サッカーのトレーニングメニューの作成・共有に、Adobe Acrobat オンラインツールを使ったらはかどった【PR】

●ライセンスを取るときに、自前のトレーニングメニュー作成が必要

何気ない一言が延々と心に残ることってありませんか?

プロポーズの台詞や、人生を変えたあの一言でもなければ、いつか言ってみたいあのセリフ、『おまえもしかしてまだ自分が死なないとでも思っているんじゃないかね?』とかでもありません。早速ですが、自分にとっての心に残っている何気ない一言を発表したいと思います。

「定規を持ってきていないのか??」

です。

これは15年以上前にサッカーのコーチングライセンスを所得するときに、インストラクターが発した何気ない一言です。もちろん、定規は持ってきていませんでしたので、この一言に苦しめられたことは言うまでもありません。

さて、サッカーのコーチングライセンスを所得するためになぜ定規が必要なのでしょうか。トレーニングメニューを作成し、提出するために定規が必須アイテムだったからです。
近年はラップトップコーチなんて言葉が出るくらいにPCやタブレットは必須アイテムになっている現代サッカー界ですが、15年前はスマートフォンもなければ、気軽に持ち運べるノートパソコンもありませんでした。つまり、定規がなければペナルティエリアやサッカーのピッチを正確に相似で表現することはできなかったのです。

ちなみに、コーチングライセンス講習会において、現在もトレーニングメニューの提出は継続して求められています。データで提出する時代になりそうでなりません。紙べースの気軽さと自由度には勝てないということでしょうか。個人的にはボールペンで手書きするメニュー作成はシンプルに地獄です。一つのミスですべて書き直しの世界に戻りたくはありません。

手書き派からすれば定規とボールペンに、鉛筆による下書きがあればなんとかなる世界かもしれません。しかし、過去のライセンス講習会とは異なり、最近の講習会ではお手本のメニューが存在しません。「手書きではなく、PCでメニューを作成し印刷して提出でいいよ」を筆頭に、段々と自由が許されるようになったサッカー界は、過去の講習会と比較すると、自分でメニューを好き勝手に作成していいという遥かに重い責任を背負わされるようになりました。

インストラクターから教授されるトレーニングメニューをなぞる時代からすると、あまりに大きな変化と言えます。本来ならこの歓迎すべき状況に文句を言っていると、「何を怖がっているんだ、プロとしてしっかり戦え」と盛岡方面から聞こえてきそうですが、データ印刷派閥からすると、手書きは自作のメニューを書いては消してを繰り返す無限地獄を彷彿とさせます。

なによりも、トレーニングメニューは自由だと言っても、奇をてらったメニューを行うと確実に不合格からの追試になります。講習会では指導実践という名のテストがあります。トレーニングのテーマが設定されているため、テーマにそったメニューを作成し、実際に選手にプレーしてもらい、自らのコーチングでテーマにそったプレーの改善を図る流れになっています。各々の持ち時間は超少ないです。よって、奇抜なメニューを実行すると、選手たちの頭の上に???が踊り、メニューのルールを選手たちが消化したところで制限時間が終わりを告げます。つまり、追試です。

追試を避けたいのは誰もが願うところです。指導実践中に選手の頭の中に「このトレーニングはテーマに沿っているのだろうか」と疑問が浮かび上がる状態は、控えめに言って地獄です。

では、追試を避けるためにトレーニングメニューをどのように作成するべきでしょうか。今回はAdobe Acrobat オンラインツールのPRを含め、このツールを活用する形でご紹介します。

●トレーニングメニューを作成する上で大事にしている考え方

ライセンス講習会では、指導実践のテーマを与えられます。テーマはくじで決まります。どのようなテーマがあるかをいくつか羅列してみましょう。

・ビルドアップ
・ビルドアップの改善(高い位置からの守備に対して)
・中央突破
・リトリートした守備の改善
・カウンター攻撃の改善(ボールを奪う位置は自陣)
・サイド攻撃と守備

もちろん、当たり外れがあることは否めません。今回はビルドアップをテーマに考えていきます。

テーマが決まって最初にすべきことは、テーマを理解することです。つまり、ビルドアップとはそもそもなんなのかを考え抜くことになります。今回は大雑把なビルドアップの定義として「自陣からクリーンな状態で前線の味方にボールを渡すこと、ボールだけでなく全員で相手陣地へ前進していくこと」とします。プレッシングをひっくり返す意味で相手の裏にボールを蹴っ飛ばしたり、ロングボールを蹴ってセカンドボールを拾ったりする前進方法を今回はビルドアップには含まない形で話を進めていきます。

次に考えることはビルドアップの前と後です。例えば、ビルドアップは何から始まるでしょうか。相手のボールを奪ったとき、セットプレーの再開、キックオフ、ゴールキーパーがボールを保持しているときの次に訪れるプレーがビルドアップと言えるでしょう。相手のボールを奪ってからビルドアップを始める形がかっこいい感じもありますが、罠です。下手すると、ボールを奪えずに制限時間を迎えます。テーマが頻繁に起こるようなオーガナイズを組むことが成功への近道です。ビルドアップの場合はゴールキックから始めるのがベターかもしれません。

