【ベストじゃないよ】明治安田J1リーグ前半戦で気になったイレブン【くれぐれもベストじゃないよ】

Jリーグ2024

はじめに

「前半戦で気になったイレブンをはじめるよー」

「やってくぜ」

「というわけで、前半戦で気になったイレブンを発表したいと思います」

「恒例に枕をコピペするぜ」

「選考基準は、自分が見た試合で活躍した選手です。試合でみてもいない選手を評価するのは危険なので、行いません。他には、線よりも点での活躍や印象度を重視。要するに独断と偏見で、選ばれるものになります。線よりも点での活躍だ!とっても、1試合の活躍から選ばれることはないです、多分」

「今年はJリーグを見ていろいろとつぶやいたり、このブログを更新したりしようと企んでいたのだけど」

「ありがたいことにフットボールチャンネルさんからお声をかけていただき」

「隔週で色々なチームに触れることになったんだぜ。リアルタイムで多くのチームを追いかけられなくなるデメリットがあるけど、それはそれだな」

「というわけで、じゃんじゃん発表していこうと思います」

一森 純(ガンバ大阪)

GKからは一森を選出。そりゃマリノスに貸し出し延長しないわな、というパフォーマンスをガンバ大阪でも継続。経歴を調べたら、セレッソ大阪ユース出身で、怪我をしたときは杉本健勇とセンターバックでコンビを組んでいたと書いてあって驚いた。JFLからJ1まで上り詰めるものの、ガンバ大阪での悲しい日々からの横浜F・マリノスでブレイクして、レンタル終了とともにスタメンで試合に出る数奇な運命の持ち主。

飛び出しも、シュートストップも、ボールを繋ぐことも、すべての面で高いレベルでプレーできるので、下手したら日本代表にワンちゃんとも実は思っている。すでに選ばれていたら申し訳ない。なお、最近のJFAはGKではなく、GPと呼ぶことを推奨している。呼び方の問題なのか?と突っ込みたくなるが、それはまた別のお話。

毎熊晟矢(セレッソ大阪)

右SBからは毎熊を選出。日本代表では国内組の希望として、オランダでも精一杯に頑張ってきてほしい。ただ、国内組で日本代表で試合に出るくらいになると、国外に連れて行かれる法則はなんなのか。川村はまだあまり代表では試合に出ていないけれど、ザルツブルクに連れて行かれている。それはさておき毎熊。経歴がやっぱり面白い。

FWとして育成年代を生き残り、プロに辿り着いたのにも関わらず、気がつけば右サイドバックになっているわけだ。その気になればサイドハーフもいける攻撃の性能が素晴らしい。昨今のどれだけ役割を与えるねん!と苦情を投げてきそうなサイドバック界において、全部やったるねんと具現化できる希少な存在でもあり、現代的なサイドバックと言えるだろう。セレッソ大阪では3バックの一角、普通のサイドバック仕事、セントラルハーフ仕事、インサイドハーフ仕事、後方支援と多種多彩な仕事を燦々とこなしていた。

三國ケネディエブス(名古屋グランパス)

CB部門からは三國次男を選出。どの三國なのか?問題は視聴者を悩ませるかもしれない。たぶん、まだ青森山田に弟がいるはず。何人兄弟なのか。プロ入りしてからもフルシーズンを戦い抜いたことはなさそうなデータなのだが、ハセケンのもとで中心選手として振る舞うことを求められている。無茶ぶりのハセケンメソッドは人を育てることでも有名だ。

怪我人が多発する中で、3バックのあらゆる位置を託されている印象があり、開幕当初こそはやるせないミスを繰り返していたが、気がつけば後方からボールを運ぶような器用さも見せるように変化してきている。もともとポテンシャルは疑いの余地がなかったことは言うまでもない。レベルアップが続いていくようだと、あっさりと海外に移籍してしまうのではないか?と名古屋周辺の人はアンビバレンツな感情に左右されているのではないだろうか。

