すべきものではなく、またクラブ全体で取り組んだものでしたが、弊害として負傷離脱者や慢性的な肉体疲労を抱えた選手を多く抱えることとなり、チーム全体としてのコンディション調整を思うように行えないという状況に陥りました。」
「ようやく本題に入ってきた感だな」
「チーム分けとトレーニングの強度問題については本当にいろいろな人に教えてほしいし、みんなで考えたくて。で、今回は日々のトレーニング強度問題となる」
「本文を読むと、ヘグモのトレーニングが厳しいのでコンディション調整がうまくいかなかったと読める」
「しかし、ヘグモの練習時間や練習の強度が高いという報道はとくになかった」
「ないのか」
「もしかしたらタグマにあるのかもしれないけどな」
「そんなわけで、Google先生に聞いて見つけたヘグモ談話がこちら」
「早速だが引用していこうと思う」
「さまざまな要素があると思いますが、マイクロサイクルを変えると、それにチームが慣れるのにだいたい5ヵ月かかると言われています。練習の強度が上がってきていることが怪我に影響している部分はあると思いますが、そのバランスは取っていきたいと思っています。練習でも試合でも高強度ランニングを増やそうとしている中で、筋肉系の怪我をするリスクが高まる選手はいると思います。ただ、オラ(ソルバッケン)のように練習や試合の負荷とは関係ないところで不運な怪我を負った選手もいます」
「昨年の超過密日程のときとマイクロサイクルを変更したことが大きそうだな」
「昨年の何試合やるねん!!からの今年の試合数の減少を利用してトレーニングをちゃんとやろうぜ!になったけれど、試合と試合の間隔の変化からコンディション調整のズレが生まれたということか」
「本人が練習の強度が上がっていると言っているので信じるしかないような気もするけどな」
「この辺りは、今年は超過密日程だったマリノスの怪我人の多さも証拠として提出したくなるところだな。マリノスも昨年と今年の試合数のギャップに苦しんだだろう。いっそのこと毎年同じペースのほうがやりやすいのかもしれんな」
「ヘグモ談話は詳しく話してくれるので実は勉強になる。浦和周りの記者の質問はときどき思想が強めになるが、的を得た戦術くんが実は多数存在しているようで質問も面白い。せっかくなので、一覧を作ってほしいくらいだ」
「こちらも参考になる」
「(日本の練習の文化はすごく筋力トレーニングをするわけではないと思うが、新しいことを取り入れたから選手が対応しきれずに怪我人が出ているのか?言い方は悪いが、これくらいやって怪我をしてしまう選手は弱いという感覚なのか?練習の強度の調整をどう感じているか?)
「合わせるために強度を落としている部分もあります。そして、もちろんチームトレーニングもそうですが、個別に負荷を調整することも行っています。筋力トレーニングをする文化も少しずつ根付いてきていると思います。ユーロ(UEFA欧州選手権)に関して最近出た記事では、38歳のクリスティアーノ ロナウドや41歳のペペ、ルカ モドリッチといった年齢の高い選手のフィジカル的な状態がよく、活躍しているということが書かれていて、それはなぜなのかと。それは怪我の予防に対する知識が増えているということでもありました。またトレーニング、睡眠を含めた休養や栄養にも彼らは気を使っていて、総合的なケアができているということでした。ノルウェーでも長年、たとえばプレミアリーグに行った選手は1年、2年向こうでプレーすればフィジカル的に強くなっているという議論がありました。そこにはギャップがあると感じましたので、自国にいるうちにそのギャップを埋めたいということでフィジカルトレーニングや筋力トレーニング、負荷について議論されてきました。そしてそこは次のステップにレベルを引き上げることができる部分だと思っています」」
「つまり、トレーニングの強度調整に四苦八苦しているというわけか」
「それでももっと筋トレしろや、とか、興梠鈴木啓太動画にあった、お前らもっと自分の身体をケアしろや、なんてところは薄く繋がっていきそうなところだな」
「ついでに興梠談話からも引用したい」
興梠慎三はスコルジャ体制について「選手たちのモチベーションを上げるところだったり、ミーティングの時に、ちょっとピリつかせるところだったりとかは、すごくマチェイっぽいなと、懐かしい感じする」
「トレーニングの話はまるでないが、監督交代による雰囲気の良さは伝わってくるんだぜ」
「監督交代直後の記事だな」
「トレーニングと怪我人の関連性は難しいな。戦ピリがはまらなかったことは事実だろうが、それが怪我の直接的な原因かと言われれば、非常に怪しいだろうで」
「しかし、トレーニングと書かれているからそっちが理由でヘグモは解任されたと考えるほうが自然だろうな」
「ならば、ヘグモ監督を解任した直後のファン・サポーターの皆様へを確認してみよう」
