【ベストじゃないよ】明治安田J1リーグ年間で気になったイレブン【くれぐれもベストじゃないよ】

Jリーグ2024

はじめに

はれてU-NEXT民になったけれど、さきに書きたいことがいくつかあるのだ。書きたいことを先送りにして試合を見ると集中できないので、先に書きたいことを書くのだ。というわけで、今回のお題は2024年Jリーグの気になったイレブンを決めようです。間違ってもJリーグアウォーズで表彰されるような選手を予想する類のものではありません。あくまで気になったイレブンです。これをベストイレブンと書いてしまうと、「誰々が入ってない!やり直し!」と会ったこともない人に言われてしまいます。なので、気になったイレブンです。それでは、恒例の枕を。

選考基準は、自分が見た試合で活躍した選手です。試合でみてもいない選手を評価するのは危険なので、行いません。他には、線よりも点での活躍や印象度を重視。要するに独断と偏見で、選ばれるものになります。線よりも点での活躍だ!とっても、1試合の活躍から選ばれることはないです、多分。

ちなみに前半戦で選んだメンバーはこちらです。このメンバーは選ばない方式でやっていきます。だって、ほとんど同じメンバーになったらつまらないじゃないですか。というわけで、始めていきます。ちなみになんでこのチームの選手が入っていないの?という疑問への回答があるとすれば、試合を見ていないからです。例えば、コンサドーレ札幌の試合は一試合しかみていません。廻り合せって大事ですね。

大迫 敬介

GK部門は日本代表でもあり、サンフレッチェ広島で奮闘を続けた大迫敬介を選出しました。正直言うと、僕はロマン派であることからビルドアップで異様に目立つキーパーを寵愛する癖があります。サンフレッチェ広島でビルドアップがあまり求められていないことから、基本的に蹴っ飛ばす大迫敬介は選出外の予定でした。しかし、キーパーの本分はゴールを守ることです。サンフレッチェ広島といえば、後方のマンマークを受け入れる守備であり、シーズンが進むにつれて最終ラインが攻略される場面が増えてきました。そんな場面で「残念そこは大迫」を実行する大迫は、かつてバルセロナで理不尽な状況にもファインセーブで答え続けたビクトール・バルデスを彷彿とさせるプレーでした。

ザイオンからスタメンを奪うためには、海外に行って評価の序列をひっくり返すしかないと思います。日本でスタメンでもなーという評価は間違いなく森保ジャパンには存在しています。というわけで、大迫敬介の運命やいかに。

鈴木 淳之介

センターバック部門からは鈴木淳之介を選出。そうです、高校二年生で湘南ベルマーレに内定した鈴木です。えー、高校二年生で内定が出るのか!と驚いたことを覚えています。確かにポテンシャルはあれど、、、みたいな印象を当時に受けたかと。しばらくの時間を経て、湘南ベルマーレのボール保持型への変換を待って、主力になっていきましたとさ。

終盤の湘南ベルマーレの強さは、ボールを保持するためにセンターバックの面々が相手を引き受けるリスクを受け入れたことが大きいと思います。日本のセンターバック、ボールをドリブルで運ばない問題がチームから禁止されているのか、その選手の資質の問題なのかはさておき、湘南ベルマーレの勇敢なチャレンジを結果に結びつける攻撃性能を鈴木淳之介は持っています。もともと、本職は中盤なので、するすると中盤に紛れることも得意としています。3バックで攻撃参加のお手本のようなプレーをするので、是非参考にしてください。

佐々木 翔

続いての選出は佐々木翔。サンフレッチェ広島の3バックをほとんどの試合に出て支え続けました。チームのプレー原則の都合で相手とのバトルを幅広いエリアで行うきっつい無茶振りにも笑顔で対応。177センチとセンターバックとしては大きくないが空中戦も強く、右利きにも関わらず左センバとして君臨を続けています。

荒木の離脱、塩谷が中盤に出張と、やんごとなき理由で3バックが解体されることも多々あったけれど、左センバの位置で安定したプレーを披露。目の前にいる東俊希が質的優位で勝負できるキャラでもないことから、サポートも適宜行いと、日本代表でもやっぱり行けるのではないかと思わせるプレーぶりです。とにかく試合に出場し続けたことが凄いです。もうベテランなのに!!!