中野就斗(サンフレッチェ広島)

CB部門からは中野を選出。WBをやってたやんけ!と突っ込みたくなるが、荒木が怪我で離脱すると、サンフレッチェ広島の3バックの中央として見事なプレーを続ける。空中戦も強ければ、平面の一対一もべらぼうに強い。試合を観戦するなかで中野への記憶を思い出してみると、身体を投げ出すことが多く、地面に転がっている印象もよくある。それだけ根性をみせている証拠だろう。

サンフレッチェ広島が抱える問題がセンターバックにボールをもたせたらどんな顔をするんだろう。この問題を解決した選手は中野である。ロングパスがめっちゃうまい。特にWBにつけるロングボールはサンフレッチェ広島のゲームモデルと合致したこともあって、猛威を振るっている。アルビレックス新潟がみせたように、中野にはボールを持たせないようにプレッシングを設計する、なんてチームもこれから出てくるかもしれない。日本代表に選ばれても面白いかも。サイドバックで。

安西幸輝(鹿島アントラーズ)

左SBは安西を選出。今季の最大のサプライズ。鹿島のサイドバックといえば、濃野なことは間違いないのだけれど、欠場したらやばいのは安西。開幕から外側と内側を器用に使い分ける立ち位置で、カオスになりそうな鹿島の配置のバランスを保ったかと思えば、ボールを持てば、ビルドアップとチャンスメイクで活躍を続けている。

濃野がフィニッシャーで絡むためには、左サイドでチャンスメイクが大切になってくる。周りとのコンビネーションも、相手を背負ってボールを逃がすことも、相手と正対してボールを内側に逃すことも含めて、軽々とこなしている安西。ちょっと手が付けられない状況にある。鹿島が鈴木優磨のチームであることは言うまでもないが、影でもっとも支えているのが安西なのかもしれない。

秋山裕紀(アルビレックス新潟)

セントラルハーフ部門からは秋山を選出。先日のサンフレッチェ広島との試合で解説から妙に絶賛されていた。ビルドアップマスターらしく、世界中のパスランキングでも上位に位置するらしい。アンカー仕草も得意だろうけど、基本的にはセントラルハーフの印象がある。様々なサリーを使い分ける一方で、プレーエリアを固定されてしまうと、少しもったいないかなと。

プレッシング耐性も強く、相手が側にいても問題なし。ボールを守りながら逃がすことができるので、ボールを受けることを全く恐れないことはアルビレックス新潟にとってとても大きなことだろう。もうちょっとだけ長いボールの精度があがれば、日本中で引く手あまたになりそうな予感。信頼と実績の前橋FCからの前橋育英コースの中盤なので、どこまで行くか楽しみである。

香川真司(セレッソ大阪)

セントラルハーフなのか、インサイドハーフなのかは謎部門からは香川真司。気がつけば試合出場が減っていて悲しい限り。怪我には気をつけよう。最近のセレッソ大阪は見ていないけど、見ていたころのセレッソ大阪は前後分断をうまく利用していた印象。そして、ビルドアップ隊とフィニッシャー隊を旅できるのが香川真司であった。

立ち位置で全体の調整をするだけでなく、ボールを持ったときは当たり前にうまい。海外から返ってきても、あなたは何をしに?海外で何をしていたんだ!みたいなケースもあるけれど、香川真司のプレーはスタジアムで見たい。ついでに清武もみたい。でも、大阪は遠い。セレッソの人たちが羨ましいぜ!という話でした。

大橋祐紀(サンフレッチェ広島)

右サイドハーフ、もしくは右ウイング、もしくは右シャドウ部門からは大橋を選出。サンフレッチェ広島に登場当初こそは加藤が貧乏くじをひいた代わりに得点に絡めている印象だった。なお、得点に絡めるようになってきた加藤だが、セントラルハーフまで任されている。大橋はゴール前の飛び出しでクロスに合わせることがうまいのかなと勝手に思っていた。

