鹿島アントラーズのサッカーがよくわからない理由とは。【2021.2.27 J1 第1節鹿島対清水】

「さて、今季からサッカーの試合の感想文を書いていこうと思う。できれば、感想文を読んだあとに試合を見返してみると、あら不思議!?という感想文を目指していきたい。」

「早速だが、本日のお題は鹿島対清水。多くの人が優勝候補に上げている鹿島アントラーズとセレッソからロティーナを登用する我らが大熊さん率いる清水エスパルスの試合だ。」

「今回は鹿島アントラーズについて考えてい行きたい」

「昨年に鹿島アントラーズについては、色々と書き物をしている」

鹿島序盤戦鹿島終盤戦やな」

「有料の記事なので、別に読まないでもいい。どちらかというと、昨年の鹿島のサッカーを見ていたぜ!という証拠になればと」

「で、この試合を振り返ると、鹿島のサッカーがまたよくわからなくなった」

「その原因は色眼鏡にある」

「ザーゴ監督はブラジルのレッドブルグループ出身という経歴を持っている」

「レッドブルグループといえば、ストーミングの文脈で語られることの多い派閥である」

「よって、ザーゴが来たから鹿島もストーミングや、無秩序の誘いや、トランジションサッカーや!!と歓迎されていた」

「しかし、試合を見るとそんな雰囲気はなかった」

「序盤戦はあほほどボールを保持していたもんな」

「ストーミング出身の監督も外に出ていったら、あほほどボールを繋ぐ方向にシフトしていく現象があるんだけど、あれは一体なんだったのだろうな」

「で、この試合や」

「上田とエヴェラウドの泣く子も黙る2トップとなっている。帰ってきても垣田に出番はない」

「このコンビのプレー機会を増やすために4222の放り込みを二列目が拾いまくるのがストーミングのストーリーとなる」

「しかし、なかなかやらない。めんどくさいことにときどきやる。なので、その場面を切り抜けば、あら不思議、鹿島がストーミングをしていることになる」

「では、鹿島が何をしていたか?というと」

「ボールを繋いだり蹴っ飛ばしたりしていた」

「ざっくりやな」

「ここでの問題は自分たちに優位性を引っ張ってくるとか、相手の短所を狙い撃ちにするような準備がよくわからなかったことだと思う」

「例えば、泣く子も黙る2トップのプレー機会を増やしたければ、ロングボールやクロスボールを連発すれば良い。ロングボールの場合はこぼれ球を拾う選手の準備やダブルパンチによる裏抜けが必要となってくる。クロスのターゲットの場合は、誰がどのようにクロスを上げる時間を得るかが課題となる」

「上記の仕込みは決して困難な作業ではない。実際に清水は困ったときにサンタナに放り込み、彼へのサポートも万全であることが多かった」

「しかし、鹿島は曖昧なまま時間だけを過ごしていった」

「ロティーナの仕込みが良かったから説もあるけれど、それについてはどう思う?」

「この試合で言えば、アラーノ、土居、エヴェラウド、上田の役割分担がよくわからなかった。相手が5枚だろうが、4枚だろうが、ライン間がなくなるわけではない。クロスを上げまくっていた荒木だが、ライン間に立つセンスはこの試合でも見られていた」

「なるほど、あくまで自分たちに理由があると。ただ、鹿島は個々の選手にさあどうする?と、いい意味で託しているとしか思えない試合内容だったな」

「ちなみに、サイドから平行に入ってきたボールを中盤の選手が裏に届ける場面は昨年から見られるのでパターンだと思う」

「鹿島はどうなっていくのだろうか」

「現状は試合感覚の衰えもあると思う。試合を重ねていく中で、周りとの相互関係とか相手を見てこうしたら嫌がるやろ、なんて部分は研ぎ澄まされていくとは思う」

「ただし、再現性があるかと言われると、個人に依存する割合がちょっと大きいということか」

「現状は前線と中盤を繋ぐような選手を配置してその役割を与えたほうが機能はすると思う」

「そうなると、泣く子も黙る2トップは解散することになるのか」

「今年も遠藤、白崎、荒木に助けてもらう日々になるのかどうか」

「それとも本当にストーミングに傾倒していくのか」

「世界中を探してもストーミングを中心に試合をしているチームなんてもうほとんどないけどな」

「この試合はあっさりと逆転されてしまった鹿島だけど、その理由はなんだと思う?」

「わからない。ただ、リードをしたときに守り切るのか、追加点を狙いに行くのかは曖昧だったかなと」

「確かにリードしている場面なのに、守備の配置はしっちゃかめっちゃかだったもんな」

「伝統的に鹿島は人への意識マシマシなので、守備の配置が狂うのは問題ない」

「カバーしてくれる人がいればか。終盤にSHの戻りが遅い場面もあったもんな」

「ただ、交代で入ってきた選手の即時奪回の意識はスタメン組よりも高かったと思う」

「というわけで、今年の鹿島もしばらくは時間がかかりそうな予感。でも、この不安定さが安定に変わると連勝街道になるだろうと」

「そのきっかけみたいなものがわかりにくいのはいい意味で鹿島らしい」

「ただその鹿島らしさから脱却する、進化するためにザーゴを連れてきたような気もするが」

「清水のロティーナについてはまた今度」

「相変わらず試合をクローズにする意識は高かったけれど、セレッソのほうが個々の能力、特にボール非保持でも戦えるメンツが揃っていたからな」

「そのあたりがどうなっていくかは見ていこうと思う」

「ではまた」

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