ビルドアップの後におこるアクションとして、相手陣地へ侵入できれば成功と言えるでしょう。失敗は相手にボールを奪われることです。となると、成功の条件は非常にわかりやすい一方で、失敗の場合はどこまでゲームに近づけるか?がポイントになります。実際の試合はボールを奪って終わりになることはありません。ビルドアップの失敗が即失点に繋がるように、トレーニングでもボールを奪ったらゴールを目指すオーガナイズにすることは重要です。

結局のところ、ゲームの要素をどれだけ削ぎ落とすことなくトレーニングメニューに落とし込めるかがコーチの腕の見せ所です。

●ウォーミングアップ、TR1、TR2、ゲームの流れの作り方

ライセンス講習会で提出するトレーニングメニューはウォーミングアップ、TR1、TR2、ゲームとなります。トレーニングはウォーミングアップから始まるので、トレーニングの順番通りにメニューを作成したくなるところですが、大切なことはゲームから逆算してつくることです。どのようなゲームをしたいかを考えて、まずはゲームのオーガナイズを作りましょう。

ゲームのオーガナイズで大切なことはプレーの再開方法と配置です。ビルドアップがテーマならば、頻繁にビルドアップが起こるようなプレーの再開方法が望ましいです。コーナーキックやスローインを行っている時間は私たちにはありません。アウト・オブ・プレーはすべてキーパーから再開するくらいでいいかもしれません。

ゲームで鍵を握っているポイントは、両チームの配置です。完全なミラーゲームにしてしまうと、ビルドアップもへったくれもありません。例えば、センターバックにボールを運ばせたいなら、2センターバック対1トップの構図を作るべきです。もちろん、3センターバック対2トップでも構いません。アンカーが降りてくるようなシンプルな可変ならば問題ないでしょうが、偽サイドバックのような奇策にチャレンジすることは博打打ち以外はやめましょう。本来は11人制が理想ですが、今回は8人制で考えていこうと思います。他意はありません。

ゲームの配置(241対241)が決まったところで、つぎはTR2です。TR2はほとんどゲームに近いトレーニングを行うべきと陰で囁かれています。理想はほぼゲームです。片方のゴールがあるワンウェイで構成し、ゲームへの移行はゴールをつけるだけの作業だと、当日の準備も考えても楽になります。

テーマがビルドアップであることを考えてもビルドアップ側にゴールを配置し、プレッシング側にゴールがないことに違和感はありません。ピッチのサイズも問題になりそうですが、ゲームと同じサイズでいいでしょう。ただし、このサイズ問題に関しては目の前の選手のレベルに依存します。うまく調整してください。

問題は配置です。片方の配置をゲームの配置である241にするとして、プレッシング側はどのように決めたらいいでしょうか。ビルドアップの局面は「8対6」と11人制の場合は言われてます。【241対決】の8人制で考えれば「7対5」となります。人数が決まれば、あとはゲームと同じ配置でトレーニングを行うだけです。間違ってもゲームと異なる配置でトレーニングを行わないようにしましょう。ゲームとトレーニングに繋がりがないと評されてしまいます。なお、簡単にビルドアップが成功しすぎてしまう場面もあるかもしれません。そんなときは「7対6」にすることも策となります。間違っても「7対7」にはしないようにしましょう。

ビルドアップの成功をどのように設定するかは、実は難題です。サイドはドリブル通過、中央はターゲットにボールを当ててリターンをもらって勝利なんて条件はあるあるです。一方で、本当にビルドアップのゴールがそれなのかは怪しいところです。まさに腕の見せ所ですね。自分だったら、ハーフラインを越えたら勝ちというルールで行います。

まとめると、【124】がビルドアップ隊、【14】がプレッシング隊となります。ビルドアップ隊は決められた範囲からボールを前進することを目指し、プレッシング隊はボールを奪ってシュートを狙います。

ようやくTR1です。段々とゲームの要素を減らし、プレーの量を確保することがコツです。でも、ゲームの配置が【241】ならば、その配置を元に作っていきたいところです。しかし、完全に配置に依存してしまうと、配置を守るばかりに、無茶な設定になってしまうこともあるあるです。

ちょうどいい塩梅を考えると、4対4+2フリーマン+1サーバーが無難かもしれません。真ん中にフリーマンがいますが、ゲームを考慮すると、中央のマンツーを剥がす動きに応用可能だからです。また、4バックの形でボールを回せることも理想的です。ただし、実際のピッチサイズで行うと、間違いなく成功の連発になります。選手のレベルに合わせて、少し狭めること、そして、プレッシング側への働きかけが大切になります。試合に求めるプレースピードを決める要因はプレッシング側にあります。このトレーニングからプレッシングの強さ、スピードの基準を示すようにしましょう。ゲームもTR2も実際の試合に近い状況でプレーすることが何よりも大事な基準となります。TR1でその基準を示すことで、ゲームに向けて繋げていきましょう。