佐々木 旭

最後の選出は佐々木旭。言うまでもなく、川崎フロンターレの火事場となった最終ラインで存在感を発揮した佐々木旭です。個人的に川崎フロンターレの強かったころを支えたものは、やっひーに魔改造されて成長した基本スキルだと個人的に思っています。そこに強度が乗っかったことで鬼木監督が覇者になったのかと。でも、新卒の選手たちは技術よりも強度になっていた気がして、その辺りはどのように考えていたのか気になるところでした。

埼玉スタジアムで後半だけの浦和レッズ対川崎フロンターレの試合を見に行きました。そのときに抜群の上手さで目立っていたのが佐々木旭と三浦颯太です。特にボールを持ったときの佐々木旭の判断の素晴らしさとそれを実現するスキルの高さは、個人的に持っている川崎フロンターレの印象と見事に合致しました。そういう選手が鹿島アントラーズにいるかはさておき、佐々木旭のような選手を揃えまくってほしい川崎フロンターレの来季の監督は誰になるのでしょうか。

サミュエル・グスタフソン

セントラルハーフ部門からはグスタフソン。間違いなくJリーグのセントラルハーフ部門で一位です。彼の存在を脅かす存在があるとすれば、ヴィッセル神戸のセレッソコンビくらいでしょうか。前期で選んでいるかと思いきや、どうやら年間に取っておいたようです。ナイス判断。

ボールを受ける動きが秀逸です。どのタイミングでどのように動けばボールを受けられるかの教科書です。相手にマンマークされても関係ありません。ボールを受けて、フリーの味方にボールを逃がしたり、相手をひきつけてスペースメイクもお手の物です。

ボールを受けてからのプレーも秀逸です。長いボールを蹴ることもできれば、短いパスで味方に時間とスペースを配ることも得意としています。ボールを持ってじっとして相手をひきつけることもあれば、相手に向かってドリブルをして相手を固定することもできます。たぶん、どのJリーグチームにいってもスタメンになれる逸材なので、浦和レッズは大事にしましょう。そしてセントラルハーフの選手たちはお手本にしようぜ。

齋藤 功佑

続いての選出は齋藤功佑。森田と見木と迷ったけれど、個人的な好みは齋藤功佑だぜ!一列前だと見木のライバルは多いし!というわけで、齋藤功佑でした。齋藤功佑と森田晃樹のコンビを日本屈指のセントラルハーフコンビと評価する意見はたくさん見かけましたが、個人的には見木友哉がいて成り立っていると考えています。二人だけで自立したらその評価を受け入れるつもりなんだぜ。

齋藤功佑のすごいなーと感心したところは、周りへの指示の量です。プレーはさることながら身振り手振りで立ち位置の修正を味方に促し続けます。当たり前のように感じるかもしれませんが、味方の位置まで気にしながらプレーすることってめちゃくちゃ大変です。しかも指示が的確。もちろん、攻守におけるボールスキルの高さもプレッシングの強度も東京ヴェルディらしく戦うことができます。二人共に間違いなく声がかかっていると思うのですが、来年はどうなる!!

師岡 柊生

ビルドアップ隊の選出は終わり、ここからはフィニッシャー隊の選出となります。チームのバランスなど考えたくもありません。というわけで、右大外レーンは今季でブレイクした師岡柊生です。得点だけが足りない選手ですが、得点以外はすべてが揃っています。もしも、10ゴールでも決めようものなら、今すぐにベルギー方面から声がかかるかもしれません。

今季の鹿島アントラーズは鈴木優磨と愉快な仲間たちでしたが、愉快な仲間たちのひとりが師岡柊生です。彼は右サイドを主戦場としながらも孤独に相手とのバトルに勝ち続け、困ったときに預ければマイボールを維持してくれる戦術マシーンへと進化していきました。彼のゴール前への侵入をスペースメイクとして右サイドバックの濃野が得点を量産したことは記憶に新しいのではないでしょうか。すったもんだの末に鹿島アントラーズに加入して試合に出て数奇な運命感も強いですが、来季はゴールに期待です。かつて鹿島アントラーズを支えた鈴木大師匠の後釜となれるかどうか。

