【書評】2050年W杯日本代表優勝プラン【大切なことは繰り返し目の前に現れる】

書評

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「さて」

「マッチレポを書くぜ!と言っていて全然書けていないことにまずは言い訳が必要だな」

「全部コロナのせいだな」

「コロナのせいか」

「もうちょっとで落ち着きそうなんだけどな」

「EUROも全く見ていなかったけれど、大変そうだな」

「EUROはほぼ決勝が決まってからちょっと見ただけだったからな」

「そして、今回は書評か」

「読書感想文だけどな」

「本の題名は、2050年W杯日本代表優勝プラン」

「えぐい題名だな」

「実はJFAの目標からこの題名は採用されているのだ」

「なるほど。JFAが2050年にワールドカップで優勝する!と目標を決めているわけか」

「本の中身はネットで何度もプチバスりをしていたフットボリスタの編集長の浅野さんとエルゴラッソで編集長だった川端さんの対談が載っている」

「雑誌のフットボリスタの編集後記みたいな位置づけだった記憶があるネット記事だったのだけど、いつのまにか2人のフリートークに変化しているところが面白い」

「自分も浅野さんとは対談をさせてもらったことがあるのだけど、現場への嗅覚がえぐい。現場で何が起こっているかを知ってないといけない欲というか。ゆえに対談相手として現場人間の川端さんが適任なんだろうな」

「川端さんのことをめっちゃネガティブと評していたけどな」

「第一章は世界の中の日本について触れている」

「世界の戦術の潮流と主に日本代表の変化について触れられている」

「日本代表の歩んできた道の整理としては秀逸なものになっている」

「ついでに各々のワールドカップでどのような戦術が中心だったかも書いてある」

「2006年から何があったの?を簡単に振り替えれるものとしては良いな」

「で、興味が出てきたことについては、また別の本でも読めばいいからな。ザッケローニ時代について知りたくなれば、通訳日記を読めばいいわけだし」

「第二章は選手キャリアプラン整備について書いてある」

「0円移籍は危険のくだりや、選手の価値を最大化することがクラブのもっとも目指すことみたいなくだりも面白かったな」

「5000万円で獲得した選手を試合に出さなかった結果、一年後に選手の価値が下がったら誰が悪いのか?みたいな」

「冨安なんてどんどん値上がりしているもんな」

「アーセナルから移籍することがあれば、えぐい移籍金になるんだろうな」

「しかし、年齢を重ねていけば、どこかで選手としての価値は下がるわけで」

「そうなると、逆に0円移籍になるのかな?というのが最近の流れなのかもしれない。値段が上がりきり、最盛期を超えただろう選手の値段設定ほど難しいことはないからな」

「ただ、ユベントスU23のくだりでも書いてあったけれど、板倉や食野はシティのトップチームで活躍するよりも欧州を転々とするなかで転売できたらOK。ジンチェンコみたいに覚醒したらトップチームに残すみたいな」

「そんな争いに飛び込んでいくこともロマンかもしれないけどな」

「選手の値段をどのように上げていくか?みたいなルールに変わっているぜってところは面白かったな。下手したらチームの結果よりも株価や選手の勝ちの上昇が優先される世界になってきている、という話なのだろう」

「ただし、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるな気配もあるから要注意だけどな」

「第三章は選手育成プランになっている」

「このあたりは指導者の方々も読んでも損はないかと。例えば、青森山田中学校と高校のプレーモデルの差について、なんてところは興味をそそるだろうな」

「で、この本は対談をまとめたものだから、同じ話題が繰り替えされることがあるんだ」

「なんだそれは」

「Jクラブのユースの選手が他のチームに獲得されない問題だ。例えば、FC東京ユースの選手が鹿島のトップチームに行きます!なんてことは基本的にない」

「基本的にない!だけで例外はあるけどな」

「その螺旋から抜け出すためには、ユースを辞めて高校サッカーに行くか、海外に行くか、大学に行くかしかない」

「なるほど、それで最近はユースから高校へ移籍することが増えているわけか」

「第4章の指導者養成プランでも書かれているんだけど、選手を育てるためには我慢が必要にある。例えば吉田麻也はユースではアンカーをやっていたと記憶している」

「でも、目の前の試合を勝つためには吉田麻也はさっさとCBに固定したほうが良かったかもしれない。ちなみに、最強アンカーことブスケツはずっとFWでプレーしていたらしい」