もちろん、ゴール前での嗅覚もあるんだけど、ゴール前で一枚、二枚剥がしてのシュートやカウンターでの馬力を見て、積んでるエンジンが違うのだなと気がつかされる。CFもできるだろうけど、相手のブロック内と外を行ったり来たりできるサンフレッチェ広島のシャドウのほうが本人は楽しいのではないだろうか。前線の3人が集結してジェットストリームアタックを仕掛ける様は見ものである。

ウェルトン(ガンバ大阪)

左サイドハーフ、もしくは左ウイング、はたまた左シャドウ部門からはウェルトンを選出。初見でえぐかった。現代の左ウイングとして必要な要素をかなり装備している。突破力は言うまでもなく、味方と繋がれることもできるし、ついでに重い。フィニッシュまでたどり着くタイプというよりはチャンスメイクを好んでいることもギャップがある。

右サイドバックに曲者が多いガンバ大阪において、左サイドに正統派のウイングがいる意味は大きいだろう。気がつけばほとんどの試合でスタメンである。日本の灼熱にどれだけ耐えられるかは未知数だが、ウェルトンが年間のベストイレブンに選ばれるくらいになっていれば、ガンバ大阪は上位でフィニッシュできているのかもしれない。妙に試合に絡むことも好印象の理由だ。

名古 新太郎(鹿島アントラーズ)

トップ下、もしくは中央でシャドウ部門から名古を選出。今季の鹿島アントラーズは、結局は鈴木優磨と愉快な仲間たち感は否めない一方で、仲間、師岡、名古の貢献度は凄まじいものがある。

孤立状態でもボールを活かすこと、空中戦でもマイボールにすること、変化する景色のなかで立ち位置を間違えないこと、ハードワークすること、サイドからゴール前にも飛び出すこと、立ち位置が変化する中でも誰とでもコンビネーションを発揮することと、めまいがしそうになってくる。もちろん、それぞれで優先順位があるのだが、それを上から並べていくと、上記のトリオがスタメンになることに勝手に納得している。

名古を選んだ理由は中央を主戦場としながらもサイドでも同じ仕事ができるからだ。師岡、仲間ももしかしたら中央を出発点としたいかもしれないが、名古に軍配が上がる。スペースメイクもスペースアタックもお手の物。次節は鈴木優磨がいないなかで、シンプルな形になったときにこのトリオがどうなるかはご期待なんだぜ。

長倉幹樹(アルビレックス新潟)

CF部門、中央を主戦場からは長倉を選出。開幕当初はベンチ生活が続いたが、こちらも怪我人が続出なのか、監督のひらめきなのかは謎だが、気がつけばCFとしてアルビレックス新潟に君臨。でも、アルビレックス新潟のCFにはときどき中盤仕事もこなす必要があるので、シンプルなCFとはタスク量が異なる。

しかし、長倉。なんでもこなす。ポストワークも、ゼロトップも、ゴール前への飛び出しと、見た目とは裏腹なフィジカル性能と噂通りの高い技術を併せ持っている。これはスタメンを外せない。けど、最近は怪我をした雰囲気。恐らくハーフスペースの住人をやらせると最も効果的かもしれないが、CFをこなせることからどんなチームのどんな役割もこなせそう。自分が鹿島のなんちゃらだったら、移籍金をどれだけ積むかわからない。

このような選手のキャリアが東京ユナイテッドで始まっているのも非常に興味深い。長倉がブレイクすればするほど、長倉をプロの世界に連れて行ったあの人が評価される世界になるのかもしれない。師匠と教え子の関係はまじで大事な世界なんだぜ

ひとりごと

え~、なんでこの選手は選ばれていないの?と言われると、試合を見ていないか、ひとつのチームから何名も選ばないから、という縛りによるものです。ご承知ください。町田ゼルビアとヴィッセル神戸は見た記憶がほとんどないのでやんす。後半戦はそんなチームも見ていきたいぜ。

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