【2024.5.19】湘南ベルマーレ対アルビレックス新潟【久々の会話形式で振り返る】

Jリーグ2024

「さて」

「今回は久々の会話形式でブログを更新していきたいぜ」

「いろいろな書き方をすることで、書く勘みたいなものを途切れさせたくないのだ」

「試合勘みたいなことを言っているけど、カッコつけているだけなんだぜ」

「ところでありがたい話なんだが、フットボールチャンネルさんでも記事を書かせてもらうことになった」

「リンクはこちら

「実は以前にも少しだけ記事が載っていたことがあるんだぜ」

「評判が良い限りは、隔週でJリーグチームの特集をしていくということで、次回はアルビレックス新潟となった」

「だから、アルビレックス新潟のブログを更新しているのか」

「フットボリスタのように有料のクローズド案件だと、原稿の内容をブログに書くことはあれだけど、フットボールチャンネルのように無料のオープン案件なら、別に事前にブログに書いても問題ないだろうと」

「というわけで、自分のブログも更新しながらで一石二鳥となったわけだぜ」

「それにしてもこんな時代が来るとは夢にも思わなかった。まさに継続は力なのかもしれないな」

「2007年くらいからブログを書いているからな」

「継続は力というよりは、継続していたら、みんながいなくなってしまったでござる案件なだけなんだぜ」

「あのときの同期は結城くんくらいだろうから」

「枕はこんなところで、それでは本題へ」

プレッシングと時間の経過

「序盤の無秩序な時間が長い試合となったんだぜ」

「ファウルは連発するわ、ミスパスは起きるわと、いったいどうしちまったんだぜ、、という立ち上がりで得点が生まれたら少し複雑な気持ちになっていたことは否めない」

「湘南ベルマーレのプレッシング対アルビレックス新潟のボール保持みたいな構図で試合が進んでいったのだけど」

「最初の湘南の策は、ボールサイドのウイングバックが前にスライド、逆サイドのウイングバックが最終ラインに下がり【442】への可変スタートであった」

「その心は」

「逆サイドのサイドバックは思い切って捨てるんだぜ」

「しかし、机上の空論のように感じてしまう。ウイングバックが縦スライドが間に合わないときはどどうするんだ」

「インサイドハーフが相手のサイドバックまでプレッシングをかけ、インサイドハーフの持ち場をウイングバックが埋める構図になっている」

「ビエルサいわく、ファーストディフェンダーがいないときや、守備の基準点がずれたときのトレーニングが大事なんだぜ」

「湘南ベルマーレで興味深いプレーは、インサイドハーフがときどき相手のセンターバックまでプレッシングをかけることがあった」

「2トップはアンカーと片方のセンターバックが担当する。そして、余ったセンターバックにインサイドハーフが突撃することで同数を揃える」

「色々とギミックが準備されているんだぜ」

「ビルドアップの出口となるために前線から下がってくる選手への迎撃も準備完了とくれば」

「アルビレックス新潟から困った困ったとなる10分間であった」

「困ったのは10分間だけなのか」

「プレッシングの天敵は時間の経過だからな」

アルビレックス新潟のプレッシング回避

「10分が経つと、ようやく試合には凪タイムが訪れるようになるんだぜ」

「小島がじっとボールを持つ場面は、この試合の本当の始まりを告げるような時を止めるプレーだった」

「ちなみに【442】変化をすることの多いベルマーレ湘南だったが、畑がサイドバックに下がる場面が多かった。おそらく何らかの理由があるのだろうけど、その理由はわからなかった」

「機動力のある平岡と突破力が桁違いの畑のコンビはちょっとえげつないものがあったことは記しておく」

「12分が過ぎると、恒例になっている秋山のサリータイムが始まり、センターバックが幅を取り攻撃の起点となろうとする」

「サイドバックの位置が上がると、サイドハーフが内側に移動し、長倉がフリーマンのように変化する流れとなるんだぜ」

「勘の鋭い方なら気がついていると思うが、湘南ベルマーレの守備のプレッシング配置は状況によって異なるのだけど、どのときにどの配置を使うのかの判断がべらぼうに難しい」

「前からおいかけたいときは【442】、でも、インサイドハーフを前に出す【532】も備えていて、さらに、撤退すると【532】が色濃くなる」

「最終的にはもう【532】でウイングバックが頑張れになっていたのは少しおもしろかった」

「結論から言うと、新潟のサイドへの密集スタイルにも枚数をかけて対応できる5バックが機能していたけど、逆に中央に選手を集め、ピン留めからライン間攻撃を繰り出される羽目になっていった」

「インサイドハーフを前に出すことで、アンカーの脇が空いてしまう現象が起きていたんだぜ」

「コーナーキックから大チャンスを掴むなど、18分が過ぎたら完全にアルビレックス新潟のペースと試合はなっていった」

「湘南ベルマーレも繋いで時間を過ごしたいところだが、基本的にルキアンに蹴っ飛ばすことがデフォルトだった」

「ゴールキックのときに3バックの中央をアンカーの位置に動かすインテル式を採用していたが、アルビレックス新潟にバレていて2トップにアンカーごと監視されてまるで機能していなかった」