浦和レッズは、昨シーズン表現できていた強固な守備と、今シーズン強化された攻撃とを高次元で結びつけることを目指します。
そしてそれを実現できる可能性が最も高い監督であるという評価に基づき、マチェイ スコルジャ氏を後任監督として招聘いたしました。
「ヘグモが解任された理由よりも、スコルジャを選んだ理由だな」
「わかりやすくいうと、ヘグモが攻撃の強化をしてくれたから、守備を改善するぜ!と読める」
「守備に攻撃を結びつけようとしたら、攻撃は良くなったけど、守備が疎かになった。ならば次は守備というわけか」
「そんなわけで、バトンはスコルジャに渡されてからの談話です」
「私はタイトル争いをするクラブで多く指揮を執ってきました。タイトルを獲りたいとき、いい守備がないとそれは難しいですが、いい守備だけではタイトルは獲れません。そして昨年の最初の数ヵ月はACLの決勝、アルヒラル戦に向けての準備でした。アルヒラル戦では強い守備が必要だとは最初から分かっていました。そして(キャスパー)ユンカー、江坂(任)、松尾(佑介)など攻撃的な選手が出ていった後でした。また再びレッズの監督に就任しましたが、レッズの現状に合わせていく部分も必要だと思います。就任会見でも言いましたが、今は勝ち点を取ることが必要だと思います。なので、日本に来てまず取り組んだことは守備のトレーニングでした。もちろん私は守備だけをしたいとは思っていませんし、攻撃のポテンシャルの高い選手が多いですから、G大阪戦と比べればより攻撃的な比重になるようにしていきたいです。ただ、繰り返しになりますが、まず勝ち点だと思っています」
「スコルジャはアル・ヒラル戦に向けて守備を急ピッチで仕上げる必要があったと」
「今年は今年で残留しなければならないから、まずは守備のトレーニングだと」
「グスタフソンを起用してボールを繋いでいる場合ではない、とにかく全員で守ってしぶとく強く頑張りましょうということか」
「続いての談話がこちら」
そして私がつくりたいチームは、ゲームコントロールができるチームです。現在よりも効果的なビルドアップをしながらプレーできるチームですね。そして来シーズンに必要なことを考えると、この3ヵ月の中でも改善できているところもあります。たとえば、ボールを失ったときの切り替えのリアクションですね。攻撃時のリスクマネジメントも良くなっていますし、ゾーンディフェンスでの連係も改善できていると思います。そしてバランス良く90分間、ゲームをコントロールすることが重要だと思います
「この部分はスコルジャの思想を自身で説明している部分なのではないかと」
「ストラクチャーの維持というやつだな」
「ただし、スコルジャの道筋を見ていると、初年度はアル・ヒラル戦があったので、今回は残留があったので、というエクスキューズが存在したので、ボール非保持によるコントロールがメインとなった」
「本当はACLが終わったあとにボール保持にも手を出すかと思ったが、奇跡のカンテ待ちだったもんな」
「つまり、スコルジャがボール保持に関する引き出しをもっている証拠がない」
「誰も知らない」
「川崎戦の前半と後半を見て、さあどっちが解任された監督のゲームでしょうかクイズとかしたらやばいことになるやろ」
「浦和レッズに近しい人は、スコルジャの帰還を喜んでいた。マネージメントの解決と前回はリカロドの遺産を使うことをためらわない姿勢だったかららしい。つまり、大本営が発表しているヘグモのボール保持に上乗せできるとたぶん今回は本気で考えていたのだろう。まるでタイムリープしているようだが、一応の根拠はあったようだな」
「スコルジャ時代も妙に繋いでいたし、岩尾のサリーは各所で話題になっていたからな」
「しかし、スコルジャからすれば今季の就任の最大のミッションは残留しないとあかんとなるわけで、ヘグモの記憶を利用している場合ではないと考えた気配がある」
「今回は別だったわけか」
「ただし、アル・ヒラル戦後に攻撃の形をどうこうした記憶もないわけで、そのあたりが多くの人を心配させているのだろうと」
「スコルジャには攻撃の引き出しがあるのかないのか問題」
「ここに関してはもう蓋をあけてみないとわからない」
「そういう意味では来年のキャンプからのリポート待ちか」
「まさに天国と地獄だな」
「スコルジャからすれば、地獄でなぜ悪いって感じかもしれんけどな」
「というわけで、面々はスコルジャを信用して待つしか選択肢がないとなりました」
「スコルジャに攻撃の引き出しがなければ」
「そこからが本当に地獄であるとともに、僕らのミライへ逆回転というわけか」
ヘグモ監督の評価について
「というわけで、ヘグモ監督の評価を考えていく」
(ボールのリリースが早すぎないというか、受け手のことを考えてパスを出せている選手が増えていると思うが、その点についてどう感じているか?)