ウォーミングアップはプレーの質にこだわるメニューにしましょう。ビルドアップで大切なプレーは多々ありますが、ウォーミングアップに適切なプレーはパスです。実際に241のビルドアップで最も起きそうなパスルートはセンターバックからサイドハーフへのパスです。六角形【24】をつくり、条件を変えながらパス&コントロールで問題ありません。

実際の距離、実際にプレーする場所でトレーニングを設定することが大事です。例えば、ビルドアップを意識したパス&コントロールをゴール前でやらないでどこでやるんだ!という話です。

このようにゲームからウォーミングアップまで完成したトレーニングメニューを書いていきます。手書きでは消しゴムがどれだけあってもたりません。大切なことはテーマが起こりやすいゲームのオーガナイズを組むことから逆算してトレーニングを作っていくこととなります。

●トレーニングメニューの編集・共有・提出はAdobe Acrobat オンラインツールが便利

トレーニングメニューを無事に作成したとしましょう。提出は紙です。なぜ印刷して提出するのかは謎ですが、講習会にプリンターを持ってくる人はいません。現代は便利な世の中で、自宅にプリンターがなくても最寄りのコンビニでネットプリントすることができます。。その際はデータのPDF化が必要なケースが多々あります。

さらに、トレーニングメニューを仲間と共有することもあります。例えば、ペアを組んで指導実践に臨む場合、誰かが代表でメニューを作成し、配布するときはデータと紙であることが多いです。データで配る場合はどの機種でも同じように表示されるPDFが便利です。特にスマートフォンでは表示が機種に依存する傾向にあるので、PDF化は必須の作業と言えます。

しかし、PDFで送られてきたデータを編集することは難しい印象があります。印刷して手書きというストロングスタイルは健在ですが、情報を付け加えたものをまた共有することは至難の技です。また、地味な修正もPDFを相手にすると、ここまできて手書きかよという現実がそこにあります。

そこで、Adobe Acrobat オンラインツールの出番です。このツールを使えば、PDFに対して、注釈、テキストコメントを入れられます。さらに、任意のポイントにテキストボックスが出現し画像上に直接コメントが書き込めるため、手書きの必要はありません。なお、手書きをしたければフリーハンドの描画ができますし、マーカーを使うこともできます。
PDFを編集

本文そのものを修正したければ、PDFからWord(ワード)やExcel(エクセル)に変換することもできるため、自由自在に元のPDFを修正することもできます。
PDFをWordに変換
PDFをExcelに変換
また、他の指導者、インストラクターが行ったメニュー、トレセンなどで行われるメニューをPDFで入手する機会がありますよね。ありがたい反面、メニューを目の前の選手に適したレベルに修正する必要があるため、PDFで手に入れたメニューをそのまま活用することは難しいケースもあります。

人様の作ったメニューでよく発生する編集が、ページの削除や順番の入れ替えです。「このメニューはいらないな」と判断したらそのページだけ印刷をしない技もありますが、データで配布が必要なときはこの技は通用しません。こんなときも、PDFの不要なページを削除できるAcrobat オンラインツールが全てを解決してくれます。ページを削除するだけでなく、ページの順番を入れ替えることもできます。つまり、過去と最新のメニューを組み合わせることも可能です。いつも同じ流れのメニューを作ることはあまり好まれません。様々なメニューの切り張りを繰り返すことで、練習内容に多様性をもたらすことは何よりのメリットと言えるでしょう。
PDFのページを削除
PDFのページを入れ替え・並べ替え

 

Acrobat オンラインツールを使えば、画像は明瞭に表示されます。さらに、ログインして使用すれば、ファイルをダウンロードすることなく編集することもできます。全体的なイメージを崩さないまま編集できますので、大胆な修正にうってつけです。

Acrobat オンラインツールを実際に使ってみて感じたことは、どこで何をすればいいのかがわかりやすく、ファイルの出力・ダウンロードまでスムーズに作業できることでしょうか。ファイルさえアップロードできれば、迷うことなく自分のやりたいことが実行できます。

また、PDFからWordやExcelへの変換作業について、既存のソフトではレイアウト崩れや文字化けが発生するといった質の低さが多く見られました。しかし、アドビ公式は出力のクオリティが非常に高いです。クラウドにアップしたファイルが保存されることも便利です。何度もダウンロードしたり、ローカルをさまよったりすることもありません。どのメニューを使用したか一目瞭然でわかるクラウドは非常に便利です。

●まとめ

PDFでメニューをもらっても勝手が悪い!!という悩みを解決してくれるサッカーコーチの視点からのAdobe Acrobat オンラインツールの紹介でした。

「ナショトレのメニューから引っ張ってきて、トレーニングメニューを作ってください!」のようなタスクでAcrobat オンラインツールが無双しそうな雰囲気です。PDFのトレーニングメニューの順番を入れ替えたり、ページを削除したり、Wordに変換してオーガナイズを変化させたりと縦横無尽に活躍してくれることでしょう。

皆様もぜひいじってみてくださいな。

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