「指導者も試合で結果を残す必要がある。良いサッカーもしないといけない。しかし、プロで活躍する選手を育てることが最も優先されることが本来のJの目標なはず」

「しかし、我慢ができないと。目の前の試合をちょっとだけ捨てるわけにはなかなかいかないからな。そのあたりのジレンマについても触れている。我慢ができない理由はいろいろとありそうだけどな」

「このあたりの話ががっつり書かれているのはなかなかおもしろいやろ」

「また、ドイツの育成年代がやばい話も興味深い」

「ナーゲルスマンたちの台頭→おれたちも戦術サッカーで目立ってやる→ユースが実験場へ→さらにゲームモデルの一般化がすすみ→尖った選手がいなくなっていったと」

「その結果、個々の選手を伸ばすために個人プログラムが組まれるようになっていく」

「堂々めぐりだな」

「身体をはった実験ともいえる」

「そんなこんなで本書は進んでいき、W杯の勝ち方とか、戦術確立プランとか、リーグ強化プランなど多岐に渡っている」

「対談を読んで興味が出たら、該当するフットボリスタを買うのも手なんだろうな」

「本来の目的はそこにあると思うんだけどな」

「そろそろ感想をまとめてみようか」

「本書の良いところは、記録として素晴らしいところだな」

「その心は」

「時代の空気がパッケージされている」

「なるほど」

「2020年にはこのような考えだったぜ!と当時の雰囲気が記録されているものは意外に少ない」

「なので、後で読み返してみると、当時の歴史を振り返ることができることは貴重だろうと」

「繋ぐこと、守ること、CBにとってどっちが大事やねん!という項目があるんだけど、2020年ではキーパーにもそれをあてはめられるからな」

「海外のライセンスと日本のライセンスに互換性がなさすぎることはどうするの?問題とかな」

「5年後くらいに読んで、当時はこんなことを話してたんだな!ということもあれば、まだこの問題は残っているな!とか振り返ることは大事だと思うんだけどな」

「それをネットでなく、本にする意味は大きいと思う」

「大げさな話になってきたな」

「なんとなく最後を駆け足に終わろうとする雰囲気を感じるので、もうちょっとだけ続けていこう」

「世界の中の日本についてどう思う?」

「ポジショナルプレーを標準装備したうえでどうする?という世界線になっているので、それくらいは装備、もしくはポジショナルプレー絶対に倒すマンにならないときついと思う。それには向き合うべきかと」

「選手キャリアについてはどう思う?」

「選手が好きにすればいいと思う。海外に行きたければ行けばいいし、日本にいたければいれば良い。ただし、結果は一瞬、成長は一生であることだけは忘れないでほしい。だから、自分がどのようなサッカーをしてどのような選手になりたいかが明確であればあるほど道に迷わなくて済むと思う」

「選手育成プランについてはどう思う?」

「様々なプレーモデルを経験したほうがいいと思う。ただし、フィジカルがどうしても怪しい場合は、オンザボールに全フリでもOKかと。ジュニアからボール保持ばかりやると、どこかで歪むことは間違いない。でも、ジュニアでボール保持にふれていないと詰むケースも多い」

「指導者養成プランついてはどう思う?」

「ライセンスはもっとゆるくていいと思う。希望者にはどんどん取らせればいい。無理なら、Jリーグにライセンスの発行を許し、小金を稼いでもらえばよろしい」

「W杯の勝ち方についてはどう思う?」

「万事を尽くして天命を待つしかない。ワールドカップですら、くじ運は大事だと思う」

「戦術確立プランについてはどう思う?」

「高校サッカーにもっと頑張ってほしい。あとはJリーグ。でも、Jリーグは多様性にあふれてきていると思うので、この調子で構わない。ただ、代表にもっと影響を与えるようなJリーグのチームに出てきてほしい」

「リーグ・クラブ強化プランについてはどう思う?」

「半分くらいのチームは日本人監督、半分くらいのチームは外国人監督でしのぎを削ってほしい。それくらいのバランスが丁度いい。リカルド・ロドリゲスのように優秀だけど欧州で出番のない人材をもっと引っ張って来てほしい」

「では、こんなところで」

「はやくマッチレポ書きたい」

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