「我々の攻撃の最も大きな原理は2対1をピッチ上のあらゆるところでつくるというものです。たとえば中央にいる選手がしっかりとボールを運べば相手を引きつけて、サイドに出したときに2対1をつくることができます。早すぎるタイミングでパスを出すと、相手に2対2で対応されてしまいますので、そのようなところは良くなってきていると思いますし、先ほどの質問に対する答えになっていると思います」
「コピー元は各々で探してください。見失いました。どこかの談話にあります」
「ヘグモらしさを象徴するかのような引用だな」
「引用にもあるとおり、大本営もヘグモでボール保持は改善されたと評価しているようだな」
「それは選手の実感もあるようで、できないことができるようになっているという感覚もあったらしい」
「アンダーツータッチ!でなくて、オーバースリータッチの鳥かごとかやらん人はやらんだろうからな。この練習は特にヘグモらしいメニューだったのではないかと」
「でも、ヘグモ時代の最大の問題はプレッシングだった。こちらはこちらでスコルジャ時代の遺残を使うことなく[433]でプレッシングを突撃し崩壊した」
「最終的には[442]ちっくになっていったけれど、誰もが[442]でやれや!と開幕当初から思っていたに違いない」
「そのあたりはヘグモ監督のこれくらいできるやろの想定とぶれたのかもしれないな」
「スコルジャも帰ってきてあのときの[442]を!と思ったら、スコルジャからしても思ってたんと違ったところもあっただろうし」
「この辺りはロマン派かどうかで評価が分かれそうだな。ヘグモ期はボールを保持しないと死ぬ状況だったもんな」
「同じロマン派のアルビレックス新潟とともに浦和レッズのボール保持のデータは鬼だったけど、順位は揃って下の方だったもんな」
「そろそろまとめてほしい」
「ヘグモによってボール保持の改善はできた」
「しかし、どうしても結果に繋がらなかった」
「結果が出なかった理由をトレーニングやその他もろもろの怪我人の多さが原因と考えた」
「だからまずはそこを改善する必要があるし、ヘグモのボール非保持も改善の兆しは見えど、昨年よりはダウンしていたことも事実だった」
「そしてスコルジャが帰ってきたので逃すわけにはいかないとなった。リカロドの遺産を利用した過去もあるので、ヘグモの遺産を利用すれば今度こそ幸せになれると願っていた」
「しかし、スコルジャが帰ってきて、ヘグモ時代のボール保持は消え、スコルジャが得意としてそうなボール非保持も曖昧な状況となり」
「それでも根性で残留を決め、シーズンは終わった」
「やはり地獄やないか」
「ただし、残留も決まったし、来年はACLもないので、周りからすれば守備の強化をしなければならない状況ではなくなったので、スコルジャの真価を問われるこの瞬間が来たわけだな」
「ちょっと待ってほしい」
「なんだ」
「来年はFIFA Club World Cup 2025がある」
「なるほど」
「FIFA Club World Cup 2025にむけて強い守備が必要になるかもしれない」
「なるほど、このように時代は繰り返されるわけか」
ひとりごと
僕はロマン派だったので、ヘグモのサッカーが好きでした。アルビレックス新潟のサッカーも好きでした。一方で、彼らのサッカーで結果が出しにくいことは数字が証明しています。おそらく、対戦相手からしてもヘグモとスコルジャのどっちがいい?と聞かれたらヘグモ!と答えそうな気がします。だって、ボールを保持してくることは決まってますし、その対策って練習に落とし込みやすいし、浦和にも新潟にも理不尽なチャンスメイクやゴールを決める選手はいませんでしたから。
それだったらスコルジャで!という気持ちはよくわかります。たぶん、ガンバ大阪と柏レイソルはスコルジャになったことでまじかよ!の連呼だったでしょう。一方で、残留争いモードのスコルジャのサッカーに希望を見出すことは不可能な内容の連続でした。あの45分間の川崎戦はひどい意味で永遠に忘れられません。こうなれば、ヘグモで良かった、ロマンとともに死んだほうがましと考えることもわかります。岡ちゃんの名言である「座して死を待つなら戦って死のう」がヘグモです。あの川崎戦は「座して死を待つ」でした。
言うならば、ヘグモはヘグモでゆったりと改善していましたからね。ただ、そのスピードがあまりに遅かったことが浦和レッズで許されなかったのかなと。夏の補強の意味不明さもその結果に拍車をかけたことは言うまでもありません。フットボール本部は何を考えていたのでしょうか。だからこそ強化されたんでしょうけど。
というわけで、そろそろ終わりです。ただ地獄を進むものが悲しい記憶に勝つので、進んでいきましょう。不器用な浦和レッズの選択の果てに正しさを祈りながら
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