【書評】フットボール新世代名将図鑑【Xデーは多分こない】

Bitly

「さて、久々の更新は書評のふりをした読書感想文をやっていきたい」

「なお、更新が途絶えていた理由はフットボリスタのWEB版でいろいろと書いていたからである」

「決してサボっていたわけでないことは強調しておきたい」

「別にブログを更新することは義務ではないんだけどな」

「で、今回はフットボール新世代名将図鑑について感想をつらつらと話していきたい」

「著者は結城康平である」

「ポジショナル賢者と呼ばれたり、WEB発の新世代のライターと呼ばれたり、代名詞がたくさんあるお方である」

「目に映るものがすべて敵に見えていたこともある結城くんの三作目である」

「しかもソル・メディアではなく、カンゼンから出していることも見逃せない」

「ポジショナルプレーからのリヴァプールからの名将図鑑だからな」

「方向性がわかるようでわからない」

「では、早速だが、本の中身に触れていこうと思う」

「この本はこれからブレイクするだろう、またはブレイクしているサッカーのコーチたちの紹介が延々と書かれている」

「監督の説明については、ぶっちゃけ玉石混交となっている」

「指導者になる前の選手時代の回想もあれば、指導者になるまでのヒストリー、指導者になってからの歩みが主に書かれているんだけど」

「個々によって溶解度に差が出るのは仕方ないかもしれんけどな」

「いつのまに試合を見ていたんだ!というくらいに詳しい説明もあれば、さらっと流れている部分もある」

「玉石混交といっても、えぐい説明がときどき放り込まれていて平均値が低いわけではない」

「違う角度から考えてみると、来季にこの監督に注目してみようかなというガイドブックとしては最適である」

「各々の監督のスタイルは詳細に書かれているからな」

「ただし懸念事項もある」

「どうした」

「過去にフットボリスタでストーミング特集みたいなのをやっていて、ストーミング派閥は彼らだ!と叫んでいた」

「なるほど」

「しかし、試合を見てみると、別にそんなことはなかった」

「なので、思ってたんと違う!ことは往々にしてあるということは念頭においてもらえればと」

「アマゾンプライムで選択肢が多すぎで選べないやろ!みたいなことを呟いていたけど、サッカーの試合もそういう要素は確かにあるからな」

「映画やドラマと違って、試合を見ないでも記事で補完することもできるしな」

「自分の目で見なければ意味がないけれど」

「どの試合を見るかの参考にはなるからな」

「個々の紹介記事は実際に見てもらうとして、ちょっとおもしろかったことがある」

「なんだ」

「多くの人が指導者として誰かに表舞台に引き上げてもらうんだけど、そのきっかけがみんな面白い」

「コネが中心とはいえ、ブログの記事やカンファレンス、学校で注目されるとかなかなかおもしろかったな」

「フットボリスタで注目された指導者の人で現場に殴り込んでいる人もいるので、このあたりは編集長の計算通りかもしれない」

「人の引き上げ方みたいな部分は日本と欧州は違うなあと思って眺めていると、指導者の人には面白いかもしれない。彼らの共通することみたいなものを探るには図鑑は最適なのかもしれない」

「で、本題に入ろうと思う」

「多分なんだけど、この本は名将図鑑のフリをして、本番は図鑑の合間に載っているコラムだと思っている」

「なるほど」

「例えば、最初に青年監督の云々が載っているんだけど、この章は戦ピリについて簡単に説明されている。若手監督の武器は戦ピリであり、それが一般常識になったいま、この先はなんやねんという考察が」

「ぜんぜん名将図鑑ではないな」

「このようにときどきコラムが挟まっているんだけど、それは歴史について書かれていたり、現代サッカーの普遍的なことに書かれている」

「たぶん、これは一番書きたかったことになるんではないかと」

「ポジショナルプレーの続編は大げさだけど、筆が載っている感が半端なかった」

「さて、そろそろまとめに入るとして」

「新世代の監督たちの育ってきた背景が存分に載っている」

「そして現代のサッカーでどのように戦っているかも載っている」

「最新のサッカーに触れたい人にはおすすめだな。本を読んで試合を見ないと意味ないけどな」

「ついでに、コラムを読めば普遍的な現代サッカーの戦術や背景についても知ることができる」

「コラムはおまけ程度だけどな」

「このコラムみたいな文章を集めて新作を書きたかったのではないかと邪推しているけど」

「新世代の監督たちについて調べまくりパッケージすることも好きそうな気はするので」

「最終的な感想はうまく両立させたなと」

「ただ、あれだな、この本も個性はあまり出ていないな」

「個性を出す必要がないんやろう」

「もう少し自分を出しても良かったと思うんだけどな」

「文体がそれにあたるのではないだろうか」

「紹介者ではない部分で殴り込んでほしいんだけどな」

「それではまた」

「買うか買わないかはあなた次第!!」

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