宇佐美 貴史

右ハーフスペースの住人として選出。でも、勝手に動き回りそうな気配です。ガンバ大阪の大将として、ゴールにチャンスメイクに奔走を続けた一年でした。いい意味でのポヤトスとの妥協によって生まれた宇佐美貴史システムは気がつけば、ガンバ大阪の武器、ポヤトスサッカーのバグとして機能し続ける結果となりましたとさ。あれだけゴールを決めれば誰も文句は言えまい。

また、守備面でも突然のプレスバックでチームを支えます。あそこまで下がる必要があるかは多くの人に疑問を与えど、ガンバ大阪にとって、宇佐美貴史が懸命に守備をすることの意味はたぶんとてつもなく大きいはず。だって、宇佐美が走っているのだから、他の誰もサボれないじゃないですか。そんな自分を客観視したうえでどうする?ができるようになっている宇佐美にとって、来年は純粋なCFとの競争になるのか、引き続き聖域になるのかは楽しみにしておきたいところです。

マテウス・サヴィオ

左ハーフスペースの住人として選出。数値の割に絶望的な結果となっている柏レイソルで、圧倒的なデータを積み重ねたサヴィオ。グスタフソンとともに、どのチームにいってもスタメンになりそうな選手である。パスもドリブルもお手の物でフィニッシャーとしても申し分ない。大外でも内側でもプレーできるし、守備の強度も元気なうちは問題なく遂行することができる。

それなのに柏レイソルはなぜ?というと、グスタフソンがいるのに浦和レッズはなぜ?となってしまうだろう。噂通りにリカルド・ロドリゲスがくればフリーマンか、内側の住人になるのではないかと勝手に思っている。サヴィオがはまらない未来なんて考えられないので、リカロドとのコンビは少し見てみたい。

谷口 海斗

左大外レーンの住人として選出。今季のサプライズ枠そのいくつだろうか。アルビレックス新潟の試合を欠かさずに見ていたわけではないのだが、谷口海斗への先入観は中央の選手であった。トップやトップ下の選手だと認識していたが、気がつけば左ウイングにコンバートされていたので驚きである。

ただし、真の驚きはその後にやってくる。左ウイングでべらぼうに機能するのだ。カウンターで抜け出してゴールを決め、左サイドでボールを受け、相手と正対してからのカットインでゴールを決め、右サイドからのクロスに綺麗にあわせてゴールを決めるのだ。見事にこなすウイング仕草とゴール前でのストライカー仕草の両立によって、完全な左ウイングとして君臨したのであった。たぶん、みんなびっくりしたに違いない。

武藤 嘉紀

最後にストライカー部門である。相方の大迫と悩みに悩んだが、武藤。戦えない選手は置いていくとまさに近年のヴィッセル神戸を象徴するかのような発言でチームを引っ張り続ける。空中戦の的として、チャンスメイカーとして、フィニッシャーとしても抜群の存在感を発揮した。

ヴィッセル神戸のベテラン勢の尽きることのない欲というか、欠けることのないモラルの高さというか。それをプレーで表せるのだから凄い。個人的にセレッソコンビもここで選びたかったし、念願のブレイクを果たした宮代だって選びたかった。そんなチームを代表して移籍の噂もある武藤嘉紀。ワールドカップのゲスト解説できたときに若手政治家みたいな風貌に驚いことが一番印象に残っている。彼のセカンドキャリアはどうなるのだろうか。。

ひとりごと

平河が残っていれば町田ゼルビアから間違いなく選出していたよと。そんな言い訳をあとにして終わろうと思います。なるべく色々なチームから選ぼうとした結果がこのようになりましたとさ。

今季はフットボールチャンネルさんのおかげでたくさんの試合を見ることができたぜ。あちらにアクセスしてくれたみんな、ありがとうね。おかげで最後までやりきることができた。そして特集できなかったチームは来年に機会があれば是非に。あと京都サンガの3トップも選びたかったぜ。是非、本家で選ばれてほしい。

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