「ロングボールの的としてのルキアンがべらぼうに強かったんだぜ」

「さすがの湘南ベルマーレも23分には【532】で撤退を選択。インサイドハーフが相手のセンターバックまで追いかけることはなく、サイドバックへのプレッシングを選ぶようになる。つまり、ウイングバックも自重」

「余裕のできたアルビレックス新潟は、センターバックが攻撃の起点となり、両サイドにボールを配布していくんだぜ。秋山は攻撃のリセットの役割を担い、そんなときは奥村がアンカーの役目を果たすのだから、バランスの維持がはかれている構造となる」

「こうなると、アルビレックス新潟のボール保持無限地獄からのクロス爆撃が始まる前に、フリーの千葉が華麗なループパスで長倉にボールをいれると、見事なコンビネーションで先制する」

「無理矢理に失点に理由を求めるならば、撤退してアルビレックス新潟に時間を与えてしまったことが考えられるんだぜ」

「でも、だからといって死なば諸共を90分間続けることは難しいことも事実」

「試合は完全にアルビレックス新潟のペースになるかと思ったら、事件が起きる」

「アトランタオリンピックかと思ったぜ」

「相手のロングボールに対して、センターバックとキーパーが衝突して伊東輝悦を思い出させるゴールをルキアンが決める」

「この場面までのアルビレックス新潟は、そこまで相手を追いかけ回すことはなかったのだけど、ここの場面では相手にロングボールを選択させるほどに追い込むことに成功したけど、失点に繋がってしまんたんだぜ」

「なんとも言えない流れのゴールだな。最近のアルビレックス新潟は我慢して守備をすることで試合の流れを掴んできたと記憶しているのだけど」

「逆転ゴールもこの流れだからな、ネタバレをすると」

「せっかくだから、解説していく」

「相手のキーパーまで猛然とプレッシングをかけることで、ロングボールを選択させる」

「畑にボールが渡るが、前からのプレッシングにあわせてサイドハーフがいないので、セントラルハーフが横幅をカバーする」

「トランジションが連続するなかで、セントラルハーフの過負荷によって、相手に中央突破をゆるす」

「されされた4バックが耐えきれずに失点」

「キーパーに蹴らせたら失点に繋がってしまったでござる」

「二度続いてしまうと、やるせない気持ちになるぜ」

「時を戻すと、アトランタオリンピックゴールで同点に追いついて元気になった湘南ベルマーレによって、再びのカオスタイムが訪れるものの、時間の経過と共にやっぱりアルビレックス新潟がボールを持ち倒して前半は終了することとなった」

守備の基準点の再設定

「後半の湘南ベルマーレは誰が誰のマークをし、誰がどのカバーをするかを明確にしてきたんだぜ」

「特に根性を見せたのはディサロ。アンカーはディサロが徹底的にマンマークをすることになった」

「相手のサイドバックにはウイングバックのアプローチを復活させ、インサイドハーフはなるべく内側に立つことでライン間を使わせない、隙あらばセンターバックを牽制するけど、ルキアンを待つ」

「丹念にボールを回しまくれば相手陣地に侵入できるけれど、その手数をかけているときに少しのミスが湘南ベルマーレに希望を与える展開になり」

「ある意味で湘南ベルマーレの死なば諸共計画に自分たちのペースで試合をすすめることができなくなってしまった」

「そして59分に失点をしてしまうと、65分からはスコアの変化もあいまって新潟のターンとなる」

「湘南ベルマーレは選手を交代しながら強度の維持をはかるが、どう考えても下がって守ったほうが良くない?となり、こちらも時間の経過がアルビレックス新潟にボールを与えることとなる」

「71分に新潟は稲村と松田が登場する。大学4年生の稲村だが、左利きのセンターバックでべらぼうにうまい。パススピードも早く、サイドバックも蹴れて、裏へのロビングパスやフライパスまでお手の物であった」

「相手が撤退したときの後方のゲームメイカーとしてこれほどの適任者はいない」

「恒例のクロス爆撃では、徹底的にファーサイドを強襲するアルビレックス新潟」

「わかっていても止められない大外アタックの亜種のような攻撃を繰り返し、86分には決定機を掴むが、シュートは惜しくもバーに当たる」

「もはや【532】で前線に選手を残している意味がない湘南ベルマーレは終盤に【541】で逃げ切りをはかり、見事に成功する」

ひとりごと

強度という言葉が独り歩きしている感があるが、ボール保持における強度はボール周りの運動量なのではないかと勝手に思っている。スペースメイクとスペースアタック。アルビレックス新潟は地味にライン間職人やポストプレーマンが多いので、密集エリアを高速コンビネーションを添えて、みたいな雰囲気があり、それが成功しそうな場面もあるんだけど、もう少し技術的なミスが少ないような形に落ち着けば良くなりそう。それが難しいんだけどね

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