マンチェスター・シティの【3151】をみんなで考えたくて

猫も杓子も【325】の時代は、とうとう終わりを告げようとしているのかもしれないし、気のせいかもしれない。というわけで、直近のスタメンはこちら。もちろん、マンチェスター・シティが普通の【433】で終わるわけもない。

ここからは対戦相手を省略して、マンチェスター・シティの振る舞いのみに注目していきたい。レッツ机上の空論を始めよう。

空白のレーンはマンチェスター・シティもよく使っていたが、どちらかというと、ジローナのほうが上手く利用していたと記憶している。よく+1と表現するが、ジローナの場合は-1が上手だった。上記の図はマンチェスター・シティの自陣からのビルドアップの得意技である。4バックなのに4バックでなくなるみたいな。可変の準備なんだけれど、リコ・ルイスが嫌らしいというより、この場面ではフリーマンとする。ちなみに3バックなんだけど、2バック+1サイドバックの形も好んでいる気がする。

イプスウィッチ戦の主なマンチェスター・シティの配置はこちら。【3151】と表現されるシステムである。個人的にこの配置は4年前のアジアカップのカタール、リカロド時代の徳島ヴォルティスが初見であった。【442】対策とも言われるこの配置で肝となるポジションは、ベルナルド・シウバの位置をフリーマンとすることであった。言うまでもなく、自陣のフリーマンをリコ・ルイスとすると考えると、相手を押し込んでからのフリーマンはベルナルド・シウバということもできる。

デ・ブライネの得意技である。ウイングをピン留めとして利用して自分がフリーになる作戦。問題はデ・ブライネの位置が空白になることだろう。ウイングを動かしたらピン留めの意味がなくなるけれど、それも手である。また、ハーランドが降りてくることも策の一つだろう。しかし、ドクは大外から動かしたくない、ハーランドにも苦手な仕事をさせたくない。では、フリーマンの交換で!となる。フリーマンの仕事を任されそうなトップ下の役割もぐるぐる変わるところに現代サッカーの流行がある。

5レーンアタックで欠かせなくなっている策が6人目の登場だ。元祖はカンセロ。ポケ凸をした選手のスペースメイクへのスペースアタック。逆サイドのインサイドハーフを呼び寄せる策や中央3レーンの選手がCF特性ではなく、全員がセカンドトップでも、密集での問題解決が可能だ。

マンチェスター・シティの場合は、3つのポジションが6人目として振る舞う【3151】になっている。フリーマンと両脇のセンターバックだ。さすがにアンカーのコバチッチは自重している。なお、相手を完全に押し込んだときはダブルになったときは6人目としての振る舞いが解禁される仕組みになっている。

ちなみにグヴァルディオルはポケ凸を解禁されていて、アカンジは自粛気味であった。アカンジもやればいいのにと思ったけれど、リコ・ルイスのポジションはどうしたって右寄りになるので、右のほうが枚数が担保されている事が多いこともその理由かもしれない。単純にグバルディオルがポケ凸を得意としているだけかもしれないが。

ひとりごと

今での【3151】はフリーマンの固定の要素が強かったけれど、フリーマンの役割を交換することで、誰がバグ要員になるかは特に決めていませんという形に【3151】は進化してきているという話であった。

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